宮崎邦紘が激戦を制して初優勝

  • 開催場所:スポーツランド菅生
  • 開催日:2025年05月10日(土) 〜 2025年05月10日(土)
2025年ロードスター・パーティレースⅢ 北日本Rd.3 NDクラブマン

5月10日、宮城県のスポーツランドSUGOでロードスター・パーティレースⅢの北日本シリーズ第3戦が開催された。NDクラブマンクラスはエントリー7台の少数決戦だったが、予選から上位2名が総合上位にも食い込む韋駄天ぶりを披露。決勝でも抜きつ抜かれつのバトルを演じた末に、今回が参戦2戦目の283号車・宮崎邦紘が初めての優勝を達成した。

パーティレースの北日本シリーズは第3戦を迎えて、早くもシーズン後半戦に突入した。今回のエントリーは全員が経験者で、NDクラブマンクラスに7台、NDシリーズクラスに12台の合計19台だ。8時30分からはドライバーブリーフィングを実施。マツダからはブランド体験推進本部の小早川隆浩さんが来場。
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「今日は雨となりましたが、皆さん全員が無事に完走されて、また最終戦でお会いできるようにお願いします」と挨拶された。 

●予選
公式予選は9時35分からの15分間。雨天のために本日は予選・決勝を通じて、ソフトトップを閉めての走行が許された。直前のピットでは気温14.3℃/湿度87%を計測。路面温度は17.3℃とモニターに表示されていた。最初のアタックでは1分55秒台がトップ2。各選手ともまずはウエット路面の様子見という印象だ。そして2周目以降にペースアップかなというタイミングで、222号車の石井雅人が馬の背コーナーでスピンアウトしてグラベルにストップ。その救出のため予選は赤旗で中断した。オフィシャルの迅速な対応で、石井がピットに戻ったあと、残り10分間でアタックが再開された。
この中断の頃に雨がほぼ止んで、コンディションも回復に向かった、モニター画面が、再開後は目まぐるしく更新されていく。クラブマンクラスでは128号車の森村元紀が序盤から上位に顔を出していたが、1分54秒557で一時は総合3位まで浮上。
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さらに1分54秒091までタイムを削ってアタックを終了した。最終的にシリーズの1台に抜き返されたが、それでも総合4位と大健闘。過去2回も東日本でチャンピオンに輝いている(シリーズの)16号車・上田純司を5番グリッドに従える展開となった。さらに283号車の宮崎邦紘も1分54秒497を記録。上田に続く6番グリッドで決勝をスタートする。
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なお今回は参加7台のため、規定によりクラブマンは3位までが表彰の対象だ。予選のクラス3番手は41号車の的場雅仁だったが、総合では13位と少し離れたポジションとなった。
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またピットに戻った石井は赤旗原因のためタイムが抹消され、再開後もグラベルの除去が間に合わずにアタックはできなかった。ただし幸いなことにマシンに損傷はなく、最後尾での決勝スタートが認められた。


●決勝
9ラップの決勝レースは予定より少し遅れて、13時29分に10灯のレッドシグナルが消えて戦闘開始となった。直前のコンディションは気温18℃/湿度84%/路面温度23.6℃。雨は完全に上がり、レコードラインはかなり乾いてきたが、グリッドのイン側などはまだ濡れているという微妙なコンディションでの戦いだ。
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ポールポジションから3番グリッドまでのシリーズクラス上位3台は順当にオープニングラップを戻ってきたが、クラブマンクラスのトップ2にはいきなり試練が襲った。特に4番グリッドだった森村は混戦の中、S字で行き場をなくしてしまい、一気に8位までポジションをダウン。6番グリッドだった宮崎もひとつ総合順位を落としてしまうが、森村の前に出たことでクラストップの座がここで交代した。ちなみに的場と石井は2台ずつを抜いて総合11位と17位に浮上。昨年の東日本第1戦のクラブマンで的場が優勝し、石井も3位という実績は伊達ではなかった。
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ここで一度、順位は落ち着いたが、石井は4周目にも73号車のATSUSHI SUZUKIを捉えて、クラス4位までジャンプアップ。そして総合7位と8位のクラブマンのトップ争いは延々と1秒以内の接近バトルが続いた。6周目クリアの時点では、森村が0.177秒差と宮崎を完全にロックオン。7周目のヘアピンからのセクションで、逆転して先行した。ところが、その先の馬の背で、再び両マシンが並走状態になり、宮崎のフェンダー部分と森村のドア付近が接触してしまい、森村がハーフスピンを喫して後退。再びクラストップの座は宮崎となった。
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この結果、森村は同じクラスの的場にも先行を許してしまった。それでも決してレースを諦めることなく、0.260秒差まで的場を追い詰めてファイナルラップに入ると、ヘアピンで逆転に成功。クラス2位の座を取り戻してチェッカーを受けている。検証の結果、馬ノ背での接触はレーシングアクシデントとなり、順位はそのまま確定。優勝は宮崎で、2位の森村と3位の的場までが規定により入賞。以下は石井、ATSUSHI SUZUKI、46号車のRYUZABURO、173号車の三島勤也の順となった。
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パーティレース初優勝の宮崎選手のコメント
「ロードスターでのレースは本当に楽しいと感じました。接触については自分も反省して、今後はないようにしたいと思います」
タイヤについて
「富士の86BRZチャレンジカップで履いていたRE-71RSに比べるとグリップの差は大きいです。でも同じBSなので、タテが強い性格や決勝でのタレ具合など、似ているところもありますね」

これで北日本シリーズは7月19日に行われる最終の第4戦を残すのみとなった。またパーティレースの次の戦いは、5月25日に岡山国際サーキットで予定されている西日本シリーズの第2戦だ。


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レース結果

コース:スポーツランド菅生

[NDクラブマン]

決勝

  • 開催日:2025/05/10
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:7
  • 完走:7
  • (3.586km x 9laps = 32.274km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 283 宮崎 邦紘 BS Bridgestone Tiレーシングロードスター 9 16'23.999
2 128 森村 元紀 BS Bridgestone CP大泉pttロードスターRB 9 16'28.454
3 41 的場 雅仁 BS Bridgestone gssロードスター 9 16'29.395
4 222 石井 雅人 BS Bridgestone ガレージ123ロードスター猫 9 16'54.176
5 73 ATSUSHI SUZUKI BS Bridgestone asset ロードスター 9 17'09.025
6 46 RYUZABURO BS Bridgestone Dゼロポイントワンロードスター 9 17'09.988
7 173 三島 勤也 BS Bridgestone エスアールアセットロードスター 9 17'42.977