脇阪薫一/吉田広樹(埼玉トヨペットGB マークX MC/BS)が初ポールポジションを獲得。決勝ではセーフティカー導入のタイミングで優勝を逃し2位ゴール

  • 開催場所:富士スピードウェイ
  • 開催日:2019年08月03日(土) 〜 2019年08月04日(日)
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SUPER GTシリーズは後半戦に突入。第5戦は富士スピードウェイを舞台にシリーズ最長の500マイルレースが行われた。脇阪薫一/吉田広樹(埼玉トヨペットGB マークX MC/BS)は、大躍進してチーム創設以来初のポールポジションを獲得。決勝でもトップ争いを演じながらゴールを目指したが、2度導入されたセーフティカーのタイミングで2位に後退しそのままフィニッシュ。優勝は高橋翼/アンドレ・クート/藤浪清斗(T-DASH ランボルギーニ GT3/YH)。

<予選>
前半戦で多くのポイントをゲットしているブリヂストン装着車は、ウェイトハンディが嵩み苦しい展開を強いられた。ポイントランキングトップの高木真一/福住仁嶺(ARTA NSX GT3/BS)は、61kgのウェイトハンディを搭載しながらも11番手。ランキング2位の新田守男/阪口晴南(K-tunes RC F GT3/BS)は、60kgを搭載してQ2進出も逃してしまい、25番手となっていた。ランキング6位の黒澤治樹/蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG/BS)は、39kgのハンディで12番手。今回の大注目は、今シーズンから新たにブリヂストンタイヤを装着し始めた脇阪/吉田組だった。練習走行の段階から好調に好タイムを叩き出して、Q1とQ2でベストタイムをマークして初のポールポジションを獲得した。

<決勝>
路面温度が50度を超えた決勝日。レースの序盤は脇阪/吉田組を含むスターティンググリッド上位3台が順位を入れ替えながらの接戦を演じた。セカンドグリッドからスタートした松井孝充/佐藤公哉/土屋武士(HOPPY 86 MC/YH)とのマザーシャシー同士の戦いは互いにタイヤ戦略を駆使してトップを争った。脇阪/吉田組は、5スティントをダブル、トリプルスティントで走りきり、最長レースを2セットのタイヤで走り切るという作戦をとった。12番手グリッドからスタートを切った黒澤/蒲生組は序盤で6位までポジションをアップ。その後もタイヤ無交換作戦でピット作業タイムを短縮して3位まで上りつめた。トップを奪える勢いを見せていたが、コース上にあった鉄の破片が飛んできてオイルクーラーを貫通してしまいピットイン。そのままリタイヤとなってしまった。松井/佐藤/土屋組は他車との接触後に戦列を離れたが、2度セーフティカーがコースインしたタイミングとピットインのタイミングがマッチした高橋/クート/藤浪組が首位に立った。脇阪/吉田組はタイミングを逃して約1周の大差をつけられてしまい、レース終了までその差を詰めることができなかった。

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<ドライバーのコメント>
脇阪薫一選手「自分は表彰台に立てたとしても優勝以外は2位も3位も同じという考えたでしたが、今回の2位はとても嬉しい2位です。予選で吉田がポール取ってくれて、決勝でも速さを示すことができた。チームがすごいクルマに仕立ててくれて感謝します。そしてブリヂストンさんがわれわれの作戦を支えてくれた。トリプルスティントやっても良いですか?という申し出に、どうぞと応えてくれたのです。これってすごいですよね。このレースでクルマのポテンシャルを確認できたので、今後のレースが楽しみです」

吉田広樹選手「自分達そして自分自身ができる限りの力を出し尽くして得られた結果だと思います。この結果をチームもそしてブリヂストンさんも評価してくれるのではないかと思っています。勝つことはできなかったですけれど、勝てることがわかったレースでした」

<ブリヂストン MSタイヤ開発部マネージャー:松本真幸のコメント>
「65号車のLEON AMGは残念でした。トラブルに見舞われなかったらトップに立てる速さは持っていました。そして52号車の埼玉トヨペット マークXもピットインのタイミングでトップを奪われてしまいましたが、そのポテンシャルを一気に爆発させた今回のレースでした。夏の高温という厳しい状況でもタイヤ無交換で複数のスティントを走行することを見据えてタイヤ開発をしてきました。そして摩耗をチェックして、埼玉トヨペット マークXの要望であるトリプルスティントも実行できました。次戦のオートポリスでもブリヂストンユーザーさん達はウェイトハンディが重く厳しい戦いを強いられますが、しっかりとサポートして上位を目指したいと思います」

レース結果

コース:富士スピードウェイ

[GT300]

決勝

  • 開催日:2019/08/04
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 路面温度:51℃〜32℃
  • 決勝出走:29
  • 完走:27
  • (4.563km x 163laps = 743.769km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 87 高橋 翼/A.クート/藤波 清斗 YH T-DASH ランボルギーニGT3 163 4:54:37.976
2 52 脇阪 薫一/吉田 広樹 BS Bridgestone 埼玉トヨペットGB マークX MC 162
3 34 道上 龍/大津 弘樹 YH Modulo KENWOOD NSX GT3 162
4 18 小林 崇志/松浦 孝亮/山田 真之亮 YH UPGARAGE NSX-GT3 162
5 88 小暮 卓史/元嶋 佑弥 YH マネバ ランボルギーニGT3 162
6 55 高木 真一/福住 仁嶺 BS Bridgestone ARTA NSX GT3 162
7 56 平峰 一貴/S.フェネストラズ YH リアライズ日産自動車大学校 GT-R 162
8 4 谷口 信輝/片岡 龍也 YH グッドスマイル 初音ミク AMG 162
9 11 平中 克幸/安田 知宏 DL TANAX GAINER GT-R 162
10 61 井口 卓人/山内 英輝 DL SUBARU BRZ R&D SPORT 162
11 7 藤井 誠暢/J.P.デ・オリベイラ/D.ターナー YH D'station Vantage GT3 162
12 2 高橋 一穂/加藤 寛規/濱口 弘 YH シンティアム・アップル・ロータス 161
13 21 R.ライアン/富田 竜一郎/A.ピカリエロ YH Hitotsuyama Audi R8 LMS 161
14 10 星野 一樹/石川 京侍 YH GAINER TANAX triple a GT-R 161
15 96 新田 守男/阪口 晴南 BS Bridgestone HACHI-ICHI GR Supra GT 161
16 33 S.トン/M.リー/道見 真也 YH エヴァRT初号機 X Works GT-R 161
17 5 坂口 夏月 /平木 湧也/阪口 良平 YH ADVICS マッハ車検 MC86 マッハ号 160
18 31 嵯峨 宏紀/中山 友貴 BS Bridgestone TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 160
19 9 横溝 直輝/峰尾 恭輔/都築 晶裕 YH PACIFIC MIRAI AKARI NAC PORSCHE 160
20 35 N.ホートンカム/S.ウォーキンショー YH arto RC F GT3 160
21 50 加納 政樹/山下 亮生/手塚 祐弥 YH ARNAGE AMG GT3 160
22 60 吉本 大樹/宮田 莉朋 DL SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 160
23 22 和田 久/城内 政樹/B.ビルドハイム YH アールキューズ AMG GT3 159
24 48 田中 勝輝/飯田 太陽/浜野 彰彦 YH 植毛GO&FUN GT-R 158
25 30 永井 宏明/織戸 学/小山 美姫 YH TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 143
[GT300]

予選

  • 開催日:2019/08/03
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Dry
  • 路面温度:40℃〜36℃
  • 決勝出走:29
  • (4.563km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 52 脇阪 薫一/吉田 広樹 BS Bridgestone 埼玉トヨペットGB マークX MC 1:37.316
2 25 松井 孝允/佐藤 公哉/土屋 武士 YH HOPPY 86 MC 1:37.394
3 360 青木 孝行/田中 篤/柴田 優作 YH RUNUP RIVAUX GT-R 1:37.454
4 61 井口 卓人/山内 英輝 DL SUBARU BRZ R&D SPORT 1:37.652
5 10 星野 一樹/石川 京侍 YH GAINER TANAX triple a GT-R 1:37.724
6 56 平峰 一貴/S.フェネストラズ YH リアライズ日産自動車大学校 GT-R 1:37.735
7 33 S.トン/M.リー/道見 真也 YH エヴァRT初号機 X Works GT-R 1:37.784
8 34 道上 龍/大津 弘樹 YH Modulo KENWOOD NSX GT3 1:37.817
9 4 谷口 信輝/片岡 龍也 YH グッドスマイル 初音ミク AMG 1:37.848
10 7 藤井 誠暢/J.P.デ・オリベイラ/D.ターナー YH D'station Vantage GT3 1:37.885
11 55 高木 真一/福住 仁嶺 BS Bridgestone ARTA NSX GT3 1:37.970
12 65 黒澤 治樹/蒲生 尚弥 BS Bridgestone LEON PYRAMID AMG 1:38.073
13 87 高橋 翼/A.クート/藤波 清斗 YH T-DASH ランボルギーニGT3 1:38.413
14 21 R.ライアン/富田 竜一郎/A.ピカリエロ YH Hitotsuyama Audi R8 LMS 1:38.449
15 88 小暮 卓史/元嶋 佑弥 YH マネバ ランボルギーニGT3 1:38.513
16 18 小林 崇志/松浦 孝亮/山田 真之亮 YH UPGARAGE NSX-GT3 1:38.526
17 30 永井 宏明/織戸 学/小山 美姫 YH TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 1:38.649
18 9 横溝 直輝/峰尾 恭輔/都築 晶裕 YH PACIFIC MIRAI AKARI NAC PORSCHE 1:38.777
19 35 N.ホートンカム/S.ウォーキンショー YH arto RC F GT3 1:38.781
20 11 平中 克幸/安田 知宏 DL TANAX GAINER GT-R 1:38.842
21 5 坂口 夏月 /平木 湧也/阪口 良平 YH ADVICS マッハ車検 MC86 マッハ号 1:38.848
22 50 加納 政樹/山下 亮生/手塚 祐弥 YH ARNAGE AMG GT3 1:38.878
23 720 荒 聖治/A.パロウ YH Mclaren 720S 1:38.960
24 2 高橋 一穂/加藤 寛規/濱口 弘 YH シンティアム・アップル・ロータス 1:39.006
25 96 新田 守男/阪口 晴南 BS Bridgestone HACHI-ICHI GR Supra GT 1:39.126