ロードスター・パーティレースⅢ 西日本 NDクラブマン Rd.4

11月20日、岡山国際サーキットで西日本シリーズの最終となる第4戦が行われた。NDクラブマンクラスは参戦2年目の189号車・ATSUSHI AKITAが、予選クラス4番手からの下克上で初優勝を飾った。
今年の西日本シリーズのフィナーレを飾る第4戦も盛況だった。エントリーはNDシリーズ18台、NDクラブマン11台の計29台。これは従来の27台を上回る最多記録更新となった。今回もまた、パーティに新しい仲間が加わり、33号車の恵木勇哉（写真右）はシリーズクラスに、107号車の上田 誠（同左）と124号車の松田友明（同中央）はクラブマンクラスに初参戦する。

●予選
公式予選はオンタイムの8時ジャストに開始。2019年の北日本シリーズ王者で西日本でも優勝経験のある61号車の杉野治彦が残念ながら欠場し、28台がコースに入る。あるチームが計測した気温は8.4℃で路面温度は10.2℃、湿度は79％。パーティレースの予選がこの日は初めての走行のため、路面も冷え切っていて難しいコンディションとなった。
クラブマンクラスの予選で輝いたのは84号車の吉田和成。今年デビューしたルーキーだが、開幕戦の7位から第2戦では6位、さらに第3戦では2位表彰台を獲得する成長を見せている。今回は最初からクラストップの座を譲ることなく徐々にタイムを刻み、アタック6周目に1分58秒136のベストを記録。これは総合でも10位となる好タイムだ。クラス2番手は90号車の久間裕太郎で、タイムは1分58秒426。さらに75号車の水野智文、189号車のATSUSHI AKITA、117号車の高田 将、60号車の黒田行治が1分59秒台前半の僅差で続いた。

●決勝

決勝は予定より少し遅れて、10時46分にオールレッドのシグナルがブラックアウト。8周先のチェッカーを目指しての戦いが始まった。スタート前の気温は16℃。路面温度は23℃で始まり、チェッカー後には26℃まで上昇していた。
クラブマンクラスのトップだった吉田はシリーズクラスの2台に先行を許してしまい、1周目に総合12位までふたつポジションをダウン。同じクラスの久間が背後に迫ってきた。さらにシリーズクラス1台を挟んだクラス3番手には、水野をパスしたAKITAが浮上。予選では少し離れていた上位を争う各車が急接近して、風雲急を告げた。と、2周目のアトウッドで吉田に不運なアクシデントが発生。後続のシリーズクラスの車両が挙動を乱して吉田のマシンの右リアにヒット。押し出されたグラベルからの脱出に手間取り、総合26位まで大きく順位を落としてしまった。吉田のアクシデントで労せずしてトップに立ったのは久間だが、前述のようにAKITAが背後に迫ってプレッシャーをかける展開になった。

まずは2周目に一度AKITAが久間の前に出るも、3周目には再び久間がトップに返り咲き、AKITAと松田、高田という同じクラスの3台が続くという状況に変化。

そして5周目に久間が、下り勾配で左に90度曲がるパイパーで痛恨のスピンを喫してしまう。ここからはAKITAが少し抜け出して、クラブマンクラスでトップチェッカーを受け、参戦2年目で初めての入賞が優勝という快挙を達成した。続いて松田がデビュー戦ながら2位に入賞。さらに高田に最低重量違反が発覚したために3位に繰り上がったのは、アクシデントの後も諦めずに順位を挽回していた吉田。以下、規定により4位の黒田、5位の水野までが入賞という結果になった。

優勝したAKITA選手コメント
「まさかのまさかです。去年2戦目で廃車にして、復活して初トロフィが優勝だなんて。決勝中も的確なアドバイスをもらえたピットクルーの舛田さんをはじめ、皆さんのおかげです。シリーズの世界は高い壁ですが、来年は挑戦させてもらいます」
タイヤについて
「腕を磨くには最適ですよね。もう少し長持ちするように、もっとタイヤに優しい運転を身につけたいと思います」

2021年のロードスター・パーティレースⅢの戦いは、これで栃木県のツインリンクもてぎで行われる12月5日の交流戦を残すのみとなった。



MOTOR SPORTS
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ROADSTER NR-A
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MAZDA ROADSTER Party Race Ⅲ
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