参戦3年目の滝口智弘が参戦3年目にして初優勝を果たす!
- 開催場所:十勝スピードウェイ
- 開催日:2023年07月23日(日) 〜 2023年07月23日(日)
7月23日、ロードスター・パーティレースⅢジャパンツアーシリーズの第4戦が十勝インターナショナル・スピードウェイで開催された。パーティレースにとって23年目で初めての北海道への遠征が実現したことになる。参加9台で争われたNDシリーズクラスだが、予選から激しいバトルが展開されたが、最後に笑ったのは81号車の滝口智弘。参戦3年目での嬉しい初優勝を達成した。
■予選
2年目を迎えたジャパンツアーシリーズだが、若き初代王者の箕輪卓也が開幕から3連勝と絶好調。ところが、この第4戦を箕輪がスキップしたため、残る後半戦で彼への挑戦権を得るためには落とせない、少数精鋭の戦いになったと言えるだろう。その予選で開始早々モニター最上段に躍り出たのは、シリーズクラスで表彰台を経験している171号車の野村 充。タイムは2分38秒748と、前日に大方の選手が予想していた39秒台より速かった。続いたのが今年デビューの280号車・普勝 崚で、タイムは2分38秒857。さらに33号車の恵木勇哉、16号車の上田純司、63号車の吉田恭将までの3名が2分39秒台でひしめき合った。
全員が最初のアタック(記録上は2周目となる)を終えてクーリングに入ったり、一度ピットに戻る選手もいる中で、アタック2周目(記録上では3周目)で輝いたのが滝口だった。2分38秒658でシリーズクラスの実力者たちを一気にブチ抜いてトップに浮上。手応えを確信した滝口はそのままピットに戻り、ライバルたちの動向を見守ることになった。
コースが長いこともあって、20分間の予選では頑張っても8ラップぐらいまで。各選手も悩みつつも、一度はピットに入る作戦が多数派だった。上位陣では恵木がピットから復帰して2分38秒863までタイムを削ることに成功するが、滝口はもちろん、野村と普勝のベストには少しだけ届かない。とここで、残り3分を切ったあたりで吉田が出したタイムが2分38秒540。前日から好タイムを連発していたが、最後の最後で5番手からの大逆転でポールポジションにたどり着いた。これでシリーズクラスの上位のグリッドが確定。フロントローは吉田と滝口で、2列目が野村と普勝の順。そして恵木と上田が3列目から決勝をスタートする。
■決勝
ジャパンツアーシリーズ第4戦の決勝は、11時51分にスタートが切られた。リザルトには天候が「曇り」となっていたが、一時太陽が顔を見せたこともあってコンディションが激変。気温こそ23℃ながら湿度は72%まで下がり、路面温度は39.8℃まで跳ね上がった。ローリングスタートは混乱もなくスムーズ。写真のように、5番グリッドの恵木が直前の普勝と横並びの状態にまで持ち込むも、ここは無理せずに自重して元の順位に戻った。
ところが、グランプリコースに入ってすぐの左に折り返すヘアピンで、事件が起こった。3番グリッドだった野村のブレーキングが遅れてしまい、ポールから出た吉田の左サイドに衝突。代わって滝口が先頭に立ち、吉田は失速して3位まで後退。さらに、この影響で立ち上がりが鈍った普勝を、後続の恵木が次の右に折り返すコーナーでパッシング。この順位変動が最後に大きく影響した。
この後、滝口と野村のトップ争いのバトルには見応えがあった。3周目までは滝口が先頭で通過するが、4周目の1コーナーからクロスラインを上手に使って、2コーナーで野村が前に出る。すると今度は5周目の3コーナーで、滝口がお返しとばかりに再び先頭へ。さらに6周目の1コーナーから先で、野村が2ラップ前を再現するように抜き返した。こうしている間に、左リアにダメージを負った吉田も徐々に接近。さらに恵木と普勝までがスリップを使って差を詰めていく。ファイナルラップには先頭から5位の普勝まで1.614秒差というダンゴ状態で入っていった。
結局、順位は変わらずに、野村が先頭でチェッカーフラッグを受けたが、1周目のアクシデントが危険なドライブと認定され、10秒のタイムペナルティが課された。その結果、シリーズクラスの優勝は滝口で、2位が吉田、3位に恵木、4位に普勝が、それぞれ繰り上がって入賞。以下、5位が上田となり、野村は6位に降着となった。
参戦3年目で初優勝を果たした滝口選手コメント
「先月のもてぎがダメダメでしたので、ミノワファクトリーさんに色々と見直してもらいました。コーチの蘇武さんのアドバイスもバッチリで、帯同してくれるメカも含めて、本当に皆さんのおかげです」
タイヤについて
「初心者がコントロールを学ぶには最適なタイヤですね。ロードスターというクルマにもちょうどいい性能だと思います」
ジャパンツアーシリーズの第5戦は北海道から九州に進路を変更。8月13日に大分のオートポリスで開催される。またパーティレースの次の戦いはなんと次の週末で、7月29日の土曜日。茨城県の筑波サーキットで、東日本シリーズの第3戦が予定されている。
MAZDA MOTOR SPORTS
https://www.mazda.com/ja/innovation/motorsports/
MAZDA ROADSTER NR-A
https://www.mazda.co.jp/cars/roadster/grade/nr-a/
MAZDA ROADSTER Party Race Ⅲ
https://www.party-race.com/
BRIDGESTONE POTENZA Adrenalin RE004
https://tire.bridgestone.co.jp/potenza/re004/
決勝
- 開催日:2023/07/23
- 決勝出走:9
- 完走:9
- (5.091km x 7laps = 35.637km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 81 | 瀧口 智弘 | BS | ALEX笑ってFWロードスター | 7 | 18*56.059 | ||||||
2 | 63 | 吉田 恭将 | BS | 村上モータースロードスター | 7 | 18:56.901 | ||||||
3 | 33 | 恵木 勇哉 | BS | プロフィスヤマ岡崎ロードスター | 7 | 18:57.086 | ||||||
4 | 280 | 普勝 崚 | BS | IDSレイルガルフロードスター | 7 | 18:57.403 | ||||||
5 | 16 | 上田 純司 | BS | 上伸物流 ロードスター | 7 | 18:59.033 | ||||||
6 | 171 | 野村 充 | BS | HC・RACINGロードスター | 7 | 19:05.425 | ||||||
7 | 45 | 黒原 崇正 | BS | HSR建具屋datロードスター | 7 | 19:08.732 | ||||||
8 | 112 | 本山 賢一郎 | BS | 九州美包ロードスター メッカ | 7 | 19:18.994 | ||||||
9 | 73 | 鈴木 篤 | BS | SRアセットロードスター | 7 | 19:58.441 |