ルーキーイヤーの大月崇央が初優勝。チャンピオンは末金孝夫が獲得!

  • 開催場所:岡山国際サーキット
  • 開催日:2020年11月22日(日) 〜 2020年11月22日(日)
ロードスター・パーティレースⅢ 西日本 NDシリーズ Rd.4

11月22日、今年のロードスター・パーティレースⅢを締めくくる西日本シリーズの第4戦が岡山国際サーキットで開催された。11台が参戦したNDシリーズを制したのは今年の開幕から参戦を開始した180号車の大月崇央。予選2番手からの鮮やかな逆転劇で初優勝を果たした。また惜しくも2位となった110号車・末金孝夫が、大逆転で西日本シリーズのチャンピオンを獲得している。

●予選
この日は「晴れの国、岡山」にふさわしい快晴に恵まれたが、サーキットの路面に日が差し込んできたのは8時10分からの公式予選の直前。気温1.8度、路面温度5.3度で、一部の路面がまだ水を含むという冷え込んだコンディションの中、NDシリーズ11台、NDクラブマン8台の計19台が15分間のアタックに出陣した。この日のように気温の低い状態では、タイヤの使い方がカギになる。完全に温まるまで周回を重ねるとグリップがピークを越えてしまうため、どのタイミングでフルアタックをかけるかの作戦も勝負を分けるポイントだ。アタック1周目のベストは77号車の野島俊哉が記録した1分57秒916だったが、やはり本当の勝負はアタック2周目以降。ここで突き抜けたのが110号車の末金孝夫。1分56秒751という好タイムでリーダーボードの最上段に躍り出た。これに続いたのが西日本シリーズ初出場の野島で、アタック4周目に1分56秒795を叩き出して予選2番手をゲット。一方、開幕戦と第3戦を制したポイントリーダー、46号車の長田茂久はアタック1周目の1分58秒349から少しずつタイムを削るものの、ベストは最終アタックの1分56秒934で3番手に終わった。総合4番手はクラブマンクラスの鎌田で、その後に180号車の大月崇央と45号車の黒原崇正が57秒台の前半で続いた。さらにもう1台のクラブマン勢を挟んで、シリーズクラス6番手(総合8位)となるのが26号車の末永晃正。なお長田は黄旗区間の減速義務違反で2グリッド降格の処分を受けたため5番グリッドからのスタートとなり、鎌田と大月のグリッドがひとつずつ繰り上がった。
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●決勝
決勝はわずかに遅れて1054分にオールレッドのシグナルがブラックアウト。8周先のチェッカーを目指しての戦いが始まった。
総合ポールの末金は先頭で1コーナーに飛び込むが、その後方では波乱が起きた。4番グリッドの大月がロケットスタートを決めて野島と鎌田をごぼう抜きする一方で、5番グリッドに降格した長田は出遅れてしまう。オープニングラップはトップの末金の背後に大月が早くも迫り、鎌田が野島より前で通過。さらに末永と長田が続く展開になった。
2周目に入ると、大月が末金を、さらに野島も上位では唯一のクラブマンクラスになる鎌田をそれぞれロックオン。3周目のアトウッドで野島が鎌田の前に出ると、バックストレートでは大月が末金と並走。そのままヘアピンからリボルバーまでサイドbyサイドに持ち込むことに成功し、トップが逆転した。2位に後退した末金も終盤まで1秒以内の僅差で追いかけたが、再逆転はかなわなかった。終盤戦で注目を集めたのは野島と、挽回して背後に迫ってきた長田の3位争いのバトルだ。6周目終了でその差は0.267秒。7周目のヘアピンで長田がインを奪って先行するも、レッドマン進入で野島がインを奪い返して0.172秒差でファイナルラップへ。さらにストレートで追い詰めた長田が、リボルバーで前に出て3番手でフィニッシュ。と思いきや、この間の長田のドライブについて30秒加算のペナルティが課されたため、長田の最終順位はシリーズクラス10位となった。
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この結果、シリーズクラスは参戦1年目の大月が見事に初優勝。末金も自己最高の2位で、3位には野島が繰り上がり、4位の末永、5位の黒原までが規定により入賞となった。
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優勝した大月選手コメント:
20年ぶりにレース活動を再開しましたが、今日はほんまに嬉しい結果になりました。末金さんの動きを見ていて、早いうちに勝負せないかんと思うて、これが上手く行きました」とコメント
タイヤについては「アドレナリンは過酷な条件でも安定していますね。練習にもかなり使っていますが、チビない感じで助かっています」

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初のシリーズチャンピオンに輝いた。末金選手コメント:
「今年は4位が3回続いたので、せめて表彰台に立ってシーズンを終わりたいと思っていたのですが、まさかチャンピオンになれるとは驚きました。K-MAXスピードの金森さんにクルマもドラテクも鍛えていただいたお陰です。来年は優勝目指して頑張ります」

これをもって、ロードスター・パーティレースⅢの2020年の戦いはすべて終了した。
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◆ ロードスター・パーティレースⅢ 公式ホームページ
◆ マツダロードスター 車両ページ
◆ BRIDGESTONE POTENZA AdrenalineRE004 製品ページ

レース結果

コース:岡山国際サーキット

決勝

  • 開催日:2020/11/22
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:11
  • 完走:11
  • (3.703km x 8laps = 29.624km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 180 大月 崇央 BS Bridgestone クーリングドア ロードスター 8 15:55.300
2 110 末金 孝夫 BS Bridgestone K-MAX電材一番ロードスター 8 15:56.413
3 77 野島 俊哉 BS Bridgestone TCR 1048ロードスター 8 15:58.974
4 26 末永 晃正 BS Bridgestone エフケーテックロードスター 8 16:00.942
5 45 黒原 崇正 BS Bridgestone HSR建具屋datロードスター 8 16:01.693
6 38 中村 進 BS Bridgestone Shooting ロードスター 8 16:12.225
7 82 兼原 洋治 BS Bridgestone 自己研鑽3★ロードスター 8 16:13.410
8 130 廣瀬 一郎 BS Bridgestone 人馬一体1号ロードスター 8 16:18.045
9 170 桑野 祐希 BS Bridgestone spirit170ロードスター 8 16:25.789
10 46 長田 茂久 BS Bridgestone 愉快なおっさんロードスター 8 16:28.544
11 17 菊井 哲也 BS Bridgestone 団栗会/ヒロ自動車ロードスター 8 17:03.219