北日本V2マシンを引き継いだ2号車の南澤拓実が初優勝!
- 開催場所:筑波サーキット
- 開催日:2021年05月05日(水) 〜 2021年05月05日(水)
5月5日、茨城県の筑波サーキットで東日本NDシリーズの第1戦が行われた。NDシリーズクラスは2号車の南澤拓実が予選2番手からスタートで先頭に立ち、堂々の初優勝。この2号車は先日の北日本NDシリーズで関 豊が2連勝しているため、同一車が開幕から3連勝の快挙達成となった。
●予選
パーティレースの歴史はここ筑波で、19年前のこの日から始まっている。昨年は開幕戦が9月にずれ込んだが、今年は万全の感染防止対策を施して、2年ぶりに恒例となる「こどもの日」に開催。芝生広場には鯉のぼりが掲揚された。エントリーは第1レースのNDシリーズに29台、3レース合計で71台という大盛況。初参加もこのレースだけで6名(全クラス合計は20名)を数えている。
公式予選は9時15分から15分間で、2台が欠場して27台がコースイン。天候は曇りで、気温21.9℃・路面温度27.9℃・湿度52%というコンディションだった。時おり10mを超す強い風が吹く中、先頭でコースに入った19歳の大学生、35号車の箕輪卓也がいきなり1分10秒297をマーク。結局、このタイムを誰も上回れなかった。
箕輪はカートの経験は豊富だが、4輪車では今日が初レース。大いに注目を集めることになった。フロントローに並んだのは南澤で、ベストは1分10秒482。191号車の菅原達也が残り5分を切ってから1分10秒564まで削って予選3番手に浮上した。先日の合同テストではトップだった16号車の上田純司が1分10秒626で4番グリッドを獲得。さらに118号車の野島俊哉、71号車の登坂紀が3列目で続き、予選9位の21号車・吉田隆ノ介までが1分10秒台という接近戦となっている。
●決勝
午前の予選はドライ路面で行われたが、パラついていた雨が午後に入ると本降りとなり、路面もフルウエットに変化。パーティレースでは通常オープンでの走行が義務となっているが、競技長より決勝レース(15ラップ)はトップを閉じての走行が許された。14時の時点でのコースコンディションは、気温18.6℃・路面温度20.6℃・湿度78%となった。
NDシリーズ決勝はほぼオンタイムの14時52分にシグナルがブラックアウト。
ポールの箕輪にとって人生初めてのグリッドスタートは厳しい試練となった。ご存知の方も多いだろうが、2ペダルのカートはローリングスタートが基本。クラッチミートという工程がないのだ。もたつく箕輪の横を2番グリッドの南澤が抜き去って1コーナーをクリア。その後、スリーワイドでダンロップコーナーに進入することになった箕輪と6番グリッドだった登坂が接触。スピンした登坂は最後尾まで後退する。オープニングラップは「南澤→菅原→上田→野島」という、箕輪を除く2番から5番のグリッド通りの順番で通過。以下、5位と6位には9番グリッドの吉田と10番グリッドの1号車・丹羽英司が、混乱にも乗じてジャンプアップした。
2周目にもドラマが起きた。南澤が1コーナーで一度トップの座を奪われるが、奥のヘアピンで抜き返すことに成功。続く2位から4位が「野島→菅原→上田」の順となった。さらに9位までドロップした箕輪は単独スピンを喫して緊急ピットイン。周回遅れで完走こそ果たすものの、ほろ苦いデビュー戦になってしまった。
3周目に上田が菅原をかわして3位となると、それ以降は上位陣に順位の変動は起きなかった。南澤は6周目には1秒、12周目には2秒と少しずつリードを拡大。これが初優勝とは思えない、安定した走りを披露した。
2位には野島、4位となる菅原の猛攻をしのぎ切った上田が3位でポディウムに立ち、5位の吉田と6位の丹羽までが入賞となった。なお、1周目に最後尾までドロップした登坂だが、その後は「追い抜きショータイム」を披露。14台をパスして13位まで順位を回復した。さらに登坂は今回、このパーティレースに通算10年以上、かつ30戦以上参加した功労を讃える「Great Party Racer賞」も受賞している。
●優勝した南澤選手コメント
「2号車はSUGOで関さんが2連勝したマシンなので、プレッシャーはありました。でもスタートがうまくいき、先頭に立ってからはイイ感じで走ることができました。チームの皆さんに感謝です」
タイヤについては
「チームは昨年からRE004を使用していますが、バトルの時も安心です。今日みたいな路面で、最終でリアが少し流れた時も立て直せるのがありがたいです」
東日本シリーズの第2戦は、ここ筑波で5月23日に開催予定。
MOTOR SPORTS
決勝
- 開催日:2021/05/05
- 天候:Rain
- 路面:Wet
- 決勝出走:27
- 完走:26
- (2.045km x 15laps = 30.675km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 2 | 南澤 拓実 | BS | pttモタスポ部ロードスター | 15 | 19'36.596 | ||||||
2 | 118 | 野島 俊哉 | BS | -Jin-ロードスター#118 | 15 | 19'40.442 | ||||||
3 | 16 | 上田 純司 | BS | 上伸物流 ロードスター | 15 | 19'45.280 | ||||||
4 | 191 | 菅原 達也 | BS | タケトモTCRロードスター | 15 | 19'46.025 | ||||||
5 | 21 | 吉田 隆ノ介 | BS | HTRロードスター | 15 | 19'52.585 | ||||||
6 | 1 | 丹羽 英司 | BS | IDSレイルガルフロードスター | 15 | 20'06.530 | ||||||
7 | 91 | 沢崎 祐一 | BS | DELTAロードスター | 15 | 20'12.750 | ||||||
8 | 49 | 石川 祥吾 | BS | TC CORSE ロードスター | 15 | 20'16.025 | ||||||
9 | 28 | 石井 達也 | BS | pttモタスポ部ロードスター | 15 | 20'16.696 | ||||||
10 | 14 | Onodera Sho | BS | シグマワークス☆ロードスター | 15 | 20'18.045 | ||||||
11 | 29 | 岩田 洋二 | BS | Moty's☆ロードスター | 15 | 20'18.978 | ||||||
12 | 80 | Jco Iinura | BS | Jocロードスター@LD | 15 | 20'20.203 | ||||||
13 | 71 | 登坂 紀 | BS | Moty's☆ロードスター | 15 | 20'29.244 | ||||||
14 | 92 | アイダ サトル | BS | プロセスUTロードスター | 15 | 20'31.640 | ||||||
15 | 27 | 田中 祐也 | BS | TCC DR ロードスター | 15 | 20'31.845 | ||||||
16 | 81 | 瀧口 智弘 | BS | 笑っていいTOMOロードスター | 15 | 20'44.079 | ||||||
17 | 133 | 辻田 佳典 | BS | ZEST★ロードスター | 15 | 20'44.808 | ||||||
18 | 53 | SOSUKE SEKIGUCHI | BS | 五反田珍走団ロードスター | 15 | 20'44.993 | ||||||
19 | 175 | 中村 公一 | BS | モクモクロードスター | 15 | 20'52.827 | ||||||
20 | 105 | 相馬 勉 | BS | soma_MX-5ロードスター | 15 | 20'53.403 | ||||||
21 | 159 | イシカワ | BS | TCコルセ mtwt ロードスター | 15 | 20'55.201 | ||||||
22 | 10 | 各務 猛 | BS | エルム ロードスター | 15 | 20'55.923 | ||||||
23 | 22 | 荒井 彦幸 | BS | 酒処かっば ロードスター | 15 | 20'57.916 | ||||||
24 | 36 | 上入佐 慶太 | BS | Moty's ROADSTER | 14 | 19'57.140 | ||||||
25 | 126 | 川島 修 | BS | OKE MS ロードスター | 14 | 20'04.227 |