2025年 全日本ジムカーナ選手権 第6戦 奥伊吹モーターパーク

全日本ジムカーナ選手権第6戦が、滋賀県米原市の奥伊吹モーターパークで開催された。ジムカーナでは中部地区戦や近畿地区戦の開催はあるものの全日本の開催は初となる。
会場は、冬期はスキー場となるグランスノー奥伊吹の駐車場を利用したフルパイロンコース。12,000㎡の第4駐車場と8,000㎡の第3駐車場の約2/3を使う広大なコースで、第4駐車場をスタートして奥でターンセクションをこなし、連絡通路で上の段である第3駐車場に上がり、180度・右270度を2回・折り返して左270度を経て再度第4駐車場に戻り、5本パイロンスラロームの5本目で左270度ターン、ゴール手前で8の字という設定。

決勝日は晴れだが雲が多め。1号車のスタート時の気温は26℃。その後32℃まで上がる。路温は35℃〜46℃で推移するが、太陽が出れば上がり、雲に隠れれば下がるという状況の中、137台が熱戦を繰り広げた。
そんな中、RE-71RSを履くPE・PNクラスのPOTENZA装着勢は、PE2クラスの河本晃一（ロードスターRF／ブリヂストン）・PN2クラスの藤井裕斗（ロードスター／ブリヂストン）・PN3クラスのユウ（GR86／ブリヂストン）の3名がポイントリーダーとして挑み、河本が2位、藤井が4位、ユウが2位と、それぞれポイントリーダーの座を守った。

RE-11SやRE-12D TYPE Aも履けるBCクラスのPOTENZA装着勢では、BC2クラスで若林拳人（エキシージ／ブリヂストン）がフロントにRE-12D TYPE A、 RE-11S リアにWH2を履いて3連勝、BC3クラスの菱井将文（GRヤリス／ブリヂストン）はRE-12D TYPE A を履いて2位に入りポイントリーダーの座を守った。また、BC1クラスでは山越義昌（シビック／ブリヂストン）が2位、BC2クラスでも広瀬献（S2000／ブリヂストン）が2位でそれぞれ表彰台に上る活躍を見せた。

＜BC2クラス優勝、POTENZA RE-12D TYPE A（フロント）／RE-11S WH2（リア）装着＞（後輪駆動車。改造範囲が広い）

開幕3連勝の広瀬献（S2000／ブリヂストン）を追うディフェンディングチャンピオンの若林拳人（エキシージ／ブリヂストン）が第4戦・第5戦と連勝して迎えた第6戦。1本目、まず広瀬が1:18.570というタイムでトップに立つが、クラス最終ゼッケンの若林が広瀬のタイムを2秒近く上回る1:16.723というスーパータイムを出してトップを奪う。2本目、広瀬はタイムアップしたものの1本目の若林のタイムに届かず、若林の3連勝となる。

●優勝した若林拳人選手のコメント
「今回路温が上がることが予想されたので、今季初めてリアにハードコンパウンドのRE-11S WH2を履きました。予想通り路温が上がりスタート時からグリップ力を発揮してくれて、最後までタレることなくクルマを前に押し出してくれました。このコースにもマッチしていてトラクションを活かせた走りができました。２本目はさらに路温が上がったことでいかにフロントに負担をかけずにリアを使うかという課題が２本目の走行で出ましたが、チャンピオンを争う広瀬選手にタイム差をつけて勝てたのが良かったです。」