作戦的中、高木真一/福住仁嶺(ARTA NSX GT3/BS)が2戦連続2位フィニッシュ
- 開催場所:富士スピードウェイ
- 開催日:2019年05月03日(金) 〜 2019年05月04日(土)
開幕戦の岡山と異なるコースキャラクターの富士スピードウェイで行われた第2戦において、ブリヂストンユーザーは予選順位中段から着実に順位アップ、7番手スタートの高木真一/福住仁嶺(ARTA NSX GT3/BS)は最終盤にトップ争いを展開、0.2秒差で2位。2018年チャンピオン、黒澤治樹/蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG/BS)が13番手スタートから5位フィニッシュを果たした。
<予選>
富士スピードウェイの最大の特徴である1.5キロに及ぶストレートにおいて速さを発揮できるかどうかは、車両の持つパフォーマンスによって左右される。ブリヂストンユーザーのマシン達は、1位から4位を独占した開幕戦の予選のような展開とはならなかった。高木/福住組が7番手。開幕戦を制した新田守男/阪口晴南(K-tunes RC F GT3/BS)が12番手、黒澤/蒲生組が13番手。脇阪薫一/吉田広樹(埼玉トヨペットGB マークX MC/BS)、嵯峨宏紀/中山友貴(TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT/BS)はQ2進出を果たせず、17番手、26番手から決勝をスタートすることとなった。
<決勝>
スタートを前にして雨が降り始めて、グリッド上でスリックタイヤからウェットタイヤへ交換。セーフティカーが2周に渡って先導して走行開始し、3周目からレースが開始された。路面温度が低い序盤、タイヤのウォームアップ性とコース上の水の量によって順位変動が激しかった。高木/福住組は一旦順位を落とすが徐々に挽回、雷と強雨でセーフティカーがコースイン、その後赤旗でレース中断となった時点で3番手に順位アップ。新田/阪口組、黒澤/蒲生組も6位、7位に大きく順位アップ。雨が止み約30分の中断後に再びセーフティカースタートで走行開始、19周目からレース再開。だんだんとコースはドライへ変化、1回目のピットインでウェットタイヤからスリックタイヤへ。そして2回目のピットインで高木/福住組と黒澤/蒲生組はタイヤ無交換作戦でさらに順位アップを果たした。レース終盤に3位へ順位アップした高木/福住組は、2位へ上がるとなおもトップのクルマに照準を合わせて差を詰めていった。最終ラップには完全にトップとテールtoノーズ状態。しかし、フィニッシュラインでわずかに及ばず0.239秒差で2位となった。黒澤/蒲生組は5位フィニッシュを果たしてポイントゲット。
<ドライバーのコメント>
高木真一選手「レース序盤はウェットタイヤで3番手まで上げる事が出来ましたが、コンディションが変わると良いところも悪いところもあり、長いレースなのでじっくりとチャンスが来るのを待っていました。スリックタイヤでは無交換作戦を取りました。ストレートスピードでは勝てなかったので、この作戦しかないかなと思い、当初は予定していなかったのですが、仁嶺が上手く走って順位を上げてくれたのを見て、『無交換で行かしてください』と言いました。その作戦も成功して表彰台につながったと思います。このようなレースが出来たのはブリヂストンタイヤのおかげですし、チームも良いクルマを作ってくれたので感謝しています」
福住仁嶺選手「第2スティントを担当しました。タイヤはスリックを履いて出ましたが、路面はまだ所々濡れていてコントロールするのがすごく難しくて大変だったものの、何台か抜くことが出来ました。途中でタイヤ無交換の作戦と聞いて本当かなと思いましたが、高木さんがブリヂストンタイヤをうまく使って素晴らしいレースをしてくれて、惜しくも優勝は出来ませんでしたが、とても良い週末になったと思います」
<ブリヂストン MSタイヤ開発部マネージャー:松本真幸のコメント>
「優勝することはできませんでしたが、各ブリヂストンユーザーチームが素晴らしいパフォーマンスを発揮していただいたと思います。あと数周あったら勝てたのでは(笑)という気持ちはあります。惜しかったですね。GT300クラスにおいては、タイヤ無交換作戦を常に考えてタイヤの設計をしています。それが発揮された成果です。次戦鈴鹿でも優勝を目指したいと思います」
決勝
- 開催日:2019/05/04
- 天候:Rain-Cloudy
- 路面:Wet-Dry
- 路面温度:13℃〜17℃
- 決勝出走:29
- 完走:28
- (4.563km x 104laps = 474.552km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 11 | 平中 克幸/安田 知宏 | DL | TANAX GAINER GT-R | 104 | 3:42:18.078 | ||||||
2 | 55 | 高木 真一/福住 仁嶺 | BS | ARTA NSX GT3 | 104 | 3:42:18.317 | ||||||
3 | 88 | 小暮 卓史/元嶋 佑弥 | YH | マネバ ランボルギーニGT3 | 104 | 3:42:22.454 | ||||||
4 | 56 | 平峰 一貴/S.フェネストラズ | YH | リアライズ日産自動車大学校 GT-R | 104 | 3:42:24.985 | ||||||
5 | 65 | 黒澤 治樹/蒲生 尚弥 | BS | LEON PYRAMID AMG | 103 | 3:40:52.893 | ||||||
6 | 4 | 谷口 信輝/片岡 龍也 | YH | グッドスマイル 初音ミク AMG | 103 | 3:41:42.045 | ||||||
7 | 33 | S.トン/M.リー/道見 真也 | YH | エヴァRT初号機 X Works GT-R | 103 | 3:41:42.194 | ||||||
8 | 21 | R.ライアン/富田 竜一郎/A.ピカリエロ | YH | Hitotsuyama Audi R8 LMS | 103 | 3:42:03.185 | ||||||
9 | 60 | 吉本 大樹/D.ファーンバッハー | DL | SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 | 103 | 3:42:03.355 | ||||||
10 | 10 | 星野 一樹/石川 京侍 | YH | GAINER TANAX triple a GT-R | 103 | 3:42:06.776 | ||||||
11 | 87 | 高橋 翼/A.クート/藤波 清斗 | YH | T-DASH ランボルギーニGT3 | 103 | 3:42:08.473 | ||||||
12 | 18 | 小林 崇志/松浦 孝亮/山田 真之亮 | YH | UPGARAGE NSX-GT3 | 103 | 3:42:11.833 | ||||||
13 | 52 | 脇阪 薫一/吉田 広樹 | BS | 埼玉トヨペットGB マークX MC | 103 | 3:42:22.531 | ||||||
14 | 720 | 荒 聖治/A.パロウ | YH | Mclaren 720S | 102 | 3:40:56.884 | ||||||
15 | 360 | 青木 孝行/田中 篤/柴田 優作 | YH | RUNUP RIVAUX GT-R | 102 | 3:40:57.295 | ||||||
16 | 96 | 新田 守男/阪口 晴南 | BS | HACHI-ICHI GR Supra GT | 102 | 3:41:43.055 | ||||||
17 | 50 | 加納 政樹/山下 亮生/手塚 祐弥 | YH | ARNAGE AMG GT3 | 102 | 3:41:59.457 | ||||||
18 | 25 | 松井 孝允/佐藤 公哉/土屋 武士 | YH | HOPPY 86 MC | 101 | 3:41:01.684 | ||||||
19 | 31 | 嵯峨 宏紀/中山 友貴 | BS | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT | 101 | 3:41:48.488 | ||||||
20 | 22 | 和田 久/城内 政樹 | YH | アールキューズ AMG GT3 | 101 | 3:42:22.168 | ||||||
21 | 30 | 永井 宏明/織戸 学/小山 美姫 | YH | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT | 100 | 3:41:39.470 | ||||||
22 | 9 | 横溝 直輝/峰尾 恭輔 | YH | PACIFIC MIRAI AKARI NAC PORSCHE | 100 | 3:42:16.428 | ||||||
23 | 2 | 高橋 一穂/加藤 寛規 | YH | シンティアム・アップル・ロータス | 99 | 3:41:10.222 | ||||||
24 | 35 | N.ホートンカム/S.ウォーキンショー/N.ジャルーンスルカワッタナ | YH | arto RC F GT3 | 99 | 3:41:57.624 | ||||||
25 | 48 | 田中 勝輝/飯田 太陽/浜野 彰彦 | YH | 植毛GO&FUN GT-R | 96 | 3:40:47.328 |