ロードスター・パーティレースⅢ 東日本 NDシリーズ Rd.1

9月5日、茨城県の筑波サーキットでロードスター・パーティレースⅢの東日本シリーズが開幕した。NDシリーズは#63 荒牧 和敬が嬉しい初優勝となった。5月5日の「筑フェス（筑波フェスティバル）」で開幕予定だった東日本シリーズだが、ジャスト4カ月のディレイでようやく今シーズンの戦いが始まった。恒例の「第31回メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」のサポートイベントとしての開催だ。エントリーは15台。嬉しいことに、今年も多くの新しい仲間を迎えての開幕となった。朝の天候は曇り時々晴れ。時おり吹く風が爽やかに感じられる、まずまずのコンディションとなった。

●予選
NDシリーズは15台（欠場2台）で、9時20分からの15分間。最初にコースインした荒牧が先頭で戻ってきて、記録したのが1分10秒294。結局、このタイムを誰も上回れなかった。
2番手は昨年シリーズ2位の78号車・出来利弘で、タイムは1分10秒503。昨年ポールを3回獲得した121号車の河村恭平は最初のアタックに失敗。気を取り直して8周目に猛チャージをかけるも、1分11秒002で3番手まで。以下、デビュー戦の1号車・石谷豪志、16号車・上田純司、159号車・イシカワと続いた。イシカワのタイムが1分11秒029なので、3位から6位までは本当に僅差だ。

●決勝
決勝は13時20分にスタート。2番グリッドの出来が出足鋭く、ポールの荒牧に第1コーナーで並びかけるが、逆転には至らず。逆にコース奥の第2ヘアピンで、河村が出来のインを差すと、そこに石谷も続いて前に出る。さらに1周目はイシカワが上田を抜いて5位で戻ってきた。

先頭を追いかけたい河村だったが、2周目以降は石谷の激しいプレッシャーと戦うことになった。4周目と7周目はなんと同タイムでの通過で、次第に荒牧の姿は遠くなる。4位にドロップしてしまった出来も懸命にこの2台を追いかけるが、差は詰まらず。その後方では上田がイシカワを次第に追い詰め、12周目の1コーナーで珍しいアウト側からのパッシングを成功させた。

2位以下に対して、5周目で3秒、8周目で5秒までリードを広げた荒牧が念願の初優勝。3位の石谷までが表彰台に上がり、4位以下は出来、上田、イシカワの順で入賞を果たした。

初優勝の荒牧選手コメント
「15周はとても長かったですが、なんとかミスなく走りきれました。まだまだ経験もノウハウも足りないので、学んでいきたいです」タイヤについては「資金的に厳しいサラリーマンですが、今の指定タイヤのおかげでレースが続けられています。安心して使えますね」と語った。

ロードスター・パーティレースⅢの次の戦いもここ筑波で、9月20日の日曜日に東日本シリーズの第2戦が行われる。

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