ロードスター・パーティレースⅢ 北日本 NDクラブマン Rd.3

5月15日、ロードスター・パーティレースⅢの北日本シリーズ第3戦が宮城県のスポーツランドSUGOで行われた。7台で争ったNDクラブマンクラスは28号車・マツダ ニャンコネンが予選クラス2番手から逆転で優勝。同クラストップの8号車・須藤利明を背後に従えての粘りの走りが光った。

●予選
4月10日と11日に開催された第1戦と第2戦に続いて、北日本シリーズは早くもシーズン後半戦に突入した。今回はNDクラブマンに7台がエントリー。そのうち128号車・竹内直樹と138号車・蓮見友之の2名が初参加で、パーティの仲間に加わった。

雲ひとつない晴天のもと、9時5分から15分間の公式予選が開始。気温19.8℃、湿度65％、南の風が1m/sという気象条件だったが、予選後の手元計測では路面温度は42℃。陽が高くなるにつれ、車両にとって厳しさが増していくことが予想された。シリーズクラスを含む全18台がアタック1周目を終えた段階で、クラブマンのクラストップタイムをマークしたのは須藤。1分48秒195はその時点で総合5位という好タイムだ。一方、4月に開幕2連勝を飾ったマツダは1分49秒054で、クラスでは2番手でも総合では9位。これでは、須藤との間にシリーズクラスの3台が挟まるので厳しくなる。そして7分35秒が経過した予選半ばに事件が発生。シリーズクラスの16号車・上田純司が最終コーナーでコース脇にストップし、赤旗中断となった。およそ5分で再開されるが、そこでマツダが1分48秒431までタイムを削ることに成功。クラストップは変わらなかったが、須藤は総合7位、マツダは総合8位というグリッドで決勝をスタートすることになった。クラス3番手の23号車・荒川 豊も1分48秒824で総合10位と、十分に逆転の可能性を残す位置につけた。

●決勝
予選後のSUGOは上空を雲が覆うようになり、風も強くなった。決勝直前のコンディションは気温20.3℃、湿度69％、南東の風が2m/s。ほぼオンタイムの13時27分にオールレッドのシグナルがブラックアウトし、8ラップ先のチェッカーを18台が目指した。

オープニングラップからバトルを演じた総合上位のシリーズクラスの後方でも、大きなドラマが起きていた。練習から好調をキープし、「今日は逃げますよ」と宣言していた須藤だが、2コーナーから立ち上がってのシフトアップで痛恨のミス。直後のマツダがそれを見逃すはずもなく、ここでクラストップが入れ替わった。

なお荒川もシリーズクラスの1台を抜いて須藤の背後にポジションアップ。そこから数台のシリーズクラスを挟んで51号車・乃美浩一がクラス4番手。さらに今年デビューの11号車・矢島貴子がルーキーの蓮見をパスしてクラス5番手に浮上している。この矢島と蓮見は接近戦となり、わずか0.486秒だけ矢島がゴールに先着というバトルを楽しんだ。一度抜かれた須藤だが、勢いは決勝中のベストラップでも上回る彼の方にあった。何度も横並びに近い場面を作るが、マツダも踏ん張ってトップを譲らない。いよいよ残り2周を切った7周目、須藤はバックストレートから右へ曲がる「馬の背」で勢い余ってスピン。すぐに戦線復帰を果たすも、荒川に先に行かれて3位にポジションダウン。勝負はここでほぼ決まった。優勝はマツダで、堂々の開幕3連勝。2位に荒川、3位に須藤と続き、規定によりこの3名が入賞となった。

優勝したマツダ・ニャンコネン選手コメント
「今日は須藤さんの方が速かったですよね。抜かれたらもう抜き返すのは無理だったので、必死で頑張りました。苦しかったけど、フェアで楽しいバトルでした」
タイヤについて
「今回は昨日下ろしたばかりの新品で戦いました。2レースは楽勝なので、嬉しいですね」

今年の北日本シリーズを締めくくる第4戦はここスポーツランドSUGOで8月21日（土曜日）に行われる。またロードスター・パーティレースⅢの次の戦いは、5月23日（日曜日）に茨城県の筑波サーキットで行われる東日本シリーズの第2戦となっている。

MOTOR SPORTS
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ROADSTER NR-A
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MAZDA ROADSTER Party Race Ⅲ
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