箕輪卓也がポールtoウインでV2に王手!
- 開催場所:オートポリス
- 開催日:2023年08月13日(日) 〜 2023年08月13日(日)
ロードスター・パーティレースⅢのジャパンツアーシリーズは、第4戦の北海道・十勝スピードウェイから一気に日本列島を南下。8月13日に大分県のオートポリスで第5戦が開催された。NDシリーズクラスを制したのは35号車の箕輪卓也。前戦の十勝はスキップしたが、これで開幕3連勝に続く4勝目となり、2年連続の王座に大きく前進した。
◆予選
NDシリーズのエントリーは10台。少数精鋭ではあるが、シリーズポイントの上位ランカーは全員が揃っての戦いとなった。
阿蘇の山並みを望むサーキットだが、本日は暑い1日になりそうな気配。公式予選は9時20分から15分間で行われたが、日陰のピットでも気温24.5℃・湿度68%・路面温度36.2℃を計測。実際のコース上では、もっと数字が上に跳ね上がると思われる。
開始早々モニター最上段に躍り出たのは63号車の吉田恭将で、タイムは2分23秒753。3週間前の十勝の第4戦でもポールを獲得した調子を維持している様子だ。2分23秒776でこれに続いたのが、171号車の野村 充。このふたりは続けてアタックした結果、野村が2分23秒403で逆転。吉田も2分23秒715まで削ったが及ばない。ところが7分過ぎ、少し時間をずらしてアタックを始めた14号車の菊池崚斗が、2分23秒127をいきなりマーク。一気にトップに躍り出た。そしてようやく、今年のジャパンツアーシリーズで開幕から3連勝を飾り、十勝は欠場した35号車・箕輪卓也がアタックを開始。 予選開始から約12分という押し迫ったタイミングで、記録したタイムが2分23秒127。わずか0.085秒という僅差ながら、昨年のオートポリス・ラウンド同様にポールポジションを獲得した。
結局、2分23秒台はここまでの4名。箕輪と菊池が最前列、野村と吉田が2列目から決勝をスタートする。以下、88号車の本多永一が2分24秒421で続き、6番グリッドにはクラブマンクラスの山根正和が2分24秒829で滑り込んだ。ちょっと意外だったのが十勝で初優勝を飾った81号車・滝口智弘と、昨年の東日本チャンピオンの16号車・上田純司。山根の後方の4列目からのスタートとなった。
◆決勝
決勝は12時39分にローリングスタートが切られた。日陰のピットで計測した気温は28.6℃、湿度は58%、そして路面温度は56℃まで上昇。ドライバーはもちろん、マシンやタイヤにも厳しいコンディションとなった。
写真を見てもわかるように、上位陣ではアウト側の2台が加速では勝っていた。つまり2番グリッドの菊池と4番グリッドの吉田だ。
しかしながら1コーナーでは順位変動が起こらず、ポールシッターの箕輪が先頭で通過。続いて菊池、野村、吉田というグリッド順通り。ところがこの1コーナーで、箕輪のイン側をサイドbyサイドに近い状態で窮屈になった菊池の立ち上がりが苦しくなった。逆にその後方で吉田に並びかけられながらも、アウト側を回った野村の加速が勝ってパッシング。さらに次のコーナーでは吉田も菊池を捉えて3番手に浮上する。
2周目に入ってもドラマは起こった。順位を2つ落としてしまった菊池だが、100Rで少しもたついた吉田を射程に捉えて第2ヘアピンで抜き返す。またグリッド順通りの5位で戻ってきた本多だが、1コーナーでオーバーラン。どうやらブレーキに不具合が出たようで、その後もコーナーを大回りして順位を落とすシーンが見られた。なお、3周目からは5位争いの2台も白熱。滝口と9番グリッドから追い上げてきた33号車の恵木勇哉が、ファイナルラップまで密着状態だったことを付け加えておこう。
トップ争いに話を戻すと序盤はオープニングラップで2位に浮上した野村の方に勢いがあった。箕輪とのギャップは0.569秒→0.423秒→0.210秒となり、4周目こそ0.407秒と少し広がるが、5周目には再び0.237秒と超接近。次の1コーナー進入では箕輪が明らかに防御優先のライン取りを強いられた。ただ、その最終コーナーで野村にわずかにミスがあったのか、6周目終了時点で0.443秒と差を広げた状態で入っていったことで、決着はほぼついた印象だ。一方で3位争いはファイナルラップの1コーナーで事件が勃発。吉田の激しいプッシュもあって、菊池が立ち上がりで痛恨のオーバーラン。すぐに復帰するも、ここで易々と吉田が先行した。整理すると優勝が箕輪で、これで今季参戦した4戦すべてで勝利したことになった。
野村と吉田が表彰台を獲得し、菊池は少し悔しい4位。さらに5位の滝口までが規定により入賞となった。
優勝した箕輪選手コメント
「昨年に続いてここで勝つことができましたが、追われている感じが強くなりました。改善すべき課題も見つかったので、また練習して次に臨みたいです」
タイヤについて
「自分の場合、APだとオーバーが出やすい傾向だと思います。リアのトーとか内圧で対応しています」
ジャパンツアーシリーズの第6戦は9月24日に、静岡県の富士スピードウェイにて開催。またパーティレースの次の戦いは今回も次の週末で、8月20日に岡山国際サーキットで西日本シリーズの第3戦が予定されている。
MAZDA MOTOR SPORTS
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MAZDA ROADSTER NR-A
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MAZDA ROADSTER Party Race Ⅲ
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