ウエットからドライのもてぎ決戦は橋本の“強さ”が光る!
- 開催場所:モビリティリゾートもてぎ
- 開催日:2026年06月21日(日) 〜 2026年06月21日(日)
栃木県のモビリティリゾートもてぎで6月21日、ロードスター・パーティレースⅢジャパンツアーシリーズの第4戦が行われた。エントリー18台のNDシリーズで輝いたのは、ポイントリーダーとして迎えた157号車の橋本 隼。先週の鈴鹿から1週間という短いインターバルに加えて、午前の予選はウエット、午後の決勝はドライという難コンディションでの“強さ”が印象に残る逃走劇だった。
2輪の最高峰であるMotoGPも行われるもてぎでの開催は6年目、2022年からはジャパンツアーの舞台として定着(初開催の2021年は交流戦として)。ストップ&ゴーが連続してブレーキに厳しいテクニカルなレイアウトが特徴で、ドライバーの総合力が試される難コースだ。この日の茂木地方は梅雨らしい空模様。8時からのブリーフィングでは大会オーガナイザーから「午前中は雨の可能性が高いので、予選では幌は閉めてもOKとします」との指示が出た。
●予選
8時50分から行われた予選は、前戦の鈴鹿と同じく20分間。予選前の気温は20.3℃で路面温度は26.4℃、湿度は96%。朝まで降り続いた雨はほぼ止んだが、コース上には所々に川も残るフルウエットで始まった。開始早々、ランキングトップの橋本が2分33秒713をマークして暫定トップに立った。前戦ポール・トゥ・ウィンを決めた186号車の伊藤 駿が2分33秒956でこれに続き、ここまでが33秒台。
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3番手は16号車の上田純司が2分34秒511で上位を形成した。
さらに翌周に橋本は2分33秒053に更新し、伊藤も2分33秒538まで削り込んで、上位2台の速さが今回は目立った。雨はほとんど止み、走るほどにコンディションが良くなっていく状況だが、残り10分を切っても上位陣の順位変動は見られず。各車続々とピットに入って空気圧の調整を行った。残り6分30秒を迎えたタイミングで、39号車の武藤亘輝が9番手までジャンプアップ。さらに35号車の深川英寿が2分33秒959まで削って、上位3名が33秒台に入った。
残り3分30秒を切って、41号車の的場雅仁が2分35秒384で9番手に。残り1分を切り、武藤がさらにベストを更新して7番手へ、80号車の佐藤真太朗も11番手へと順位を上げた。予選もチェッカー間近となり、ポイントランキング2位の128号車・普勝 崚が渾身のアタックで7番手へとポジションをひとつ上げるが、武藤がこれをかわし6番手へ、佐藤も自己ベストを更新して9番手へと浮上した。152号車の瀬川彰斗が2分33秒986を記録して4人目の33秒台となったが、トップ4の順位に変動はない。
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整理すると橋本と伊藤がフロントローを分け合い、深川と瀬川が2列目を獲得。5番手には上田が前述のタイムで、6番手には武藤が2分34秒518で滑り込み、ここまでが入賞圏内で決勝に臨むことになった。
●決勝
予選までは梅雨らしいどんよりとした空模様に覆われたモビリティリゾートもてぎ。しかし予選後には晴れ間も見えるなど、決勝は完全なドライ路面で行われた。決勝9ラップを前に計測した気温は25.6℃、湿度が70%、路面温度36.2℃。雲が多く日差しは強くないものの、予選と比べて気温も上がって湿度も高いため、ドライバーには厳しいコンディションだ。![]()
13時50分からコースインが開始となり、インラップでは助手席に同乗者を乗せてのパレードランも行われた。ポールポジションを獲得した橋本が14時04分にコントロールラインを通過し、短くも熱い戦いの火蓋が切って落とされた。1コーナーへの飛び込みではイン側の橋本が順調に先頭を守った。対する伊藤もアウトサイドから2番手をキープ。一方その後方では予選4番手だった瀬川が3番手に上がり、逆に深川は4番手へと順位を下げてしまった。さらに後方では8番グリッドから出た普勝が、一気に5番手までジャンプアップに成功する。![]()
続くオープニングラップの3コーナーでは、中団で大きな混乱が生じた。複数台が絡む接触で39号車、112号車、121号車の3台がコース上でストップし、この混乱を抜け出した147号車の石塚崇宣が予選10番手から7番手まで一気に順位を上げた。![]()
また、この接触によりコース上にパーツが散乱、セーフティカー(SC)が導入された。もてぎのオフィシャルはトラブル処理の素早さで知られているが、今回も2周のSCランの後にバトルが再開となった。伊藤が橋本をピタリとマークするが、1コーナーの飛び込みは橋本が守り切る。後方でもクリーンなリスタートとなったが、各車の距離は近く、テール・トゥ・ノーズの激しい接近戦が各所で繰り広げられた。![]()
ここでスタートから勢いのある普勝が4番手へと上がり、トップ3台にじわじわと近づいていった。![]()
その後方では石塚が6位に上がり、予選7番手ながら序盤の混乱で順位を落としていた17号車の秋葉星那が9位まで回復。接近戦が繰り広げられる中、5周目のヘアピンで伊藤に最大のチャンスが訪れた。橋本のインに飛び込んで、一瞬抜いたかに思えたが、アウト側の橋本の立ち上がりが速く、順位をなんとか死守。このバトルで距離の詰まった上位3台に4番手の普勝が一気に追いつき、上位4台は2秒以内の接近戦となった。![]()
6周目のヘアピンでは今度は3番手の瀬川が2番手の伊藤のインを窺うが、抜くには至らず。トップ4台がワンパックのまま、レースはいよいよファイナルラップへ。1コーナーで普勝が瀬川のインに飛び込んで3番手へ。逆に3コーナーで瀬川が普勝のインを窺うが、ここは普勝が死守する。
前方では伊藤が橋本の背後につけるが、ヘアピンの飛び込みも橋本が守ってダウンヒルストレートへ。後方では瀬川と普勝がサイドbyサイドとなり、瀬川がインから3番手の座を奪い返した。トップの順位は変わらず、橋本がポール・トゥ・ウィン。伊藤は惜しいシーンを何度も作ったが、逆転はならず2位に終わった。以下、3位には瀬川。普勝は最後、ホームストレートで半車身差まで迫ったが、惜しくも届かずに4位でフィニッシュ。。
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5位には深川、6位には石塚が入り、ここまでがNDシリーズクラスの入賞となった
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●優勝した橋本選手のコメント
「いつもとは違って、今回は逆に後方から追われるパターンで、精神的に厳しかったです。ちょっと近づいてちょっと離しての繰り返しで、9周がとても長かったですね。伊藤選手は本当に速くて、逃げきれて本当に安心しています」
タイヤについて
「もてぎは路面が新しくなったのでグリップするとは思っていたが、(予選では)アウトラップから、フルウエットなのにドライとあまり走り方が変わらないくらいグリップした。想像以上にウエット性能が高くて『これはいけるぞ』と自信を持って走ることができました」
次戦は2週間後の7月12日の日曜日に、富士スピードウェイで開催されるジャパンツアーシリーズの第5戦だ。真夏の富士から、いよいよ今年のシリーズも後半戦へと突入する。
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決勝
- 開催日:2026/06/21
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 決勝出走:18
- 完走:15
- (4.801km x 9laps = 43.209km)
| 順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 157 | 橋本 隼 |
BS
|
HC・ミッドランドロードスター | 9 | 24'56.824 | ||||||
| 2 | 186 | 伊藤 駿 |
BS
|
AVANTECH ロードスター | 9 | 24'57.123 | ||||||
| 3 | 152 | 瀬川 彰斗 |
BS
|
HC・ミッドランドロードスター | 9 | 25'00.212 | ||||||
| 4 | 128 | 普勝 崚 |
BS
|
CP大泉pttロードスターRB | 9 | 25'00.229 | ||||||
| 5 | 35 | 深川 英寿 |
BS
|
CABANA RTロードスター | 9 | 25'00.738 | ||||||
| 6 | 147 | 石塚 崇宣 |
BS
|
CP大泉pttロードスターRB | 9 | 25'02.900 | ||||||
| 7 | 16 | 上田 純司 |
BS
|
上伸物流 ロードスター | 9 | 25'05.371 | ||||||
| 8 | 80 | 佐藤 真太朗 |
BS
|
C&D TCRロードスター | 9 | 25'05.612 | ||||||
| 9 | 200 | YOSHIKI |
BS
|
ジャスミン ロードスター | 9 | 25'12.899 | ||||||
| 10 | 17 | 秋葉 星那 |
BS
|
AUTOCAFEロードスター | 9 | 25'13.050 | ||||||
| 11 | 14 | 杉原 健太 |
BS
|
MRCロードスター | 9 | 25'14.432 | ||||||
| 12 | 105 | 市原 拓真 |
BS
|
AZRロードスターTCR | 9 | 25'14.817 | ||||||
| 13 | 41 | 的場 雅仁 |
BS
|
gssロードスター | 9 | 25'21.635 | ||||||
| 14 | 138 | 西川 昇吾 |
BS
|
ルブロスHCロードスター | 9 | 25'30.858 | ||||||
| 15 | 293 | 樋口 豊 |
BS
|
切羽詰るラブカFfロードスター | 9 | 25'44.382 | ||||||
| - | 39 | 武藤 亘輝 |
BS
|
HC塾ベアーロードスター | 0 | DNF | ||||||
| - | 112 | 本山 賢一郎 |
BS
|
九州美包ロードスター メッカ | 0 | DNF | ||||||
| - | 121 | 巳ノ瀬 健太 |
BS
|
巳ノ瀬建設ロードスター | 0 | DNF |
