• 開催場所:ハイランドパークみかわ
  • 開催日:2025年09月14日(日) 〜 2025年09月14日(日)


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 2025年の全日本ジムカーナ選手権第7戦が愛媛県南部の久万高原町にあるハイランドパークみかわで開催された。全8戦のうち最終戦前となるこの第7戦は、シリーズランキングを左右する重要な一戦であり、89台が熱戦を繰り広げた。今大会を含めて残り2戦となる中、大会前時点でPE2クラスの河本晃一(ロードスターRF/ブリヂストン)、PN2クラスの藤井裕斗(ロードスター/ブリヂストン)、PN3クラスのユウ(GR86/ブリヂストン)、BC3クラスの菱井将文(GRヤリス/ブリヂストン)が自力でシリーズチャンピオンを決める権利を持っており、シリーズチャンピオン決定への期待が高まる一戦となった。
 コースは標高約1000mの元スキー場の駐車場を利用したフルパイロンコース。扇形のコースを目一杯使用した攻め甲斐のある設定。パイロンの配置が絶妙で、パイロンタッチペナルティを取られる選手が続出。1本目は約3分の1、33人もの選手がパイロンタッチの判定を受け、いかにパイロンをかわしながら最速ラインを通るかが勝負の分かれ目となる。

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※今大会PE2クラスは別コース

 決勝日は曇り空、気温26℃、路温30℃でスタート。1本目のPN3クラスの途中からPN4クラスにかけて小雨がパラつく場面もあったが路面への影響はほとんどなし。午後には陽射しも出て、気温29℃、路温36℃まで上昇した。
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 そんな中、RE-71RSを履くPEクラス及びPNクラスのPOTENZA装着勢は、PE2クラスで河本晃一が今季5勝目を挙げ、見事シリーズチャンピオンに輝く。高屋隆一(ZD8BRZ/ブリヂストン)が2位表彰台に登り、シリーズ2位を決める。また、PN2クラスでも藤井裕斗が今季4勝目でシリーズチャンピオンを決め、小林規敏(ロードスター/ブリヂストン)が3位で表彰台に登る。PN1クラスでも斉藤邦夫(ヤリス/ブリヂストン)が3位表彰台に登る。

 RE-11SやRE-12D TYPE Aも履けるBCクラスのPOTENZA装着勢は、BC3クラスで菱井将文が今季4勝目を挙げ、見事シリーズチャンピオンに輝く。BC2クラスでは若林拳人(エキシージ/ブリヂストン)が第4戦から4連勝し、開幕3連勝の広瀬献(S2000/ブリヂストン)の優勝回数を上回る。BC1クラスでは山越義昌(シビック/ブリヂストン)が3位表彰台を獲得。

<PE2クラス優勝&シリーズチャンピオン獲得、POTENZA RE-71RS装着>(オートマチックトランスミッション搭載の2輪駆動車。改造範囲が狭い
 今季4勝している河本晃一(ロードスターRF/ブリヂストン)は、今回8位以上でシリーズチャンピオンが決まる有利な条件だったが、勝って決めたいと果敢に攻めた。しかし1本目はパイロンタッチの判定で5番手。同じCP2(Challenge PE2 Program)活動に参加する高屋隆一(ZD8BRZ/ブリヂストン)がトップタイムで折り返す。2本目で高屋はタイムアップし、河本の結果を待つ中、河本は高屋のタイムを0.9秒上回るタイムを叩き出し、勝利でシリーズチャンピオンを決める。
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●優勝しシリーズチャンピオンを決めた河本晃一選手のコメント
「今回の会場は標高が約1000mで、ターボ車や大排気量車に有利な条件です。その中でロードスターRFで勝つにはコーナーリング速度を上げるしかないと、夏の間に猛特訓しました。RE-71RSの横方向のグリップ力、たわませてねじって、その先にあるハイパーグリップを引き出すことを追求しました。減ったタイヤを見ると、アウト側からイン側まで均一に摩耗していて、RE-71RSのパターン全面を使い切る良いセッティングができた結果だと思います。本当に嬉しいです。」
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<PN2クラス優勝&シリーズチャンピオン獲得、POTENZA RE-71RS装着>(2009年以降にJAF登録された1500cc未満の後輪駆動車。改造範囲が狭い)
 全日本ジムカーナに今年から参戦というルーキーの藤井裕斗(ロードスター/ブリヂストン)は、初戦で優勝し、第4戦・第5戦でも優勝。シリーズチャンピオンに王手をかけて臨んだ第7戦では、1本目に2位を0.3秒上回るトップタイムを記録。2本目は誰も藤井のタイムを上回れず、藤井が今季4勝目を挙げ、ルーキーながらシリーズチャンピオン獲得という快挙を成し遂げる。
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●優勝しシリーズチャンピオンを決めた藤井裕斗選手のコメント
「参戦当初は全戦出場予定ではなかったのですが、チャンピオンの可能性が見えてきたので目指して参戦し続けました。前戦奥伊吹でチャンピオンに王手をかけていながら優勝を逃した反省から、夏休みの間にみかわに向けてパイロンとの距離やターンからの加速のトラクションのかけ方を重点的に特訓しました。みかわの路面はRE-71RSとの相性が良く、練習の成果が現れてターンからの立ち上がりでタイムを稼げたことが勝因です。チャンピオンを目指して一年間頑張ってきて、こうしてチャンピオンを獲得できたのも、ジムカーナ界に引き込んでくれたユウ選手、昨年戦った関東地区戦の選手たち、そして今年全日本を一緒に戦った選手みんなに感謝しています。」
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<BC2クラス優勝、POTENZA RE-71RS装着>(後輪駆動車。改造範囲が広い
 開幕3連勝の広瀬献(S2000/ブリヂストン)と第4戦から3連勝中のディフェンディングチャンピオン若林拳人(エキシージ/ブリヂストン)が3勝同士で第7戦を迎えた。1本目は広瀬が17秒3に対し、若林は15秒0と2秒以上上回るタイムでリード。2本目で広瀬は約2秒タイムアップしたが15秒4で若林の1本目のタイムに届かず2位。若林は14秒9を叩き出し4連勝、最終戦で広瀬が優勝しても若林が3位以上で単独チャンピオンとなる有利な展開。
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●優勝した若林拳人選手のコメント
「今回ソフトコンパウンドのタイヤを選択し、広瀬選手はハードコンパウンドのタイヤでした。1本目でソフトコンパウンドが当たり、スタートからグリップ力を発揮して最後までタレずに走り切れました。ハードコンパウンドは路温が足りなかったのか、広瀬選手に2秒以上の差をつけられたことが自信になりました。2本目は路温が上がり広瀬選手が大幅にタイムアップしてきたのには驚きましたが、僕の1本目のタイムには届かず安心しました。ソフトコンパウンドでもこの路温でタイムが出るのは嬉しい悩みです。次戦もまたタイヤ選択は臨機応変に、チャンピオン目指して頑張ります。」
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<BC3クラス優勝&シリーズチャンピオン獲得、POTENZA RE-71RS装着>(4輪駆動車。改造範囲が広い
 今季3勝の菱井将文(GRヤリス/ブリヂストン)と同じく3勝の奥井優介(GRヤリス/DL)による一騎打ちとなるBC3クラス。優勝以外の成績が奥井を上回る菱井は今回優勝すれば最終戦を待たずしてシリーズチャンピオンが決まる状況。菱井は1本目に14秒5というトップタイムをマーク。奥井は菱井に0.05秒届かず、さらにパイロンタッチの判定で5秒加算。2本目も奥井はタイムダウンし、再びパイロンタッチの判定となり、菱井の今季4勝目と4年連続19回目のシリーズチャンピオンが決定。ウイニングランとなった菱井は攻めて13秒5と1秒タイムアップを果たすがパイロンタッチの判定で幻のベストタイムとなる。
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●優勝しシリーズチャンピオンを決めた菱井将文選手のコメント
「いやー、今日は気合い入りました。1本目は正直全然グリップしなくて、何が足りてないのか、路温が足りないのか、パラッと降った雨の影響かと思っていました。でも2本目に他のクラスのBSユーザーの走りを見てグリップしている様子だったので、行けるなと思い2本目を走り出し、最初のコーナーを曲がった瞬間に『行ける!』と攻めました。結果はパイロンタッチでしたが、タイムには満足しています。」
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レース結果

コース:ハイランドパークみかわ

[PE2クラス]

決勝

  • 開催日:2025/09/14
  • 天候:Cloudy-Fine
  • 路面:Dry
  • 路面温度:1回目:30℃ 2回目:30℃
  • 決勝出走:9
  • 完走:8
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 4 河本 晃一 BS Bridgestone マツダ ロードスター RF 2 1:17.932
2 6 高屋 隆一 BS Bridgestone スバル BRZ(ZD8) 2 1:18.809
3 3 高江 淳 DL BMW ミニ 2 1:18.961
4 2 西村 修一 DL トヨタ GR86 2 1:21.100
5 23 土田 美夢 BS Bridgestone マツダ ロードスター RF 2 1:21.113
6 5 林 幸照 BS Bridgestone アバルト124スパイダー 2 1:22.016
7 20 大川 裕 DL スズキ スイフト 1 1:22.215
8 21 大橋 政人 DL トヨタ GR86 1 1:25.085

レース結果

コース:ハイランドパークみかわ

[PN1クラス]

決勝

  • 開催日:2025/09/14
  • 天候:Cloudy-Fine
  • 路面:Dry
  • 路面温度:1回目:29℃ 2回目:30℃
  • 決勝出走:13
  • 完走:13
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 19 朝山 崇 DL トヨタ ヤリス 2 1:21.228
2 10 岡 直輝 DL トヨタ ヤリス 2 1:22.045
3 18 斉藤 邦夫 BS Bridgestone トヨタ ヤリス 1 1:22.148
4 7 中根 卓也 DL トヨタ ヤリス 2 1:22.191
5 11 長畑 年光 BS Bridgestone トヨタ ヤリス 1 1:22.832
6 14 阪本 芳司 BS Bridgestone トヨタ ヤリス 2 1:22.996
7 12 井上 賢二 BS Bridgestone トヨタ ヤリス 2 1:23.448
8 15 矢島 融 DL トヨタ ヤリス 2 1:23.498
9 13 金澤 和幸 DL トヨタ ヤリス 2 1:24.407
10 8 加田 充 DL トヨタ ヤリス 2 1:24.902

レース結果

コース:ハイランドパークみかわ

[PN2クラス]

決勝

  • 開催日:2025/09/14
  • 天候:Cloudy-Fine
  • 路面:Dry
  • 路面温度:1回目:27℃ 2回目:30℃
  • 決勝出走:12
  • 完走:12
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 35 藤井 裕斗 BS Bridgestone マツダ ロードスター 1 1:19.292
2 34 古田 公保 DL マツダ ロードスター 1 1:19.606
3 31 小林 規敏 BS Bridgestone マツダ ロードスター 2 1:20.478
4 27 志賀野 浩 BS Bridgestone マツダ ロードスター 2 1:20.484
5 28 渡邉 將 BS Bridgestone マツダ ロードスター 1 1:21.069
6 33 永川 悠太 DL マツダ ロードスター 1 1:21.271
7 29 大江 光輝 BS Bridgestone マツダ ロードスター 1 1:21.337
8 25 奥 浩明 DL マツダ ロードスター 2 1:22.274
9 24 金森 峰史 DL マツダ ロードスター 2 1:22.332
10 26 片山 賢一郎 DL マツダ ロードスター 2 1:22.556

レース結果

コース:ハイランドパークみかわ

[PN3クラス]

決勝

  • 開催日:2025/09/14
  • 天候:Cloudy-Fine
  • 路面:Dry
  • 路面温度:1回目:27℃ 2回目:35℃
  • 決勝出走:14
  • 完走:13
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 48 川北 忠 DL マツダ ロードスター RF 2 1:18.247
2 41 安仲 慶祐 DL マツダ ロードスター RF 2 1:19.977
3 47 野島 孝宏 DL トヨタ GR86 1 1:20.174
4 43 久保 真吾 DL アバルト124スパイダー 2 1:20.256
5 45 遠藤 貴郁 DL マツダ ロードスター RF 2 1:20.408
6 42 大坪 伸貴 DL スバル BRZ(ZD8) 1 1:20.486
7 40 青木 康治 DL スバル BRZ(ZD8) 1 1:20.950
8 37 松村 正吾 DL トヨタ GR86 1 1:21.553
9 39 内田 敦 DL マツダ ロードスター RF 2 1:21.667
10 44 黒水 泰峻 DL トヨタ GR86 1 1:22.108

レース結果

コース:ハイランドパークみかわ

[PN4クラス]

決勝

  • 開催日:2025/09/14
  • 天候:Cloudy-Fine
  • 路面:Dry
  • 路面温度:1回目:26℃ 2回目:36℃
  • 決勝出走:9
  • 完走:9
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 58 津川 信次 DL トヨタ GRヤリス 2 1:17.202
2 57 松本 敏 DL トヨタ GRヤリス 2 1:18.363
3 54 堀 隆成 DL トヨタ GRヤリス 2 1:19.965
4 55 若林 隼人 DL トヨタ GRヤリス 2 1:20.442
5 50 佃 真治 DL トヨタ GRヤリス 2 1:20.553
6 56 上本 昌彦 DL トヨタ GRヤリス 2 1:20.573
7 52 亀山 伸一 DL トヨタ GRヤリス 1 1:22.255
8 53 木村 司 DL トヨタ GRヤリス 2 1:24.580
9 51 いながわ ひろゆき BS Bridgestone トヨタ GRヤリス 1 1:26.580

レース結果

コース:ハイランドパークみかわ

[BC1クラス]

決勝

  • 開催日:2025/09/14
  • 天候:Cloudy-Fine
  • 路面:Dry
  • 路面温度:1回目:32℃ 2回目:35℃
  • 決勝出走:14
  • 完走:14
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 70 西井 将宏 DL ホンダ インテグラ DC2 1 1:17.758
2 71 神里 義嗣 DL ホンダ CR-X 2 1:17.796
3 66 山越 義昌 BS Bridgestone ホンダ シビック EG6 1 1:18.343
4 72 伊藤 眞央 YH ホンダ インテグラ DC2 1 1:18.348
5 68 石澤 一哉 YH ホンダ インテグラ DC2 2 1:18.420
6 60 ケイヤ YH ホンダ インテグラ DC2 1 1:18.440
7 63 佐野 光之 YH ホンダ インテグラ DC2 1 1:18.474
8 69 小武 拓矢 YH スズキ スイフト 1 1:18.791
9 64 清水 翔太 YH ホンダ インテグラ DC2 2 1:19.044
10 62 細木 智矢 DL スズキ スイフト 2 1:19.090

レース結果

コース:ハイランドパークみかわ

[BC2クラス]

決勝

  • 開催日:2025/09/14
  • 天候:Cloudy-Fine
  • 路面:Dry
  • 路面温度:1回目:29℃ 2回目:32℃
  • 決勝出走:11
  • 完走:11
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 83 若林 拳人 BS Bridgestone ロータス エキシージ 2 1:14.916
2 82 広瀬 献 BS Bridgestone ホンダ S2000 2 1:15.430
3 79 藤井 雅裕 TY マツダ RX-7 2 1:17.734
4 81 梅村 伸一郎 DL ロータス エキシージ 2 1:18.478
5 77 中田 博信 YH ロータス エリーゼ 2 1:19.005
6 78 渡辺 公 BS Bridgestone ホンダ NSX 2 1:20.121
7 73 野本 栄次 BS Bridgestone マツダ RX-7 1 1:22.006
8 75 石原 昌行 DL トヨタ スプリンター トレノ 1 1:22.678
9 74 比嘉 誠 YH ホンダ S2000 2 1:23.721
10 80 飯野 哲平 DL マツダ RX-7 2 1:26.083

レース結果

コース:ハイランドパークみかわ

[BC3クラス]

決勝

  • 開催日:2025/09/14
  • 天候:Cloudy-Fine
  • 路面:Dry
  • 路面温度:1回目:32℃ 2回目:32℃
  • 決勝出走:7
  • 完走:7
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 90 菱井 将文 BS Bridgestone トヨタ GRヤリス 1 1:14.547
2 88 大橋 渡 DL スバル インプレッサ WRX 2 1:14.574
3 87 一色 健太郎 DL トヨタ GRヤリス 2 1:15.248
4 84 岡本 尚史 DL スバル WRXSTI 2 1:18.354
5 89 奥井 優介 DL トヨタ GRヤリス 1 1:19.597
6 85 堂本 直史 BS Bridgestone トヨタ GRヤリス 2 1:20.073
7 86 安木 美徳 BS Bridgestone テスラ モデル3 2 1:20.249