2023年ロードスター・パーティレースⅢ 東日本シリーズRd.2 NDクラブマン

5月28日、茨城県の筑波サーキットでロードスター・パーティレースⅢの東日本シリーズ第2戦が開催。パーティレース発祥の聖地だけに、今シーズンも予選・決勝とも毎戦3グループ以上に分けて行うという、スケールの大きさを誇っている。その第1レースのNDクラブマンはこの日最多の25台が出走。過去3年間をマイカーのNCで戦っていた藤貫直之が、今回はレンタルのNDで参戦。いきなりのポールtoウインで満面の笑顔を見せた。
エントリーの段階ではフルグリッド（筑波は30台）に迫る27台となっていたNDクラブマン。この日2台が欠場して、25台での戦いになった。今回はマツダからカスタマーサービス本部の小坂智雄アシスタントマネージャーが来場。実はマツダドライビングアカデミー（MDA）の講師を務める運転の匠という一面もある方で、朝一番のブリーフィングで「今日は楽しんで、どうかご無事に帰ってください」と挨拶された。

また、9号車の島田 勉（ツーショット写真の左）と79号車の佐野隆之（同じく右）が今回初めての参加。恒例により、全員の前で自己紹介と意気込みを語った。

■予選
第1レースの公式予選は8時20分からの15分間。開始後の8時30分の時点で、気温21.3℃／湿度69％／路面温度29.0℃というコンディションだった。まずモニター最上段に躍り出たのが127号車の河合巧視で、タイムは1分11秒326。さらに5月5日の開幕戦ウイナー、185号車の本田真哉が1分11秒063を記録して逆転。ところが両名とも走路外走行を犯したとの判定で、前述のベストラップが削除され、セカンドベストが採用されることになった。そのため、230号車の藤貫直之が6分過ぎに記録した1分11秒111でポールポジションに決定。残るフロントローは113号車の高居慎司が7周目に出した1分11秒315で獲得。3番グリッド以下は本田、11号車の山口 聡、23号車の荒川 豊、41号車の的場雅仁という、全員が開幕戦で入賞した4名が続いた。さらにデビュー2戦目の18号車・平井将貴が僅差の7番手となり、セカンドベストが振るわなかった河合は8番グリッドからの巻き返しを狙うことになった。

◆決勝
青空が広がっていた筑波サーキットだが、午後に向かっては時々雲が太陽を遮ったり、風も少し強くなってきた。11時30分の時点では気温25.0℃／湿度50％／路面温度40.2℃というコンディション。NDクラブマンの決勝は11時59分にスタートした。

ポールポジションの藤貫をはじめ、上位陣は順当にオープニングラップを戻ってくるかと思いきや、コース最奥部の第2ヘアピンで3位を走っていた本田がブレーキをロック。姿勢を乱してスピンして、目の前にいた高居に衝突してしまった。さらに後続の山口もイン側のエスケープに大きく飛び出して回避したため、この3台は大幅に順位を落とした。

藤貫に続いて2位で戻ってきたのは、6番グリッドだった的場。次に8番スタートだった河合が3位で通過。さらに荒川に続いて、本日一番のジャンプアップは12番グリッドから7つ順位を上げた298号車の齋藤 稜だった。この中で浮き沈みが激しかったのが的場。せっかくの2位浮上だったが、その次の周に4つポジションを失って後退。さらに抜いたり、抜かれたりして、6周目には1分11秒995と唯一12秒を切るファステストラップを記録するも、最終のクラス順位は7位。惜しくも入賞を逃す結果になった。レースは序盤から藤貫がプッシュした。2周目には2位を3秒以上引き離し、5周目までの貯金は2秒台。その後、6周目以降は1秒をわずかに切るリードに縮まることはあっても、逆転の気配にまでは至らない。2周目から2位の座をキープした河合も淡々と走り続けた。一方で、3位に浮上した荒川の後方には、一時は齋藤と49号車の石川祥吾が迫って3台の集団を形成。

さらに前述の的場と98号車の星野 計、平井も僅差のバトルを演じ続けた。最後は荒川が抜け出して3位表彰台を獲得。

そして齋藤、石川、星野の順でチェッカーを受けたものの、星野に衝突行為が認定されて30秒が加算されたため、大学を出たばかりという22歳の平井が繰り上がってデビュー2戦目で初の入賞となった。

2020年に東日本NCシリーズでデビューした藤貫は、3年間で4位がベストリザルト。実は転勤のためにNCを処分してしまい、今回はELEVレーシングからレンタルしてNDでの初参戦。
優勝した藤貫選手コメント
「昨日がND初ドライブで、まだ全然つかめていないのですが、NCに比べるとよく曲がるクルマですね。ポールも棚ボタで、１周目に速いライバルが3台もいなくなって、もう一生分、運を使い切ったかも。今回はお世話になったELEVさんと、ユニバーサルツインさんにも感謝です」
タイヤについて
「同じタイヤですが幅も細いし、車重も軽いので、少し印象が違いますね」

ロードスター・パーティレースⅢの東日本シリーズ第3戦は7月29日の土曜日に、ここ筑波サーキットで開催を予定。またパーティレースの次の戦いは西日本シリーズの第2戦で、6月11日の日曜日に岡山国際サーキットで行われる。

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MAZDA ROADSTER NR-A
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MAZDA ROADSTER Party Race Ⅲ
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