50キロレースにむけた作戦を駆使し優勝を目指したブリヂストンユーザーだったが、度重なるアクシデントによってレースは混乱し、上位進出ならず
- 開催場所:富士スピードウェイ
- 開催日:2022年05月03日(火) 〜 2022年05月04日(水)
予選上位から表彰台、優勝を目指して給油義務を処理する2スティントの作戦を駆使していたブリヂストンユーザーだったが、レースの半ばで起きた度重なるアクシデントによって2度の赤旗中断で作戦が機能せずにレースは最大延長時間が経過して終了。セカンドポジションからスタートして1周目にトップに立った富田竜一郎/大草りき/塩津佑介(TANAX GAINER GT-R/DL)が優勝。加藤寛規/堤優威(muta Racing GR86 GT/BS)が16番手から8位フィニッシュして、ブリヂストン装着車トップとなった。
<予選>
開幕戦の岡山で決勝中の素晴らしいペースによって3位フィニッシュを果たした蒲生尚弥/篠原拓朗(LEON PYRAMID AMG/BS)が5番手、川合孝汰/菅波冬悟(埼玉トヨペットGB GR Supra GT/BS)が7番手、武藤英紀/木村偉織(ARTA NSX GT3/BS)が10番手のグリッドという上位フィニッシュを狙える好位置につけた。今回の450キロレースは昨年より150キロ長く、決勝日は気温&路面温度の上昇が予想された。加えて2回の給油義務という規則が設定されたため、やや硬めのタイヤを選択する作戦を駆使して上位ゴールを狙っていくこととなる。なお、ポールポジションは開幕戦に続き井口卓人/山内英輝(SUBAU BRZR&D SPORT/DL)が獲得している。
<決勝>
1周目からトップが入れ替わる展開だった。富田/大草/塩津組がスタートダッシュでポールスタートの井口/山内組をパス。それ以外は、レースの序盤では蒲生/篠原組までは順位の変動はなかった。川合/菅波組は、最序盤でピットインすると給油だけを行い2回の給油義務を早くも1回消化し、他車がピットインしてタイヤ交換、ドライバー交代をした際に上位進出を果たす作戦に出た。一方で武藤/木村組が着々と順位アップ。そして、加藤/堤組は、スタートドライバーの堤が最大規定周回数(レース距離の2/3)まで走行する作戦で一気に上位進出を狙った。蒲生/篠原組は、給油ピットインの際にドライバー交代、給油、タイヤ交換のフルサービスを行う作戦で上位のポジションをキープ。しかし、2度の赤旗中断によって、各チームの作戦は乱される結果となった。レースは、最大延長時間が経過した18時20分に終了。給油回数、ドライバー周回数の義務は撤廃された。最終盤に6位を走行していた蒲生/篠原組に対して他車との接触によるペナルティが科せられて40秒が結果に加算されて15位に後退。武藤/木村組はドライバー交代した直後に他車と接触。マシンにダメージがありピットまで辿り着くもリタイヤ。一度の給油だけで走行を続けていた加藤/堤組が8位でゴール、これがブリヂストンユーザーの最上位となった。
<ブリヂストン MSタイヤ開発ダイレクター:寺田浩司のコメント>
「ブリヂストンユーザーさんで上位フィニッシュが期待されたチームが他車との接触によってペナルティを科せられたり、ダメージによってリタイヤという結果になってしまいました。また、作戦を駆使して上位への進出途中だったチームも時間切れでレースを終えてしまいました。各車の決勝のペースが良かっただけに、残念な結果でした」
決勝
- 開催日:2022/05/04
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 路面温度:35°C〜18°C
- 決勝出走:28
- 完走:25
- (4.563km x 58laps = 264.654km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 10 | 富田 竜一郎/大草 りき/塩津 佑介 | DL | TANAX GAINER GT-R | 58 | 3:45'54.742 | ||||||
2 | 34 | 柳田 真孝/井出 有治 | DL | BUSOU raffinee GT-R | 58 | 3:45'56.297 | ||||||
3 | 61 | 井口 卓人/山内 英輝 | DL | SUBARU BRZ R&D SPORT | 58 | 3:46'00.259 | ||||||
4 | 11 | 安田 裕信/石川 京侍 | DL | GAINER TANAX GT-R | 58 | 3:46'04.628 | ||||||
5 | 88 | 小暮 卓史/元嶋 佑弥 | YH | Weibo Primez ランボルギーニ GT3 | 58 | 3:46'09.912 | ||||||
6 | 96 | 新田 守男/高木 真一 | DL | K-tunes RC F GT3 | 58 | 3:46'21.365 | ||||||
7 | 56 | 藤波 清斗/J.P.デ・オリベイラ | YH | リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R | 58 | 3:46'26.553 | ||||||
8 | 2 | 加藤 寛規/堤 優威 | BS | muta Racing GR86 GT | 58 | 3:46'30.472 | ||||||
9 | 52 | 川合 孝汰/菅波 冬悟 | BS | 埼玉トヨペット GB GR Supra GT | 58 | 3:46'30.924 | ||||||
10 | 360 | 青木 孝行/田中 篤/柴田 優作 | YH | RUNUP RIVAUX GT-R | 58 | 3:46'31.213 | ||||||
11 | 25 | 松井 孝允/野中 誠太 | YH | HOPPY Schatz GR Supra | 58 | 3:46'33.450 | ||||||
12 | 87 | 松浦 孝亮/坂口 夏月 | YH | Bamboo Airways ランボルギーニ GT3 | 58 | 3:46'37.492 | ||||||
13 | 18 | 小林 崇志/太田 格之進 | YH | UPGARAGE NSX GT3 | 58 | 3:46'38.956 | ||||||
14 | 6 | 片山 義章/R.M.ムンタン/川端 伸太朗 | YH | Team LeMans Audi R8 LMS | 58 | 3:46'40.758 | ||||||
15 | 65 | 蒲生 尚弥/篠原 拓朗 | BS | LEON PYRAMID AMG | 58 | 3:46'53.614 | ||||||
16 | 4 | 谷口 信輝/片岡 龍也 | YH | グッドスマイル 初音ミク AMG | 57 | 3:46'06.557 | ||||||
17 | 60 | 吉本 大樹/河野 駿佑 | DL | SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT | 57 | 3:46'08.766 | ||||||
18 | 30 | 永井 宏明/織戸 学/平良 響 | YH | apr GR86 GT | 57 | 3:46'14.945 | ||||||
19 | 244 | 佐藤 公哉/三宅 淳詞 | YH | HACHI-ICHI GR Supra GT | 57 | 3:46'24.078 | ||||||
20 | 20 | 平中 克幸/清水 英志郎 | DL | シェイドレーシング GR86 GT | 57 | 3:46'30.224 | ||||||
21 | 48 | 井田 太陽/田中 優暉 | YH | 植毛ケーズフロンティア GT-R | 56 | 3:46'25.961 | ||||||
22 | 31 | 青木 孝之/中山 友貴 | BS | apr GR SPORT PRIUS GT | 56 | 3:46'46.517 | ||||||
23 | 9 | 木村 武史/K.コッツォリーノ | YH | PACIFIC hololive NAC Ferrari | 55 | 3:46'17.850 | ||||||
24 | 5 | 冨林 勇佑/平木 玲次 | YH | マッハ車検エアバスター MC86 マッハ号 | 54 | 2:07'54.242 | ||||||
25 | 50 | 加納 政樹/阪口 良平/末広 武志 | YH | Arnage MC86 | 54 | 2:09'04.283 | ||||||
- | 22 | 和田 久/城内 政樹 | YH | アールキューズ AMG GT3 | 37 | DNF | ||||||
- | 55 | 武藤 英紀/木村 偉織 | BS | ARTA NSX GT3 | 34 | DNF | ||||||
- | 7 | 荒 聖治/A.ファルフス/近藤 翼 | MI | Studie BMW M4 | 4 | DNF |