井尻が逃げ切りに成功するも、入江とのバトルは見応え十分

  • 開催場所:筑波サーキット
  • 開催日:2020年10月25日(日) 〜 2020年10月25日(日)
ロードスター・パーティレースⅢ 東日本 NCシリーズ Rd.3

10月25日、茨城県の筑波サーキットでロードスター・パーティレースⅢの東日本シリーズ第3戦と第4戦がダブルヘッダーで開催された。NCシリーズの第3戦は百戦錬磨のプロドライバー、86号車の井尻薫がポールポジションから逃げ切っての優勝を果たした。

●予選
この日の朝のサーキット上空は雲ひとつない秋晴れ。9時の時点での気温は14.4℃、湿度は55%、路面温度は21.8℃という絶好のコンディションに恵まれた。公式予選は9時10分から15分間。NDクラブマン16台とNCシリーズ12台の混走で行われた。各自のベストタイムで第3戦、セカンドベストで第4戦のスターティンググリッドが決まる方式だ。ここ筑波では排気量2ℓのNCがやはり速く、アタック2周目に開幕戦のウイナー、5号車の入江直が1分9秒228でモニター最上段に躍り出た。さらに69号車の相澤康介が1分9秒363、44号車の藤貫直之が1分9秒660と続く。
前年王者の井尻はいつものパターンに戻って、予選半ばからコースイン。そこで叩き出したタイムが1分9秒198。これが最速ラップとなった。さらにもうひとり、ピットで待機していた一昨年のチャンピオン、7号車の佐久間行雄も1分9秒624を計測。さらに14分を過ぎた段階で196号車の田口諭史が1分9秒960まで削ってきた。
以上を整理すると第3戦では井尻と入江がフロントロー、相澤と佐久間が2列目で続き、藤貫と田口が3列目からのスタートになった。
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●決勝
NCシリーズの第3戦決勝はわずかに予定より遅れて、11時52分にスタートが切られた。周回数は15ラップ。11時30分現在で気温は19.4℃、路面温度は30.2℃まで上がり、湿度は36%まで下がった。
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ポールポジションの井尻と2番グリッドの入江は順位をキープするが、3番グリッドの相澤は激しくホイールスピンさせてしまい、佐久間と藤貫が先行する。さらに相澤の後方には8番グリッドからジャンプアップしてきた村松が迫ってきた。レースが少し落ち着いた感じになった4周目の最終コーナーで、NDクラブマンクラスの後方を走っていた12号車・古澤巌がコースアウト。完全にグラベルに埋まってしまったために、5周にわたってセーフティカーが導入された。全車が9周目を終えたところでバトルが再開し、ここでNCシリーズのトップ争いが白熱。入江が井尻のテールに肉薄し、ファイナルラップまでずっと1秒以内という接近戦を挑んだが、それでも逆転を許さないところにプロの懐の深さを感じた。途中から単独走行気味になった佐久間が3位でポディウムに立ち、4位には藤貫、5位には13周目の1コーナーで逆転した村松、6位に相澤という順番で入賞が決まった。
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優勝した井尻薫選手コメント
「必死でしたよ。本当に入江さんには抜かれるかもと思いました。今日は色々とセッティングを間違えたかもしれないですね」

◆ ロードスター・パーティレースⅢ 公式ホームページ
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