開幕戦欠場の宮川優一が無念を払拭する圧勝劇場

  • 開催場所:岡山国際サーキット
  • 開催日:2025年05月25日(日) 〜 2025年05月25日(日)
2025年ロードスター・パーティレースⅢ 西日本Rd.2 NDクラブマン

5月25日、ロードスター・パーティレースⅢ西日本シリーズの第2戦が岡山国際サーキットで開催された。14台で争われたNDクラブマンクラスでは、昨年の第3戦から業務の一環で参戦しているマツダの開発ドライバー、119号車の宮川優一が輝いた。予選から断然の速さを見せて、決勝でも危なげなくクラス先頭の座をキープ。前日のアクシデントで欠場した開幕戦の無念を見事リベンジすることに成功した。

この週末の岡山では、不安定な空模様がパーティレーサーたちを悩ませた。レース前日の土曜日は終日雨で、一時はコース上に川ができるほどだったが、幸いなことに日曜日の朝は雨の気配はない。
朝一番のブリーフィングではマツダのブランド体験推進本部から派遣されたモータースポーツ体験グループの井上直樹さんが登壇。
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「昨日とは打って変わって爽やかな天気に恵まれました。台数も増えて盛り上がっている様子を皆さんにもぜひ発信していただき、仲間を増やしていきましょう」と挨拶された。
今回もまたひとり、210号車の坂本洋一がデビューを飾った。
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恒例にしたがって「レースはまだ3戦目なので、ぜひ皆さんにご指導いただければ幸いです」と意気込みを語ると、先輩たちから拍手で歓迎された。


●予選
公式予選は9時55分からの予定だったが、直前の別レースの決勝がセーフティカー導入などで進行が少し遅れ、10時5分からの15分間で行われた。気温18.1℃、湿度58%、路面温度21.1℃という気象コンディションで、路面もほぼ全面がドライに回復。クラブマンクラスではマツダ社員のふたりがトップの座を争った。まずは開幕戦でデビューしてクラブマン3位となった11号車の若井隆大が1分59秒777を3周目に記録したが、119号車の宮川優一が4周目に1分59秒098で逆転。
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若井も5周目に1分59秒473までタイムを削ったが、及ばなかった。
以下、211号車の石原克奎が2分00秒台、100号車の藤川竜也と150号車の高尾光俊、92号車の山本 慧が2分01秒台のタイムで続いて、ここまでが入賞圏内。
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ちなみに石原はクラブマンでは昨年の第2戦でデビューして第3戦で優勝、今年の開幕戦も2位というキャリアを持つ。また若井に加えて山本もマツダ社員で、この両名は純粋にプライベートでの参戦。やはり広島から一番近いシリーズだけのことはある。そして宮川は総合でも11位、若井も13位と健闘。決勝ではシリーズクラスの選手との駆け引きも出てくることだろう。

●決勝
8ラップで争われる決勝直前のコンディションは、気温18.1℃/湿度60%/路面温度24.1〜27.0℃。予選後に一時雨粒が落ちて心配されたが、スタート前には上空に青空も見えてきて、オープンカーにふさわしいレースとなった。決勝の進行も直前のレースの影響でわずかにディレイして、14時5分にオールレッドの5連シグナルが消えて戦闘開始となった。
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クラブマンクラスのトップ、宮川は11番グリッドからのスタートだったが無難にポジションを守ってオープニングラップをクリア。
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13番グリッドだった若井も同様に1周目を通過していったが、ひとつ後ろの14番グリッドだったシリーズクラスの124号車・松田友明が最終コーナーでコントロールを失ってクラッシュ&ストップ。すかさずセーフティカー(SC)が導入された。
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この時点で若井の直後に石原が浮上。そしてクラス違いを挟んで、クラブマン4位の座は藤川がキープ。ただし、直後に高尾が続く展開。さらにクラス6位のポジションも山本が守っていた。オフィシャルの迅速な救出活動のおかげで、5周目からは戦闘が再開。ところが、それからわずか1分21秒後にシリーズクラスの191号車・神谷 誠が2コーナー先でクラッシュしてストップ。再びSCが導入されてしまい、追い越し禁止のまま全車が8ラップを走り切ってチェッカーフラッグが振られることになった。
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ただクラブマンクラスでは、このバトルが再開されたわずかの間に、クラス6位の座が182号車の河本将規に交代している。整理すると、クラブマンクラスの上位5台については結局、予選からの順位変動は起こらなかった。優勝は宮川。昨年はシリーズクラスに参戦していたこともあり、パーティレースでは初めてのシングルフィニッシュが“優勝”という快挙を達成した。2位の若井と3位の石原は今季2戦連続のポディウム登壇だが、開幕戦とは順位が逆転している。4位の藤川と5位の高尾も予選順位の通り。そして2戦連続で6位の河本は順位を上げた6周目に2分04秒726を記録。このタイムが決勝で全体トップのファステストラップとなった。
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勝利した宮川選手のコメント
「開幕戦は前日のトラブルで欠場でしたので、今日こそはと思っていました。決勝ではもう少しパフォーマンスをお見せしたかったので不完全燃焼ですが、優勝できたことは素直に嬉しいです。おそらく次からはシリーズの皆さんと切磋琢磨させていただくと思います」
タイヤについて
「RE004はピークをうまく引き出すのが難しいと感じています。あとは予選と決勝で内圧を調整することも大切かなと。まだまだ勉強中で、奥の深いタイヤですね」


西日本シリーズの第3戦は6月21日の土曜日に、ここ岡山国際サーキットで予定されている。またパーティレースの次の戦いは3週間後で、6月15日の日曜日に栃木県のモビリティリゾートもてぎで、ジャパンツアーシリーズの第4戦が開催される。



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レース結果

コース:岡山国際サーキット

[NDクラブマン]

決勝

  • 開催日:2025/05/25
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:14
  • 完走:14
  • (3.703km x 8laps = 29.624km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 119 宮川 優一 BS Bridgestone マツダ☆人馬一体ロードスター 8 22'07.983
2 11 若井 隆大 BS Bridgestone マツダ ロードスター 8 22'16.978
3 211 石原 克奎 BS Bridgestone NDロードスター@優作 8 22'17.328
4 100 藤川 竜也 BS Bridgestone チームF自働車部ロードスター 8 22'24.084
5 150 高尾 光俊 BS Bridgestone レイジー ロードスター 8 22'24.813
6 182 河本 将規 BS Bridgestone ぺぺぺぺぺ@ロードスター 8 22'25.406
7 92 山本 慧 BS Bridgestone シケインサトルマンロードスター 8 22'28.504
8 52 本田 久人 BS Bridgestone FLAPPEロードスター 8 22'29.204
9 174 佐野 哲也 BS Bridgestone プリプリプリティーロードスター 8 22'29.587
10 201 山中 恭輔 BS Bridgestone コックピット55GYロードスター 8 22'32.222
11 299 田村 和華子 BS Bridgestone Mmパンダロードスター 8 22'33.231
12 151 曽川 剛志 BS Bridgestone 西尼防災教育の会ロードスター 8 22'39.591
13 210 坂本 洋一 BS Bridgestone ステルウェイふわりロードスター 8 22'43.292
14 223 大堀 啓之 BS Bridgestone 223 ロードスター 8 22'43.845