クラス3は嶋が今季初優勝、クラス4は渕上が初優勝を飾る
- 開催場所:オートポリス
- 開催日:2023年04月30日(日) 〜 2023年04月30日(日)
オートポリス86/BRZレースは、4月30日にワンデイイベントとして開催された「ゴールドカップレース第2戦」の一戦として行われ、ブリヂストンのポテンザRE71-RSのワンメイクレースであるクラス3(TGR86/BRZレース2021年クラブマン規定車両)では#93嶋啓児が今季初優勝。またクラス4(JAFスピードB車両)では#26渕上康徳が初優勝を遂げた。
■予選
前日午後から夜にかけてまとまって降った雨は朝までに上がり、公式予選の始まる9時30分にはコースはセミウェットコンディション。気温は10℃をやや上回る程度の冷たい予選となった。今回の第2戦は、クラス1(TGR86/BRZレース2023年クラブマン規定車両)に1台、クラス2(新型86/BRZのJAFスピードB車両)に1台、クラス3に10台、クラス4に9台と4つのクラスすべてに計21台がエントリーしたが、クラス3は2台がエントリー取り消しとなり計19台。うち17台が86で2台がBRZという内訳となった。開幕戦とほぼ同様の20台前後の車両が次々とコースインしていった。
クラス3は前回優勝の#47川口保が予定どおりエントリーせず、前回優勝を逃して2位だった昨年のチャンピオン#583古賀正三、3位で昨年シリーズ2位の#93嶋らにとっては、今季初優勝を狙い今後のシリーズを考える上では大きなチャンスのレースとなる。そして#93嶋が2周目に2分15秒209のベストタイムをマークしてクラスポール(総合4位)を獲得した。2位は2分15秒638で#583古賀(総合6位)、3位には2分18秒920で#133鶴島颯人(総合11位)がつけ、#93嶋と#583古賀の一騎討ちが予想された。
クラス4では開幕戦、ファイナルラップの最終コーナーまでトップを守りながら痛恨のシフトミスで3位ゴールに甘んじた昨年シリーズ2位の#26渕上康徳が、2分13秒268のコースレコードでトップタイムをマークし、総合でもポールポジションとなった。2位は2分14秒743で前回2位の#293マツナガリッチバーンJr.(総合3位)、3位は開幕戦優勝の#131石川裕剛(総合5位)がつけ、この3台による優勝争いが熾烈になりそうだった。また総合2位にはタイヤを温存したというクラス2の#113小笠正範、総合7位には2分17秒113のクラス1レコードをマークした#885石橋英樹がつけた。
■決勝
決勝レースは青空が広がり、気温もやや冷んやりながら15℃ほどまで上がり、コースもすっかり乾いた13時30分にスタートした。
フロントロー予選2番手の#113小笠が、ポールスタートの#26渕上のアウト側からトップを狙うが#26渕上がこれを抑えてホールショットを決めた。
しかしすぐ後方では#583古賀がアウト側に膨らみ外の縁石を踏みバランスを崩し、お釣りをもらってスピン&ストップしたが、後続が巻き込まれなかったのは幸いだった。#583古賀はすぐにリスタートして隊列に加わったが、リヤバンパーを引きずりながら15番手まで大きく順位を落とし、さらにオレンジディスク旗が提示されピットインして修復。最後尾まで順位を落としてしまった。
後方の混乱を尻目にクラス2の#113小笠が、第2ヘアピンで#26渕上からトップを奪いオープニングラップを終えた。3番手はクラス3の#93嶋で、これにクラス4の#293マツナガ、#131石川、そしてやや距離を置いてクラス1の#885石橋が続いた。
#113小笠はトップに立つと徐々に後続との距離を引き離しにかかり、6周目にはファステストラップの2分14秒464を叩き出して完全な一人旅となった。
総合2番手はクラス4トップの#26渕上がこちらも一人旅に。総合3番手の争いは、5周目の1コーナーでクラス4の#293マツナガがクラス3の#93嶋のインを突いて前に出ると、その周の第2ヘアピンではクラス4の#131石川も#93嶋をインから抜き去り前へ。これで総合2〜4位はクラス4車両で埋まったが、その間隔はなかなか縮まらず。
6周目の1コーナーでクラス4の4番手を走行中の#31鍬崎辰朗がスピンを喫し順位を落としてしまった。
レース終盤、上位勢に順位変化はなく、#113小笠が連続の総合トップチェッカー。
クラス4は#26渕上が後続からの接近を許さず今季初優勝。#293マツナガが2戦連続の2位表彰台で、#131石川が3位表彰台を獲得した。
クラス3は総合5位チェッカーの#93嶋が2戦ぶりの今季初優勝。2位は#71内藤堅司(総合7位)、3位は#39T-HIDE(総合12位)で共に初の表彰台を獲得した。
クラス4初優勝の渕上選手コメント
「去年は全然勝てなかったのですが、今日はどうにかポール・トゥ・ウィンができて、ちょっとホッとしました」
クラス3で2戦ぶりの今季初優勝した嶋選手コメント(総合では5位チェッカー)
「(総合)3位でチェッカーを受けたかった」と苦笑し、「スタートがめちゃくちゃ決まって逃げ切れるかなと思ったんですが、やっぱりクラス4は速いですね。もうちょっと練習しないといけないなと思いました。でもバトルは楽しめました。次回も頑張ります」
※写真中央が嶋選手
オートポリス 86/BRZ レース WEBサイト
https://autopolis.jp/ap/entry/race-car/gold-cup/
商品紹介ページ:https://tire.bridgestone.co.jp/potenza/re71rs/
決勝
- 開催日:2023/04/30
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 決勝出走:17
- 完走:17
- (4.674km x 10laps = 46.74km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 26 | 渕上 康徳 | BS | 丸田小屋 フチロク | 10 | 22'48.187 | ||||||
2 | 293 | マツナガリッチバーンJr. | BS | "JYM"山學部86/FORC | 10 | 22'52.855 | ||||||
3 | 131 | 石川 裕剛 | BS | FORCマロ86SPM | 10 | 22'56.735 | ||||||
4 | 93 | 嶋 啓児 | BS | カローラ福岡 KEY10 ☆GRG AP86 | 10 | 22'59.780 | ||||||
5 | 71 | 内藤 堅司 | BS | SH-R・K.7110☆AP86 | 10 | 23'33.421 | ||||||
6 | 530 | 福山 哲也 | BS | ATC-RACING☆DOLPHIN86 | 10 | 23'35.141 | ||||||
7 | 91 | 小柳 信行 | BS | トヨタ自動車九州品管部86 | 10 | 23'35.580 | ||||||
8 | 7 | 田中 悠葵 | BS | BersercarナナFORC86 | 10 | 23'37.338 | ||||||
9 | 31 | 鍬崎 辰朗 | BS | TCH・トライレーシング・86 | 10 | 23'45.947 | ||||||
10 | 39 | T-HIDE | BS | 電盛・パラボラ☆GRG AP86 | 10 | 24'01.305 | ||||||
11 | 133 | 鶴島 颯人 | BS | 山學部ベンチ暖め役FORC 86 | 10 | 24'02.114 | ||||||
12 | 150 | 中嶋 慎次 | BS | トップギアBRZ with 福岡スバル | 10 | 24'12.512 | ||||||
13 | 24 | 境 さつき | BS | SPM/FORCさつき86 | 10 | 24'15.201 | ||||||
14 | 583 | 古賀 正三 | BS | JHD丸田小屋86 | 10 | 24'26.341 | ||||||
15 | 883 | 松久 康太郎 | BS | 長崎トヨペット 86 | 10 | 24'29.193 | ||||||
16 | 30 | 古賀 寛之 | BS | U-マルッ86トレーラー運送部@FORC | 10 | 24'39.237 | ||||||
17 | 178 | 関 慎吾 | BS | I・Mサポート☆イノウエレーシング☆86 | 9 | 22'53.111 |