ルーキーの佐々木光がチームにも初の栄光を
- 開催場所:筑波サーキット
- 開催日:2024年09月21日(土) 〜 2024年09月21日(土)
2024年シリーズの折り返しとなる「ロードスター・パーティレースⅢ 東日本シリーズ」の第3戦が、茨城県の筑波サーキットで開催された。最多の26台のエントリーを集めたNDシリーズクラスでも、ルーキーの快進撃が注目を集めた。今年の開幕戦でデビューした161号車の佐々木光が、後続とは僅差ながら獲得したポールポジションの地位をチェッカーフラッグまで守ることに成功したのだ。なお佐々木はELEVレーシングからレンタルしての出場で、このチームにとっても記念すべき初勝利となった。
今回はNDシリーズにも2名がパ―ティに初参加した。
恒例により160号車・中島伸太(右)と257号車の大槻征久(左)が朝のブリーフィングで挨拶をして、先輩たちからは拍手で歓迎された。
●予選
公式予選は9時ちょうどからの15分間。コンディションは気温27.8℃/湿度80%/路面温度で、この時は太陽が顔をのぞかせていた。
開始直後に1分11秒194でトップタイムをマークしたのは、161号車の佐々木。
2番手には1分11秒247で現在シリーズランキング2位につける、168号車の森本進一、3番手にはランキングトップの54号車・深谷 諄が1分11秒389で続いた。
最初にコースインした車両たちのアタックが終わると、各車クーリングに入って、しばらくタイムを更新するマシンは出てこなかった。
予選時間が残り半分に迫ったタイミングでランキング4位の16号車・上田純司がコースインすると、1分11秒588を記録して4番手となった。
計測7周目には深谷が自己ベストタイムを更新したものの、順位を上げることはできず。
NDシリーズの予選は結局、トップから15番手までが1秒差以内に入る大接戦となったが、ポールポジションはルーキーイヤーの佐々木が獲得。
2番手からはランキング上位の森本→深谷→上田の順で続き、5番手は177号車の稲垣知博、6番手は38号車の宮應政宗となった。
●決勝
メディア対抗ロードスター4時間耐久レースと同日開催となったこの日、NCシリーズとNDクラブマンの決勝レースは午前中に終了したが、唯一NDシリーズの決勝だけは午後に入ってから行われた。13時の時点では再び雲が太陽を覆って、気温26.3℃/湿度78%/路面温度38.4℃と午前中より温度が下がり、よりハイレベルなバトルに期待が持てる状況になった。
ほぼオンタイムの13時16分に15周のレースが始まり、ポールシッターの佐々木から森本、深谷、上田という上位4台は、いずれもクリーンなスタート。
順位の変動はなかった。その後方では7番グリッドだった5号車のイシカワが抜群のスタートを決めて5位に浮上。
しかしその後はイシカワを先頭とした26号車の田宮 駿、宮應という3台が1秒以内の接近戦となった。
上位陣ではレース終盤まで膠着状態が続いたが、トップの佐々木がジワリジワリとリードを広げる一方で、2番手の森本は深谷にロックオンされた状態が延々と続き、さらに上田も僅差で追走する。
ワンミスも許されない状況だったが、ランキング2位の森本は最後まで粘り切ってチェッカーフラッグに到達。
ランキングトップの深谷との差を詰めることに成功した。
表彰台には佐々木、森本、深谷の3名が登壇した。
以下、4位には前年東日本王者の上田が入賞。そして5位の座は最終盤の14周目の1コーナーで変わった。
田宮の執念が実り、イシカワをオーバーテイクすることに成功。ここまでが表彰の対象となった。
なお、NDシリーズ初参戦の中島伸太は15位、大槻征久は20位で、ともに完走を果たしている。
優勝した佐々木選手コメント
「ドリフトを5~6年やっていましたが、レースは今年からです。青森県の八戸在住なので、筑波に来られるのは月に1回程度。i-Racingでの練習が頼みの綱です」
タイヤについて
「テクニックを磨くにはちょうどいいタイヤです。値段も手頃で減りも遅いです。ただ意外と奥が深くて、まだ自分がつかめていないキャラクターを探っています」
第3戦を終えてのポイントリーダーは深谷の52点で、2位の森本が42点、3位の佐々木が34点、4位の上田の33点までが数字の上では可能性を残している。深谷が有利なことは確かだが、4戦が成立した場合は得点の高い3戦の合計で争うために、彼は2位以上にならないと上積みが得られない仕組みだ。それとは逆に実は2位から 4位までの3名は、ほぼ同じ条件で最終戦を迎えることになった。つまり自らが優勝して、深谷が3位以下となった場合には、大逆転での王座獲得となる。
東日本シリーズの今季最終となる第4戦は、10月27日の日曜日に筑波サーキットで開催される。
MAZDA MOTOR SPORTS
https://www.mazda.com/ja/innovation/motorsports/
MAZDA ROADSTER NR-A
https://www.mazda.co.jp/cars/roadster/grade/nr-a/
MAZDA ROADSTER Party Race Ⅲ
https://www.party-race.com/
BRIDGESTONE POTENZA Adrenalin RE004
https://tire.bridgestone.co.jp/potenza/re004/
決勝
- 開催日:2024/09/21
- 天候:Cloudy
- 路面:Dry
- 決勝出走:24
- 完走:23
- (2.045km x 15laps = 30.675km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 161 | 佐々木 光 | BS | ELEVレーシングロードスター | 15 | 18'03.455 | ||||||
2 | 168 | 森本 進一 | BS | Moty's戦略Pロードスター | 15 | 18'08.326 | ||||||
3 | 54 | 深谷 諄 | BS | SPK・TCRロードスター | 15 | 18'08.765 | ||||||
4 | 16 | 上田 純司 | BS | 上伸物流 ロードスター | 15 | 18'09.509 | ||||||
5 | 26 | 田宮 駿 | BS | ターマックプロFfロードスター | 15 | 18'15.895 | ||||||
6 | 5 | イシカワ | BS | TCCmtロードスター | 15 | 18'16.752 | ||||||
7 | 38 | 宮應 政宗 | BS | RSFステージロードスター | 15 | 18'20.545 | ||||||
8 | 177 | 稲垣 知博 | BS | inaロードスター | 15 | 18'21.606 | ||||||
9 | 200 | YOSHIKI | BS | ジャスミン ロードスター | 15 | 18'22.141 | ||||||
10 | 290 | 堀口 雄太 | BS | HC井組自動車ロードスター | 15 | 18'22.617 | ||||||
11 | 32 | 新井 博史 | BS | メデアARASHOロードスター | 15 | 18'23.064 | ||||||
12 | 260 | 新藤 遼介 | BS | ターマックプロ ロードスター | 15 | 18'23.319 | ||||||
13 | 18 | 平井 将貴 | BS | イナガキひらい歯科ロードスター | 15 | 18'24.682 | ||||||
14 | 280 | 平田 剛 | BS | IDS NIWA Rロードスター | 15 | 18'25.223 | ||||||
15 | 160 | 中島 伸太 | BS | ELEVレーシングロードスター | 15 | 18'25.593 | ||||||
16 | 8 | 須藤 利明 | BS | 酒レーシングロードスター美酒堂 | 15 | 18'25.838 | ||||||
17 | 36 | 上入佐 慶太 | BS | Moty's 能登ロードスター | 15 | 18'30.830 | ||||||
18 | 153 | 彦森 大雅 | BS | ShMCロードスター | 15 | 18'32.189 | ||||||
19 | 144 | 白石 健 | BS | Moty's美羽ロードスター | 15 | 18'33.047 | ||||||
20 | 257 | 大槻 征久 | BS | S.S.P ロゴスロードスター | 15 | 18'42.201 | ||||||
21 | 22 | 荒井 彦幸 | BS | エフケイスチール ロードスター | 15 | 18'42.783 | ||||||
22 | 10 | 各務 猛 | BS | エルム ロードスター | 15 | 18'49.300 | ||||||
23 | 116 | 大久保 仁 | BS | HITO ROADSTER | 15 | 18'49.645 | ||||||
- | 128 | 森村 元紀 | BS | CP大泉pttロードスターRB | 5 | DNF |