2022オートバックス全日本カート選手権OKシリーズ第5戦

　2022オートバックス全日本カート選手権OKシリーズ第5戦／第6戦が7月30～31日の2日間、静岡県・オートパラダイス御殿場で開催された。
　富士スピードウェイに近接しているオートパラダイス御殿場は、自然の地形を生かしたアップダウンが特徴のサーキット。逆バンクのコーナーやハードブレーキングも多く、身体への負担も大きいコースといわれる。今回は、スポット参戦のドライバーもあり、ブリヂストンは24台にスペシャルコンパウンドタイヤを供給した。
　土曜日に2グループに分かれて行われたタイムトライアル。総合でトップタイムをマークしたのはBグループで出走した加藤大翔（PONOS HIROTEX RACING、KR/TM/YH）。2番手にスポット参戦の熊谷憲太（KP BUZZwithHIROTEX、KR/TM/ブリヂストン）、3番手に小田優（DragoCorse、DragoCorse/TM/ブリヂストン）が続いた。

＜予選＞
　タイムトライアルでの総合順位をもとに、奇数順位をA組、偶数順位をB組に振り分け、2グループで行われた予選ヒート。最初のA組では加藤が好スタートを見せると、その直後に佐々木大樹（TONYKART RTJ、TONYKART/VORTEX/ブリヂストン）が続きぴったりとマークしていく。さらに佐々木(ブリヂストン）の後方には佐野雄城（BirelART Access Racing、BirelART/IAME/ブリヂストン）が続いていく。
　3周目、佐々木(ブリヂストン）がトップに浮上し集団を引っ張って周回を重ねていく。佐野（ブリヂストン）も7周目に2番手に浮上。その勢いで9周目の最終コーナーでは佐々木(ブリヂストン）のインをさしトップに浮上する。
　佐野（ブリヂストン）はそのままトップをキープしてチェッカー。まずはA組を制した。

続いて行われたB組の予選ヒートでは、熊谷（ブリヂストン）が好スタート。しかし、鈴木斗輝哉（TGR TEAM TAKAGI PLANNING、EXPRIT/TM/DL）がトップを奪い周回を重ねていく。終盤に入ると金子修（TONYKART RTJ、TONYKART/VORTEX/ブリヂストン）のペースがよく、12周目の8コーナーでトップに浮上。そのままトップチェッカーを受け、総合結果でも1位を獲得。決勝PPスタートとなった。

＜決勝＞
　28周で行われる決勝レース。PPの金子(ブリヂストン）は順調にスタートを切り、オープニングラップをトップで戻ってくる。2番手に佐々木(ブリヂストン）、3番手には佐野(ブリヂストン）、さらに小田優（DragoCorse、DragoCorse/TM/ブリヂストン）が続く。5周目、佐々木(ブリヂストン）がトップに立ち、さらに小田(ブリヂストン）も2番手に上がる。ペースがよかったのは小田(ブリヂストン）で、8周目の2コーナーで佐々木(ブリヂストン）を捉えトップに浮上する。
　トップに立った小田(ブリヂストン）は後続を引き離していき独走。終盤、2番手がハイペースで追ってきたものの、序盤に築いたマージンを活かしきって逃げ切り、今季3勝目を獲得した。

●小田優／優勝ドライバーのコメント 決勝へ向けてのセットの変更などが当たり、タイヤを早く温めることができました。このコースはタイヤが減らないのでいいペースで周回し、佐々木選手のタイムがそれほど良くはないようだったので、早いうちに抜こうと思っていました。 午後も気温や路面温度が上がったほうがブリヂストンとしてはいいと思います。