父の整備したロードスターで21歳がデビューウイン!

  • 開催場所:岡山国際サーキット
  • 開催日:2023年06月11日(日) 〜 2023年06月11日(日)
ロードスター・パーティレースⅢ 西日本 NDクラブマン Rd.2

6月11日、岡山国際サーキットでロードスター・パーティレースⅢ西日本シリーズの第2戦が開催。参加8台で争われたNDクラブマンクラスを制したのは21歳の山根 涼。父(山根正和)が営むガレージのレンタカーでの参戦だったが、見事に初陣を優勝で飾った。なお2021年の西日本シリーズ第1戦・同クラスのウイナーの名は山根正和。つまりパーティレース史上で初めて、親子とも優勝を果たすという快挙も達成された。
ロードスター・パーティレースⅢの西日本シリーズ第2戦が6月11日、岡山国際サーキットで行われた。エントリー合計は24台だったが、NDクラブマンクラスは8台という少数精鋭での争い。ただし、29号車・樋渡匡史/96号車・伊辺 剛/125号車・山根 涼/176号車・小畑和也(奇しくも写真も右からゼッケン順に並んでいる)の4名が今回初参加。新たにパーティの仲間に加わってくれた。
2023_0611-00070.JPG

■予選
この日のサーキット上空は「晴れの国、岡山」のキャッチフレーズとは裏腹に、終日どんよりした曇り空に覆われた。公式予選は9時10分からの15分間。昨日からの雨は上がったが、路面はウエットのまま。気温22.0℃/湿度94%/路面温度21.9℃というコンディションで始まった。走行に先立ってのブリーフィングで「本日は予選・決勝を通じてソフトトップを閉めての走行がOK」という通達があったため、確認できた全車が空力的に有利なクローズ状態でアタックに臨んだ。予選の序盤はコース各所に水溜まりも見られ、全員が慎重に走行を重ねた。ラップモニターの上段には当然のようにシリーズクラスの実力者たちで占められていたが、トップの88号車・本多永一とて1周目は2分24秒916。ところが2周目は2分15秒397と一気にタイムが短縮され、4周目からはトップも目まぐるしく変わる激戦が展開されていった。一方でクラブマンクラスは、予選の序盤から中盤にかけては今日がデビュー戦の山根が大きくリード。5周目のタイムは2分16秒583で、2番手の194号車・倉田 優が2分18秒042と大差が付いていた。ところが6周目、倉田が2分15秒164を記録して一時は大逆転。そして山根が最後の7周目に叩き出したのが、2分14秒752。これは全体でも7位という好タイムだ。倉田も前述のタイムで11番グリッドを獲得。以下、150号車の高尾光俊がクラス3番手で18番グリッド、山根と同じくルーキーの伊辺が4番手で20番グリッドに確定。これに111号車・藤井涼太、残る初参戦組の樋渡と小畑が続き、201号車の山中恭輔が最後尾からの追い上げを決勝で狙うことになった。ちなみに今回のクラブマンクラスは出走8台のため、規定により4位までが入賞圏内となる。

■決勝
この日の空模様は予選後も今ひとつだったが、なんとかドライ路面に回復し、決勝を迎えることができた。直前の気象条件は気温26.0℃/湿度67%で、レース中に計測された路面温度は29.6℃。14時03分にオールレッドの5連シグナルが消えて、バトルが始まった。
2023_0611-01251.JPG
クラストップの7番グリッドからスタートした山根だったが、さすがに初レースのスタートでは思うような加速はできず、3台に抜かれて総合10位でオープニングラップを戻ってきた。ところがクラス2番手だった倉田も同様に3台に抜かれて総合14位で通過。
2023_0611-00700.JPG
ここは予選での貯金がものを言ったことになる。その後、落ち着いてからは両名ともに徐々に順位を上げて山根は総合9位、倉田は同じく総合12位でチェッカー。常に2台以上のシリーズクラスを間に挟んでの展開だけに、逆転の気配は生まれなかった。面白かったのは表彰台の座を賭けたクラブマンの3位争いの方。クラス4番手スタートだったルーキーの伊辺だが、3番手の高尾を早々にロックオン。2周目の最終コーナーで姿勢を乱した隙に前に出ることに成功した。ところが高尾も諦めない。6周目のアトウッドコーナーで、伊辺が前を走るシリーズクラス2台に前を塞がれたのを見逃さず、インから抜き返して再逆転。
2023_0611-01334.JPG
最後まで0.341秒という僅差だったが、高尾が2戦連続しての表彰台確保に成功した。ただ、伊辺もデビュー戦でバトルを演じての4位入賞なら見事だ。
2023_0611-01789.JPG2023_0611-02141.JPG

2023_0611-02116.JPG

父に続いて山根家に優勝トロフィーを持ち帰ることになった山根は専門学校を卒業し、ガレージ山根の将来のためにメカニックとして修行中とのこと。「決勝は予選とはまったく違う緊張感でした。最初はダメダメでしたが、2周くらいでなんとか落ち着きました。もっと練習して、またレンタカーが空いているなら出場してみたいです」とコメントした。タイヤについては「乗り方次第で大きく変わるところが面白いというか、勉強になりますね」と印象を語った。

西日本シリーズの第3戦はここ岡山国際サーキットで、8月20日に予定。またパーティレースの次の戦いは早くも1週間後の6月18日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで、ジャパンツアーシリーズの第3戦が開催される。

Brand_Mark_Vertical_Primary_ver1.1.png
MOTOR SPORTS
https://www.mazda.com/ja/innovation/motorsports/
ROADSTER NR-A
https://www.mazda.co.jp/cars/roadster/grade/nr-a/

pr3_logo1.gif
MAZDA ROADSTER Party Race Ⅲ
https://www.party-race.com/

https___imgix-proxy_n8s_jp_DSXZZO5425102010012020000000-KB2.jpg
BRIDGESTONE POTENZA Adrenalin RE004
https://tire.bridgestone.co.jp/potenza/re004/

レース結果

コース:岡山国際サーキット

[NDクラブマン]

決勝

  • 開催日:2023/06/11
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:8
  • 完走:8
  • (3.703km x 8laps = 29.624km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 125 山根 涼 BS Bridgestone ガレージ山根レンタロードスター 8 16'21.970
2 194 倉田 優 BS Bridgestone ガレージ山根 NDロードスター 8 16'28.491
3 150 高尾 光俊 BS Bridgestone レイジー ロードスター 8 16'45.055
4 96 伊辺 剛 BS Bridgestone NDロードスター 8 16'45.396
5 111 藤井 涼太 BS Bridgestone 来夢RSオキムラロードスター 8 16'51.231
6 29 樋渡 匡史 BS Bridgestone K-Team ロードスター 8 17'19.953
7 201 山中 恭輔 BS Bridgestone SPEC-Dロードスター 8 17'40.069
8 176 小畑 和也 BS Bridgestone のの井自動車ロードスター 8 17'40.390