予選で散ったリベンジを完了して石谷豪志がV3!

  • 開催場所:スポーツランド菅生
  • 開催日:2025年05月10日(土) 〜 2025年05月10日(土)
2025年ロードスター・パーティレースⅢ 北日本Rd.3 NDシリーズ

5月10日、宮城県のスポーツランドSUGOでロードスター・パーティレースⅢの北日本シリーズ第3戦が開催。NDシリーズクラスでは、2連勝してポイントリーダーの117号車・石谷豪志と、2位と3位で連続表彰台を確保している147号車・石塚崇宣が、予選から一騎打ち状態。決勝も最後まで緊張感ある接近戦が続いたが、ポール獲得の石谷が逃げ切って開幕3連勝を達成。これで念願の初王座獲得に王手を賭けた。

パーティレースの北日本シリーズは第3戦を迎えて、早くもシーズン後半戦に突入した。今回のエントリーは全員が経験者で、NDシリーズクラスに12台、NDクラブマンクラスに7台の合計19台だ。チャンピオンを争うシリーズクラスでは前述の上位2名のほか、トップ10以内では6位タイの16号車・上田純司と8位タイの31号車・和光博紀が姿を見せたのみ。これは第2戦がジャパンツアーシリーズに組み込まれたためと思われる。

●予選
公式予選は9時35分からの15分間。雨天のために本日は予選・決勝を通じて、ソフトトップを閉めての走行が許された。直前のピットでは気温14.3℃/湿度87%を計測し、路面温度は17.3℃と表示されていた。まずは先頭でコースインした石塚が1分55秒177でトップに立った。これに石谷が1分55秒521で続き、ここからさらにタイムを削って来そうな気配が漂っていた。ところがクラブマンクラスに参戦した1台が、馬の背コーナーでスピンアウトしてグラベルにストップしてしまい、その救出のために赤旗で中断。残り10分間で再開された。この中断の頃から雨がほぼ止んで、路面コンディションも回復に向かった様子だ。まず石塚が1分53秒476を記録すると、石谷が1分53秒436で逆転。
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さらに石塚が1分52秒961を記録すると、石谷が1分52秒874でまたまた逆転。
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フロントローの2台がこのタイムで決まった。これに続く3番グリッドは183号車の岩崎 魁でタイムは1分53秒648。
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そして4番グリッドはクラブマンクラスの森村で、上田は1分54秒118で予選は5番手どまり。
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さらに予選6位もクラブマンの宮崎が食い込む下剋上状態のため、グリッド4列目の和光と、19号車の田中健太までがシリーズクラスの入賞圏内で決勝をスタートすることになった。
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・決勝
9ラップの決勝レースは予定より少し遅れて、13時29分に10灯のレッドシグナルが消えて戦闘開始に。直前のコンディションは気温18℃/湿度84%/路面温度23.6℃。雨は完全に上がり、レコードラインはかなり乾いてきたが、グリッドのイン側などはまだ濡れているという微妙なコンディションでの戦いとなった。
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ポールポジションの石谷、2番手の石塚、3番グリッドの岩崎までは順当にオープニングラップを戻ってきたが、クラブマンクラスの上位2台には試練が待っていた。森村はなんと8位まで一気にダウンし、宮崎も順位をひとつ落として7位で通過。つまり4位に上田、5位に和光、6位に田中が続いて、総合のトップ6は全員がシリーズクラスの選手たちになった。
2周目以降ではトップを争う石谷と石塚の2台のペースが速く、最初に接近戦となったのは3位争いだった。
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オープニングで4位に浮上した上田が激しくプッシュすると、4周目のS字の先で岩崎が姿勢を乱してしまい、その先のハイポイントからレインボーにかけて3位の座が逆転。さらに岩崎の背後には5周目に和光を抜いた田中と、さらに和光も迫ってきて、6周目から7周目にかけてパッシングを許してしまった。実は田中の愛車は前日の朝に不具合が発生。急遽ほかのマシンを手配して、この日に間に合わせたのだが、8番グリッドから最後は4位までジャンプアップに成功したことで、苦労が報われた。
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話をトップ争いに戻すと、2台のギャップは5周目以降、ずーっと0.2秒台の一触即発状態。石塚は時として横並びに持ち込んで隙を窺うが、石谷はミスを犯さず、冷静なコース取りで逆転を許さない。
最後も0.241秒という僅差のままも、石谷が逃げ切って開幕3連勝を達成した。3位に浮上した上田もそこからの追い上げは叶わず、トップの2台とは少し離れた展開でチェッカー。
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そして前述のバトルの結果、4位に田中、5位に和光、6位に岩崎の順で入賞となった。
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実は石谷は昨年の北日本第3戦で痛恨の事態を経験。予選アタックの最後にクラッシュして、決勝に出ることができなかったのだ。しかも、この第3戦を除いて3回の優勝を果たしたのだが、全戦完走のボーナスポイントが得られなかったために、チャンピオンの座も逃している。

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優勝した石谷選手のコメント
「最低でも完走が目標でしたが、最高の結果になりました。これで借りは返し終わったと思うので、北日本もジャパンツアーもチャンピオンに向かって全力で進みます」
タイヤについて
「雨を想定して選んだ新品に近いセットは予選では良かったのですが、乾いてきた決勝では少し厳しかったです。でも、なんとか持ってくれたので感謝です」

これで北日本シリーズは7月19日に行われる最終の第4戦を残すのみ。石谷が60点のフルポイントでリードするも、8ポイント差で追う2位の石塚には逆転の可能性が残されている。またパーティレースの次の戦いは、5月25日に岡山国際サーキットで予定される西日本シリーズの第2戦だ。


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レース結果

コース:スポーツランド菅生

[NDシリーズ]

決勝

  • 開催日:2025/05/10
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:12
  • 完走:12
  • (3.586km x 9laps = 32.274km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 117 石谷 豪志 BS Bridgestone ダイバパワーラブカロードスター 9 16'13.170
2 147 石塚 崇宣 BS Bridgestone CP大泉pttロードスターRB 9 16'13.411
3 16 上田 純司 BS Bridgestone 上伸物流 ロードスター 9 16'17.275
4 19 田中 健太 BS Bridgestone KMRロードスター 9 16'19.377
5 31 和光 博紀 BS Bridgestone Kenmoty'sロードスター 9 16'21.462
6 183 岩崎 魁 BS Bridgestone ケイズMoty'sロードスター 9 16'23.259
7 116 大久保 仁 BS Bridgestone ROADSTER116 9 16'27.628
8 91 沢崎 祐一 BS Bridgestone DELTAロードスター 9 16'27.778
9 200 YOSHIKI BS Bridgestone ジャスミン ロードスター 9 16'35.285
10 111 藤井 涼太 BS Bridgestone ケイズミカサ貿易ロードスター 9 16'36.398
11 257 大槻 征久 BS Bridgestone S.S.Pロードスター 9 16'36.982
12 293 樋口 豊 BS Bridgestone 切羽詰るラブカFfロードスター 9 16'43.760