今季2度目の3連勝。若武者、箕輪卓也の快進撃が続く!

  • 開催場所:岡山国際サーキット
  • 開催日:2022年11月05日(土) 〜 2022年11月05日(土)
ロードスター・パーティレースⅢジャパンツアーシリーズ Rd.5 & 西日本 NDシリーズ Rd.4

ロードスター・パーティレースⅢのジャパンツアーシリーズ第5戦が西日本シリーズ第4戦とのダブルタイトルで、11月5日に岡山国際サーキットで開催された。23台が参戦したNDシリーズは35号車の箕輪卓也がポールtoウイン。これで箕輪は10月以降、各地のパーティレースで3連勝の快挙を達成。また2位に入った26号車・織田祥平が西日本シリーズのチャンピオンを確定させた。

●予選
最終戦のレポートに先立って、前日の11月4日にマツダが発表した、倶楽部MAZDA SPIRIT RACINGチャレンジプログラム第2弾「スーパー耐久レースへの道」の募集開始のニュースをご紹介しておこう。今年度のパーティレース成績上位者などを対象に、2023年のスーパー耐久レースへの参戦機会を提供するという朗報だ。詳細はMAZDA SPIRIT RACINGの公式サイトなどを参照されたい。

エントリーはチャンピオンを争うNDシリーズクラスが23台、NDクラブマンクラスも13台で合計36台。西日本シリーズとしては過去最高台数を更新した。なおシリーズクラスにはマツダ開発車両の賞典外での参加が1台含まれている。00号車「ロードスターDSC-TRACK CONCEPT」には、モータースポーツ初心者が安心してレースに参加できることを目標に開発中のDSC(横滑り防止装置)の新制御モード「DSC-TRACK」の試作品を装備。実際のレースという場での性能検証のために、JAFの承認も得ての混走となった。ステアリングを握る梅津大輔は車両開発本部の操安性能開発部で上席エンジニアを務めている開発ドライバーで、直近ではロードスターに採用されたKPC(キネマティック・ポスチャー・コントロール)も担当している。
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「晴れの国、岡山」にふさわしい青空が広がる中、公式予選は8時30分からの15分間で行われた。開始時点のコンディションは気温10℃/湿度82%/路面温度14.4℃と、まさに絶好のレース日和となった。まずタイムを出してきたのは、10月8日のSUGO(北日本)と10 月30日の筑波(東日本)で連勝を飾っている35号車の箕輪卓也。じつは大学の授業で前日練習もできず、9月に2枠走ったのみという、ほぼブッツケ本番での参戦だった。最初のアタックで1分56秒891を記録すると、次の周には56秒433まで削って、早々にピットイン。この時点では2番手が1分58秒を切れていなかった。

その後、タイムを1分56秒台に入れてきたのは2名のみ。まずは西日本シリーズのポイントリーダー、26号車の織田祥平が1分56秒943で2番手に浮上すると、33号車の恵木勇哉も1分56秒973で肉薄した。ランキング2位タイで最終戦を迎えた88号車の本多永一は、最後までアタックを続けるも1分57秒380で4番手。6回目の西日本タイトル獲得に向けては、少し苦しいポジションとなった。

以下、56号車の小林太一が1分57秒587、99号車の藤井善豪が1分57秒716で入賞圏内に続いた。もうひとりの西日本ランキング2位、97号車の原山 怜は予選7位、さらにランキング4位の16号車・上田純司は予選8位と、かなり厳しい位置からの決勝レースになった。

●決勝
午後に入ってからの岡山国際サーキットは上空を雲が覆い隠すようになり、決勝スタート前には一瞬雨の気配も漂った。直前のコンディションは気温16℃/湿度44%/路面温度20.6℃となっていた。「パーティレース・パレードラン同乗」と「パーティレース・グリッドキッズ」については、NDクラブマンの決勝レポートを参照していただきたい。
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8ラップの決勝はジャパンツアーシリーズでは恒例となったローリング方式。当日はマツ耐も間に挟む関係で少しインターバルが長く、15時06分に戦いの火蓋が切って落とされた。と、2番グリッドの織田がいきなりの勝負気配で1コーナーに横並びで入るが、ポールの箕輪も譲らない。逆に3番グリッドだった恵木がアトウッドから先のバックストレートの加速で上回り、織田の前に出た。その後もこの2台は4周目まで、抜きつ抜かれつのバトルを繰り広げるが、5周目からは織田が2位の座を確実なものにした。
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ということで、楽になったのは先頭を走る箕輪。1分58秒台前半のコンスタントなラップで、4周目には3秒以上にマージンを広げて独走の気配が漂い始めた。一方で、4番グリッドの本多以下の集団は序盤から戦いがヒートアップ。5周目の1コーナーでは本多が恵木のリアに接触してしまうアクシデントが発生。これが危険なドライブ行為と認定されて、競技結果に10秒を加算されるペナルティの裁定を受けた。

本多がこのアクシデントで順位を落としたあとは、4位に小林、5位に藤井がそれぞれ浮上。そして藤井の背後には上田が張り付く展開になった。今季ここまでパーティレース全戦に出場し、東日本ではチャンピオンも決めている上田は猛烈にチャージ。しかし、岡山をホームコースにしている藤井も最後まで隙を見せなかった。

結局、NDシリーズの優勝はこれで地区をまたいで3戦連続となる箕輪。
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2位には織田が入って、西日本シリーズのチャンピオンを確定させた。3位の恵木は嬉しいポディウム初登壇。

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以下は規定により、小林、藤井、上田までが入賞。ただし上田と7位の原山には接触があったため、そして本多も規定によりポイントが与えられないことになった。

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●優勝した箕輪選手コメント
「オープニングラップでは冷やっとしたのですが、そこで差が開いたので楽になりました。シミュレーターでの練習と本番のギャップも予想よりは小さかったです。来週からもレースが続くので、気を引き締めて頑張ります」
タイヤについては
「このタイヤは縦のグリップがいいので、そこを活かすように心がけています」

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●ルーキーイヤーで西日本チャンピオンとなった織田選手コメント
「やっぱり今日、負けたことが悔しいです。でも、レンタルでお世話になった村上モータースさんやスポンサーには感謝しかないです」







これにて今シーズンの西日本シリーズは終了したが、パーティレースの戦いはまだ続く。次のバトルは早くも来週の11月13日、宮城県のスポーツランドSUGOで北日本シリーズの最終となる第4戦が開催予定。さらに1週後の11月20日には、締めくくりのジャパンツアー最終戦が栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われる。

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MOTOR SPORTS
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ROADSTER NR-A
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MAZDA ROADSTER Party Race Ⅲ
https://www.party-race.com/

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BRIDGESTONE POTENZA Adrenalin RE004
https://tire.bridgestone.co.jp/potenza/re004/

レース結果

コース:岡山国際サーキット

[NDシリーズ]

決勝

  • 開催日:2022/11/05
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:22
  • 完走:22
  • (3.703km x 8laps = 29.624km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 35 箕輪 卓也 BS Bridgestone ミノワファクトリーロードスター 8 15'51.926
2 26 織田 祥平 BS Bridgestone MmマトゥーリNCロードスター 8 15'56.058
3 33 恵木 勇哉 BS Bridgestone プロフィLOVCAロードスター 8 15'59.163
4 56 小林 太一 BS Bridgestone youサービス設備ロードスター 8 15'59.684
5 99 藤井 義豪 BS Bridgestone Mmロードスター 8 16'01.463
6 16 上田 純司 BS Bridgestone 上伸物流 ロードスター 8 16'01.924
7 97 原山 怜 BS Bridgestone RWR #5ロードスター 8 16'02.662
8 45 黒原 崇正 BS Bridgestone HSR建具屋datロードスター 8 16'05.843
9 110 末金 孝夫 BS Bridgestone K-MAX電材一番ロードスター 8 16'06.305
10 193 田中 健太 BS Bridgestone マ人倶楽部KMRロードスター 8 16'06.673
11 67 鎌田 昌弘 BS Bridgestone Team634ロードスター 8 16'07.613
12 122 石川 純二 BS Bridgestone PLUM諏訪姫GIロードスター 8 16'11.345
13 88 本多 永一 BS Bridgestone LEG Eds ロードスター 8 16'12.342
14 124 松田 友明 BS Bridgestone Nextロードスター 8 16'12.786
15 69 相澤 康介 BS Bridgestone KAMSP TCRロードスター 8 16'15.252
16 84 吉田 和成 BS Bridgestone NDロードスター 8 16'15.834
17 58 桂 涼 BS Bridgestone サンデボーテG山根ロードスター 8 16'17.801
18 89 鈴木 大智 BS Bridgestone OKわーくすM・Yロードスター 8 16'21.086
19 106 中川 徹 BS Bridgestone HSR レッドロードスター 8 16'21.514
20 112 本山 賢一郎 BS Bridgestone 九州美包ロードスター メッカ 8 16'32.207
21 170 桑野 祐希 BS Bridgestone スピリットEOFロードスター 8 16'32.330
22 1 菊池 峻斗 BS Bridgestone IDSレイルガルフロードスター 8 16'32.817