2023年全日本ジムカーナ選手権 第1戦もてぎ

2023年の全日本ジムカーナ選手権、全8戦の開幕戦となる第1戦が、栃木県東部に位置するモビリティリゾートもてぎ 南コースで開催された。
今年からクラス区分の呼称が変更、一部のクラスは新設・再編となった。昨年までのJG10クラス（AT車/2輪駆動）とJG9クラス（AT車/4輪駆動）はPE1クラス（駆動方式・MT/AT問わずの電動パーキングブレーキ装着車）とPE2クラス（AT車/2輪駆動）に再編。またPN1クラス（排気量1500cc未満のFF車・JAF登録が2018年以降）が新設。昨年までのJG8クラスはPN2クラスに呼称変更、JG7クラスとJG6クラスは統合されてPN3クラス。JG5クラスはPN4クラスに呼称変更。SA・SAX・SC車両が混在していたJG4〜JG1クラスは、新たにB車両を加えたBCクラスとなり、駆動方式によってBC1クラス（前輪駆動車）・BC2クラス（後輪駆動車）・BC3クラス（4輪駆動車）に再編となった。
更にPE・PNクラスの車両に装着できるタイヤも変更となり、昨年までのラベリング規格に加えて溝面積や溝深さ、ゴムの硬度などの制限により、摩耗が少なくロングライフで価格もジムカーナ専用タイヤより安くすることで、参加選手にとってタイヤへの経済的負担を低減させるべくJAFがタイヤ登録制を導入。ブリヂストンは2020年に発売開始したPOTENZA RE-71RSを登録。摩耗が進んでも高いグリップ力が維持できるタイヤとして多くのユーザーに選ばれている。

【コース】
今回のコースは広大なアスファルト舗装の広場にパイロンを並べるフルパイロンコース。広さを目一杯使い、高速コーナーやスラロームを交え、最後に270度ターンと360度ターンを経てゴールという設定。

【レース結果】
決勝日は朝から曇り空で、昨日の雨の影響が残って路面はWET。競技が始まる前にまた雨が降り出し、午後にかけて徐々に降りが強くなるという終日WET路面。1号車がスタートした9時の気温は11℃。午後になっても14℃までしか上がらず、この時季としては肌寒い中での勝負となる。
そんな中、RE-71RSを履くPE/PNクラスのPOTENZAユーザーでは、PE1クラスで深川敬暢（テスラ モデル3／ブリヂストン）が2位入賞、PN3クラスでは昨年のJG6クラスチャンピオンのユウ（ロードスターRF／ブリヂストン）が3位入賞。惜しくも優勝には届かなかったものの、今後の活躍に期待がかかる。
RE-11SやRE-12D TYPE Aを履くBC1〜BC3クラスのPOTENZAユーザーでは、BC2クラスで葛西悠治（RX-7／ブリヂストン）がRE-12D TYPE Aを履いて2位に入賞し、表彰台の一角を占める活躍を見せた。


全日本ジムカーナ選手権第２戦は4月15～16日に広島県にあるスポーツランドTAMADAで開催する