松原泰世が今シーズン5勝目で、ついにクラブマン卒業宣言
- 開催場所:ツインリンクもてぎ
- 開催日:2022年11月20日(日) 〜 2022年11月20日(日)
11月20日、栃木県のモビリティリゾートもてぎでロードスター・パーティレースⅢのジャパンツアーシリーズ第6戦が開催された。4台で争ったNDクラブマンクラスは、今季このクラスですでに4勝と大活躍している155号車の松原泰世が予選からライバルを圧倒。決勝も2番手の52号車・古田孝一の追撃を振り切って、堂々の5勝目。来年に向けてのクラブマン卒業宣言を行った。
●予選
今回のエントリーはNDクラブマンクラスが6台、チャンピオンを争うNDシリーズクラスが17台。ところが直前になって、前者の72号車・oki765と180号車・イシカワが欠場を表明。クラブマンは出走4台という少数精鋭での戦いとなった。
公式予選は8時25分からの20分間で行われた。上空のほとんどは雲に覆われていたが、青空も少し見えて雨の気配はなく、規定通り全車がオープンでコースイン。ピットで計測したコンディションは気温9℃/湿度77%/路面温度12.4℃だった。
予選では序盤から、松原と古田のマッチレースの様相を呈した。最初のアタックで松原が2分31秒217を記録すると、古田も2分31秒857で応戦。3番手の73号車・鈴木 篤の予選ベストラップが2分34秒台、173号車の三島勤也は結局2分36秒台にとどまったので、中盤以降は松原と古田の一騎打ちになった。
もてぎは今週末に初めて走ったという松原だが、その後もタイムを削って2分30秒458をアタック5周目に叩き出した。これは昨年の交流戦で加藤 修が記録した2分30秒700を更新するNDクラブマンのコースレコード。古田もアタックを続けて、最後の8周目に2分31秒630まで短縮したが及ばなかった。
松原は総合でも13位。古田は総合では17位なので、決勝では間にシリーズクラス3台を挟むことになった。
●決勝
ロードスター・パーティレースⅢの今年最後の戦いは、ほぼオンタイムの10時49分にスタートが切られた。上空の雲が分厚くなってきたもてぎのコースコンディションは、気温12℃/湿度67%/路面温度14.8℃となった。
クラブマンクラスでは、予選でトップだった松原が総合14位でオープニングラップを通過。ここではシリーズクラスの1台を先に行かせた感じだ。クラス2番手だった古田は、予選グリッドと同じ総合17位で通過。間にいるシリーズクラスは1台減って2台になった。
松原にとって誤算だったのは、その先行車にやや前を塞がれる感じになったこと。一方で古田の勢いは加速して4周目には間に1台のシリーズクラスを挟むだけとなり、さらに5周目には0.803秒差で直前に松原の姿をとらえることになった。
ただし、ここからの松原のマネージメントが見事だった。6周目は1.011秒差とリードを広げ、チェッカーの時点でも1.050秒という十分な貯金を残していた。これで松原は筑波の東日本での2勝、SUGOの北日本とオートポリスのジャパンツアー第3戦での各1勝ずつに加えて、今シーズン5勝目を達成。まさにクラブマン最強の称号を確実なものにした。
規定によりクラブマンクラスは2位の古田までが入賞だが、鈴木と三島も最後のレースを無事に完走で締めくくった。
●優勝した松原選手コメント
「古田さんが迫ってきて、ずっと後ろを見ながらのレースになりましたが、不安はなかったです。来年は東か西かジャパンか、どこかのシリーズに挑戦させていただきます」
タイヤについては
「2セット持っていて、勝ったのは全部違う方でした。でも今日は全然問題なかったので、タイヤのせいじゃなかったですね」
決勝
- 開催日:2022/11/20
- 天候:Cloudy
- 路面:Dry
- 決勝出走:4
- 完走:4
- (4.801km x 7laps = 33.607km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 155 | 松原 泰世 | BS | CR55ロードスター | 7 | 18'00.204 | ||||||
2 | 52 | 古田 孝一 | BS | RSPECステージロードスター | 7 | 18'01.254 | ||||||
3 | 73 | 鈴木 篤 | BS | SRアセットロードスター | 7 | 18'11.314 | ||||||
4 | 173 | 三島 勤也 | BS | エスアールアセットロードスター | 7 | 18'48.150 |