ブリヂストン装着車は、ポイントランキング上位を占める中迎えた第6戦で苦しい展開を強いられながらも得点。高木真一/S.ウォーキンショー(ARTA BMW M6 GT3/BS)がポイント首位を堅持
- 開催場所:スポーツランドSUGO
- 開催日:2018年09月15日(土) 〜 2018年09月16日(日)
2018年オートバックスSUPER GTシリーズは後半戦の山場、第6戦スポーツランドSUGOを迎え、ポイントランキングトップ3はブリヂストン装着車という状況。今回の第6戦がポイントに対して加算されるウェイトハンディ(WH)が最大のレース。ランキング上位車にとっては最も苦しい展開となる。その状況下でもブリヂストンユーザーの4台がポイント圏内で戦ったが、最終的に2台がポイントをゲットしてレースを終える結果だった。
<予選>
第6戦の舞台、スポーツランドSUGOは、サーキットのキャラクターによりWHの重い車両にとっては不利なコース。特に最終コーナーからメインストレートに至る登り勾配10%のセクションはアクセルを踏み続けても重い車両はスピードが伸びない。その中でもハイブリッドマシンのメリットを最大限に生かしてWH90kgの嵯峨宏紀/平手晃平(TOYOTA PRIUS apr GT/BS)がブリヂストンユーザーの最上位、12番手のグリッドを得た。14番手にWH78kgの黒澤治樹/蒲生尚弥(LEON CVSTOS AMG/BS)ランキングトップでWH100kgの高木真一/S.ウォーキンショー(ARTA BMW M6 GT3/BS)はグリッド後方23番手から決勝をスタートすることとなった。ポールポジションは、井口卓人/山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT/DL)が獲得した。
<決勝>
レースがスタートした直後からポールスタートの井口/山内組は、2位以下に大差をつける展開でリードした。2位以下は混戦の展開となる中で、ブリヂストン装着車は徐々に順位を上げて、ポイント獲得圏内に入っていった。決勝日の気温と路面温度が一気に上昇したことで第1スティントをソフトタイヤでスタートしたチームは、最小周回数ギリギリのラップを消化した時点でピットイン、ドライバー交代してレースを続行した。黒澤/蒲生組は22周してピットイン、タイヤをミディアムにして戦列に復帰した。嵯峨/平手組は、ポジションを2つアップし、26周してリヤタイヤ2本のみの交換でレースに復帰、上位フィニッシュに向けてポジションアップして行った。しかし、レース終盤に差し掛かった61周目に接触されてコースオフ、クラッシュしてリタイヤしてしまった。このアクシデントによってセーフティカーがコースイン。再開後、レースの最終盤はスプリントレースの様相を呈した。しかし、トップ井口/山内組のポジションは揺るぎなく、ポールtoウィン。後方では激しい順位入れ替えとなり、その中で黒澤/蒲生組が8位でフィニッシュ、3点を獲得。高木/ウォーキンショーはレース序盤から淡々と順位アップし、10位で貴重な1点を得てトータル52点でポイントリーダーの位置を守った。嵯峨/平手組は、ポイント獲得もならなかったが、トップと7点差の45点でポイントランキング2位のまま残り2戦へ臨む。
<ブリヂストン MSタイヤ開発部 マネージャー:松本真幸のコメント>
「われわれのサポートしているチームは選手権ポイントの上位者であって、皆ウェイトハンディの重いチームばかりですから、最大ハンディの第6戦については戦前から苦戦が予想されました。しかし各チームが作戦面で順位アップをはかり、ポイント獲得へ頑張っていました。最も上位を期待された嵯峨/平手組のクラッシュは残念でした。しかし、2チームが健闘してポイントを獲得しました。特に高木/ウォーキンショー組は、後方から順位アップしてポイントゲットするという実に手堅いレースをしていただきました。今後もユーザー各チームを強力にバックアップしてチャンピオン獲得へ邁進します」
決勝
- 開催日:2018/09/16
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 路面温度:37℃〜31℃
- 決勝出走:27
- 完走:25
- (3.737km x 76laps = 284.012km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 61 | 井口 卓人 /山内 英輝 | DL | SUBARU BRZ R&D SPORT | 76 | 1:53:01.934 | ||||||
2 | 10 | 星野 一樹 /吉田 広樹 | YH | GAINER TANAX triple a GT-R | 76 | +6.302 | ||||||
3 | 0 | 谷口 信輝 /片岡 龍也 | YH | グッドスマイル 初音ミク AMG | 76 | +18.117 | ||||||
4 | 34 | 道上 龍 /大津 弘樹 | YH | Modulo KENWOOD NSX GT3 | 76 | +18.174 | ||||||
5 | 88 | 平峰 一貴 /M.マペッリ | YH | マネバ ランボルギーニGT3 | 76 | +18.182 | ||||||
6 | 9 | 久保 凜太郎 /石川 京侍 | YH | GULF NAC PORSCHE 911 | 76 | +19.307 | ||||||
7 | 52 | 番場 琢 /脇阪 薫一 | YH | 埼玉トヨペットGreen Brave マークX MC | 76 | +19.943 | ||||||
8 | 65 | 黒澤 治樹 /蒲生 尚弥 | BS | LEON CVSTOS AMG | 76 | +20.532 | ||||||
9 | 60 | 吉本 大樹 /宮田 莉朋 | YH | SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 | 76 | +20.738 | ||||||
10 | 55 | 高木 真一 /S.ウォーキンショー | BS | ARTA BMW M6 GT3 | 76 | +22.703 | ||||||
11 | 18 | 中山 友貴 /小林 崇志 | YH | UPGARAGE 86 MC | 76 | +23.544 | ||||||
12 | 7 | 藤井 誠暢 /S.ミューラー | YH | D'station Porsche | 76 | +23.752 | ||||||
13 | 87 | 佐藤 公哉 /元嶋 佑弥 | YH | リーガルフロンティア ランボルギーニ GT3 | 76 | +56.635 | ||||||
14 | 96 | 新田 守男 /中山 雄一 | BS | HACHI-ICHI GR Supra GT | 75 | |||||||
15 | 117 | 井出 有治 /阪口 良平 | YH | EIcars BENTLEY | 75 | |||||||
16 | 30 | 永井 宏明 /織戸 学 | YH | TOYOTA PRIUS apr GT | 75 | |||||||
17 | 50 | 加納 政樹 /安岡 秀徒 | YH | EXE AMG GT3 | 75 | |||||||
18 | 35 | N.ジャルーンスルカワッタナ /N.ホートンカム | YH | arto RC F GT3 | 75 | |||||||
19 | 11 | 平中 克幸 /安田 裕信 | DL | TANAX GAINER GT-R | 75 | |||||||
20 | 26 | 山田 真之亮 /川端 伸太朗 | YH | TAISAN R8 FUKUSHIMA | 74 | |||||||
21 | 48 | 田中 勝輝 /高森 博士 | YH | 植毛 GT-R | 74 | |||||||
22 | 5 | 坂口 夏月 /平木 湧也 | YH | マッハ車検 MC86 Y’s distraction | 72 | |||||||
23 | 21 | R.ライアン /富田 竜一郎 | DL | Hitotsuyama Audi R8 LMS | 68 | |||||||
24 | 25 | 松井 孝允 /坪井 翔 | YH | HOPPY 86 MC | 62 | |||||||
25 | 31 | 青木 孝之 /平手 晃平 | BS | TOYOTA PRIUS apr GT | 60 |