チャレンジプログラム3期生の瀬川彰斗が、デビュー6戦目で歓喜の初優勝

  • 開催場所:十勝スピードウェイ
  • 開催日:2026年08月02日(日) 〜 2026年08月02日(日)
2026年ロードスター・パーティレースⅢ ジャパンツアーRd.6 NDシリーズ

チャレンジプログラム3期生の瀬川彰斗が、パーティレース参戦6戦目で初優勝を飾った。8月2日、北海道・更別村の十勝スピードウェイで行われたロードスター・パーティレースⅢジャパンツアーシリーズ第6戦。エントリー11台のNDシリーズクラスで、152号車の瀬川は予選ポールポジションから激しいトップ争いを制し、デビューイヤーで大きな結果を残した。

十勝スピードウェイは北海道内唯一のJAF公認サーキット。2008年まではスーパー耐久シリーズの1戦として24時間レースも開催されていた。現在はGR86/BRZカップやYarisカップなどがクラブマンコースで開催されている。パーティレースの開催は2023年からで、クラブマンコースとジュニアコースをつなげた全長5.091kmのグランプリコースで行われる数少ない公式レース。今回は「MAZDAオール北海道ファンフェスタ2026 IN 十勝スピードウェイ」との併催で、エントリーはNDシリーズクラスが11台、NDクラブマンクラスが6台の計17台だ。

●予選
公式予選は8時ちょうどからの20分間。路面はドライで、気温16.7℃/路面温度23.0℃/湿度76.1%というコンディションだった。まず走行開始早々に、16号車の上田純司が2分37秒888でトップタイムをマーク。
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これに80号車の佐藤真太朗が2分39秒245、105号車の市原拓真が2分39秒253で続いたが、序盤は上田のタイムがひとつ抜けた形となった。残り12分ほどになったところで4台がコースイン。さらに残り8分になってから、147号車の石塚崇宣がようやくピットを後にした。
ここから各車が最後のアタックに入り、タイムが大きく動き出した。まずは121号車の巳ノ瀬健太が2分40秒631を出して5位にランクイン。そして瀬川が2分37秒690で一気にトップに立った。
その直後、128号車の普勝 崚が2分37秒695で肉薄。実にトップ瀬川と普勝の差は0.005秒。
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ただ、アタックを続けた瀬川が2分37秒506とコースレコードを更新して後続を引き離す。最後に出た石塚だったが、タイムは2分38秒198の暫定5位。ポイントリーダーの157号車・橋本 隼は今回やや苦しんで、最後に2分38秒191で前述の石塚を捉えたのみで予選が終わった。
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トップの瀬川は最後のアタックでも、スリップストリームも活用してセクター3で全体ベストをマークするが、自己ベストにはわずかに届かない。それでも堂々のポール獲得となった。
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以下、予選2位は最後に2分37秒627まで削り込んだ普勝。3番グリッドは前述のタイムで上田が獲得し、続く4番手は地元・北海道からエントリーの57号車・浅井康児の2分38秒022。グリッド3列目は前述のタイムにより、橋本と石塚という順番で並ぶことになった。
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●決勝
シリーズクラスの決勝を前に、十勝スピードウェイは晴れ渡り、コンディションは気温17.8℃/路面温度39.0℃/湿度66.1%まで変化していた。朝の予選時から路面温度が大きく上がったことで、タイヤ内圧の設定や温存の判断が、決勝の勝負を左右する重要な要素となった。
定刻より少し遅れてフォーメーションラップが開始され、11時02分58秒にポールポジションの瀬川を先頭にレースが開始された。
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1コーナーでは3ワイドになるシーンも見られたが、大きな混乱は起こらなかった。中団以降も接近戦が繰り広げられるが、クリーンなバトルが展開。その間に、トップの瀬川には普勝が接近していく。
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またオープニングラップに5番グリッドだった橋本が3位にジャンプアップしたため、上田と浅井がそれぞれ4位と5位に後退した。
1周目トップの瀬川と2位の普勝の差は約0.8秒。3番手の橋本は2.2秒も離された。2周目の瀬川は2分39秒381で通過。普勝は決勝ファステストとなる2分38秒959で追い上げるが、まだトップとは0.4秒差。そして3周目にコーナーポストでダブルイエローフラッグが振られた。クラブマンクラスの1台がスピンし、コース上で停止していた模様だ。程なくしてイエローは解除。3位の橋本は追い上げてくるが、トップ2台とはまだやや差がある。後方では4位に石塚が上がり、上田と浅井は5位と6位に後退。さらに予選8位の佐藤が予選7位の市原を抜いて7位に浮上した。5周目、浅井が上田を抜いて5位に浮上。
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そして6周目以降、トップ争いは熾烈になり、瀬川と普勝の差は0.356秒まで接近。3位の橋本も少し詰めて1.7秒差に。
しかしながら4位の石塚はそこから2.4秒差とやや離れている。6周目のホームストレートでは普勝が瀬川のインをうかがうが、ここではまだ飛び込まない。プレッシャーをかけながら、残り周回で勝負をうかがう展開となった。6位の上田と7位の佐藤も変わらず接近戦のまま。
7周目のホームストレートで普勝がついに勝負に出た。瀬川もイン側を締めて抜かれまいとしたが、1コーナーの進入で並び、2コーナーまでに普勝がトップに立った。しかし、残り周回は2周。瀬川にも再逆転の余地が残されていた。
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この周に上田は一気に2ポジションダウンで8位に後退し、代わって佐藤が6位、市原が7位に浮上した。
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8周目のホームストレートでスリップストリームを使った瀬川がインサイドに飛び込み、再びトップを奪取。
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3位の橋本もスリップを活用し、トップ2台のバトルの間に差を詰めていく。首位に戻った瀬川はペースを上げ、逃げ切り態勢に入った。一方、この周に橋本は普勝を抜いて2位に浮上。普勝はわずか1周で3位へ後退した。なお上田は20号車の秋葉星那にパスされて、秋葉が8位に浮上。浅井も4位の石塚をパスし、それぞれ順位が入れ替わった。
そしてファイナルラップ。瀬川は安定したペースを刻み、最終的に2位を1.1秒も離してゴール。続いたのは一時2位に浮上していた橋本ではなく、再び抜き返した普勝だった。
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これに橋本、浅井、石塚の順でチェッカーフラッグを受けた。ところが浅井は走路外走行複数回によるペナルティを受けて競技結果に10秒を加算。そのため正式結果は4位に石塚、5位に佐藤となり、規定によりここまでが入賞だ。以下は6位に浅井、7位に市原、8位に秋葉、9位に上田、10位に巳ノ瀬、11位には293号車の樋口 豊と、NDシリーズクラスは全員が完走を果たした。

暫定表彰式では「MAZDAオール北海道ファンフェスタ2026 IN 十勝スピードウェイ」の主催者である北海道マツダ販売株式会社の横井 隆代表取締役社長からトロフィーが贈呈。また両クラスの優勝者には、北海道マツダのイメージソング「はじまりの鍵」を手がけたシンガーソングライターの半﨑美子さんから、北海道マツダ賞として副賞のボードが手渡された。
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●優勝した瀬川選手のコメント
「今年からパーティレースに参戦し始めて、6戦目で勝つことができて嬉しいです。富士のレース後に十勝に出ることになり、時間がない中で準備してくれたチームに感謝しています。この調子で残りのジャパンツアーも頑張ります」
タイヤについて
「決勝は路面温度がこの週末でもっとも高くなりましたが、前半は少し温存したことで安定したペースで走ることができました。十勝は直角に近いコーナーが多いのですが、その限界を見極める際にも粘りがあって急な挙動にならないので扱いやすく、安心感が高いのがありがたいですね」

今回のシリーズクラスには、瀬川以外にも「バーチャルからリアルへの道」の3期生である佐藤と市原が参戦。瀬川の初優勝は、同じプログラム出身の彼らにとっても大きな刺激となるはずだ。若い才能が存在感を示した十勝ラウンドを経て、残りのジャパンツアーで彼らがどのような走りを見せるのか、次戦以降にも注目したい。

残り2戦となったジャパンツアーシリーズは、9月13日に大分県のオートポリスで第7戦を迎える。なおパーティレースの次戦は8月30日、茨城県の筑波サーキットで東日本シリーズ第2戦として行われる。
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レース結果

コース:十勝スピードウェイ

[NDシリーズ]

決勝

  • 開催日:2026/08/02
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:11
  • 完走:11
  • (5.091km x 9laps = 45.819km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 152 瀬川 彰斗 BS Bridgestone HC・ミッドランドロードスター 9 24:07.976
2 128 普勝 崚 BS Bridgestone CP大泉pttロードスターRB 9 24:09.108
3 157 橋本 隼 BS Bridgestone HC・ミッドランドロードスター 9 24:09.210
4 147 石塚 崇宣 BS Bridgestone CP大泉pttロードスターRB 9 24:12.313
5 80 佐藤 真太朗 BS Bridgestone C&D TCRロードスター 9 24:19.557
6 57 浅井 康児 BS Bridgestone KSD ロードスター 9 24:21.449
7 105 市原 拓真 BS Bridgestone AZRロードスターTCR 9 24:24.763
8 20 秋葉 星那 BS Bridgestone AUTOCAFEロードスター 9 24:24.898
9 16 上田 純司 BS Bridgestone 上伸物流 ロードスター 9 24:26.715
10 121 巳ノ瀬 健太 BS Bridgestone 巳ノ瀬建設ロードスター 9 24:28.166
11 293 樋口 豊 BS Bridgestone 切羽詰るラブカFfロードスター 9 24:59.145