新体制で臨んだ3年目の菊川和真が見事に逃げ切り

  • 開催場所:岡山国際サーキット
  • 開催日:2026年05月16日(土) 〜 2026年05月16日(土)
2026年ロードスター・パーティレースⅢ 西日本Rd.1 NDシリーズ

5月16日、ロードスター・パーティレースⅢの西日本シリーズが岡山国際サーキットで開幕した。エントリー23台のNDシリーズクラスでは、185号車の菊川和真がポールtoウイン。参戦3年目を迎えたが、新たなチーム体制で臨んだ初戦で大きな飛躍を遂げた。

今回、クラブマンクラスを合わせると41台のエントリーを集めて、2026年の西日本開幕戦は大盛況となった。またシリーズクラスにも37号車・松田嵩則/53号車・中川賢太/85号車・花田充秋/126号車・西村宏樹という4名が新たなパーティの仲間に加わっている。9時からのブリーフィングで恒例により、ひとりずつ自己紹介と意気込みを語ると、先輩たちから温かい拍手で歓迎を受けた。
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●予選
公式予選は予定よりわずかに遅れて10時からの15分間。気温は30℃で湿度は22%、路面温度は3カ所のデータがモニターに表示されるが、39.0〜43.4℃で始まり、15分後に40.1〜44.2℃まで上昇した。開始早々、菊川が1分58秒071というタイムでモニター最上段に躍り出た。僅差の1分58秒264で続いたのはマツダ社員の119号車・宮川優一。
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さらに迫ってきたのが山根ファミリーだった。まずは父親の218号車・山根正和が1分58秒618を記録し、息子の288号車・山根 涼が1分59秒257で4番手となり、さらに1分58秒886と削ってきた。つまり1分58秒台での争いになった。
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その後の上位陣では、33号車の彦森大雅が1分58秒946から徐々に削り込んで1分58秒604までタイムを更新。一方で183号車の岩崎 魁はアタック1周目の1分58秒855がベストで、このふたりがグリッド3列目を分け合うことになった。
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そして予選も最終盤になってから、山根正和が1分58秒218を叩き出して2番手に浮上。山根 涼も負けじと1分58秒351まで削り込むが、わずかに宮川のタイムには及ばない。つまり菊川が初めてのポールポジションを獲得し、山根正和→宮川→山根 涼という順番になった。なお、過去7回の西日本王座を誇る最多勝パーティレーサー、88号車の本多永一は予選でまさかの8位に沈んでいる。

●決勝
決勝レースの直前のコンディションは気温29.1℃/湿度33%/路面温度49.8〜52.6℃。開幕戦ということでグリッド上での集合写真の撮影もあった。
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そしてオールレッドの5連シグナルが消えてスタートしたのが15時5分。8ラップ先のチェッカーを目指す戦いが始まった。ポールの菊川をはじめ上位陣のスタートダッシュはほぼ順当かと思われた直後、3番グリッドだった宮川の加速がシフトアップのミスで急に鈍った。これで4番手スタートだった山根 涼が、すぐ目の前にいる山根正和のスリップ効果もあって易々と3位に浮上。1コーナー進入のはるか前で逆転劇がコンプリートした。
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オープニングラップの上位陣では、他にも順位変動が起こった。まず7番グリッドだった106号車の村上元気が岩崎を抜いて6位で戻ってきた。さらに11号車の若井隆大が8位で、88号車の本多はひとつポジションをダウン。10位にルーキーの37号車・松田嵩則というオーダーで戦いが始まった。
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そして3周目のバックストレートでは、鋭く立ち上がった山根 涼の加速を背後に感じた山根正和がコースを譲って、2位と3位が交代。その後、トップグループは33号車の彦森大雅までの5台となって、後半戦に突入する気配となった。ところが、4周目のパイパーコーナーで299号車の田村和華子がコントロールを失ってグラベルにストップ。自力での脱出が不能なためにセーフティカーが導入された。
オフィシャルの迅速な作業でバトルは再開されたが、セーフティカーのランプが消えたのは7周目のバックストレート。つまり、残されたのはファイナルラップのみの超スプリント決戦となった。
この7周目の最終盤で先導を担った菊川の戦略が巧みで、かなり早いペースを保ったことで、混乱なく全車が10周目に進入していった。
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それでも唯一のドラマが、ヘアピンであった。バックストレートの加速で勝る山根 涼が菊川のイン側に飛び込んで、横並びまで持ち込むことに成功。ただし菊川も先行は許さずにそのまま立ち上がった。すると、小さくコーナーを回った山根 涼の立ち上がりが苦しくなり、4番手だった宮川が一気に前に出られるかなと思われる瞬間があった。しかしながら、そこで宮川の行きたいスペースに立ちはだかったのが3位の山根正和。順位が前の選手にコースを選ぶ権利があるので、ここは山根親子にレースの神様も微笑んだと言えるだろう。
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整理すると、シリーズクラスは菊川がポールtoウインで見事に優勝。今までのベストが予選6位かつ決勝4位(クラブマンでは優勝経験あり)なので、初の表彰台獲得で頂点まで到達したことになる。続いて息子の山根 涼が2位で、父の山根正和が3位。この親子もクラブマンではともに優勝経験があるが、シリーズでは過去最高の順位を更新する快挙をダブルポディウムで達成した。以下、4位の宮川、5位の彦森、6位の村上までが入賞となった。
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●優勝した菊川選手のコメント
「2年間、ほぼ自分ひとりでレース活動してきましたが、チームでサポートしてもらえることが大きいことを感じました。途中はスリップで迫られてギリギリでしたけど、次はリードを広げて勝てるようになりたいです」
タイヤについて
「新しい005は“タテ・ヨコ・ナナメ”のすべてが良くなりました。もうひとつ、185号車はポテンザのホイールとのコンビなのですが、このマッチングが最高だと思っています。スキール音も全然違います」

西日本シリーズの次戦まではかなり長いインターバルがあり、10月11日の日曜日に第2戦を予定。またパーティレースの次の戦いは、6月13日の土曜日に三重県の鈴鹿サーキットで開催されるジャパンツアーシリーズの第3戦だ。
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レース結果

コース:岡山国際サーキット

[NDシリーズ]

決勝

  • 開催日:2026/05/16
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:23
  • 完走:23
  • (3.703km x 8laps = 29.624km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 185 菊川 和真 BS Bridgestone AVANTECH ロードスター 8 18'25.555
2 288 山根 涼 BS Bridgestone ガレージ山根 ロードスター 8 18'25.978
3 218 山根 正和 BS Bridgestone GYレンタロードスター 8 18'26.270
4 119 宮川 優一 BS Bridgestone マツダ☆人馬一体ロードスター 8 18'26.689
5 33 彦森 大雅 BS Bridgestone ShMC エラビスタロードスター 8 18'27.039
6 106 村上 元気 BS Bridgestone Sワークス小谷建設ロードスター 8 18'27.845
7 183 岩崎 魁 BS Bridgestone ケイズDRロードスター 8 18'28.574
8 88 本多 永一 BS Bridgestone LEG Eds ロードスター 8 18'29.053
9 37 松田 嵩則 BS Bridgestone TS太田-SG-ロードスター 8 18'30.076
10 58 倉田 優 BS Bridgestone ガレージ山根 NDロードスター 8 18'30.783
11 95 廣田 賢興 BS Bridgestone LEG・95CYMロードスター 8 18'31.847
12 110 末金 孝夫 BS Bridgestone KMAXやじま電機ロードスター 8 18'32.332
13 239 今村 俊之 BS Bridgestone グローバルSECCロードスター 8 18'32.847
14 51 松沢 俊也 BS Bridgestone フラッペMDRロードスター 8 18'35.306
15 60 黒田 行治 BS Bridgestone kuro稲R_GYロードスター 8 18'36.132
16 11 若井 隆大 BS Bridgestone HMRACERSロードスター 8 18'36.275
17 53 中川 賢太 BS Bridgestone Mmロードスター 8 18'37.091
18 112 本山 賢一郎 BS Bridgestone 九州美包ロードスター メッカ 8 18'38.905
19 85 花田 充秋 BS Bridgestone MmOHAJIKIロードスター 8 18'39.946
20 108 TAROU KAJITANI BS Bridgestone Mm58ドライブロードスター 8 18'41.698
21 187 頭井 与志範 BS Bridgestone mid night ロードスター 8 18'42.285
22 126 西村 宏樹 BS Bridgestone 旭モータースHR ロードスター 8 18'42.858
23 191 神谷 誠 BS Bridgestone samsロードスター 8 18'46.230