坪井翔/宮田莉朋(au TOM’SGR Supra/BS)が4位フィニッシュ。ランキングトップと5ポイント差でシリーズを折り返す
- 開催場所:富士スピードウェイ
- 開催日:2023年08月05日(土) 〜 2023年08月06日(日)
約2ヶ月のインターバルの後に富士スピードウエイの第4戦が行われた。台風の影響で決勝日に変化する天候に翻弄される各チーム。コースコンディションの変化、そして、車両火災によって2回のセーフティカー導入と赤旗中断。ウエットコンディションでレース再開。レース後2位、3位にペナルティ裁定。坪井 翔/宮田莉朋(au TOM’SGR Supra/BS)が4位フィニッシュ、5ポイント差のランキング2位でシリーズを折り返した。
<予選>
照りつける太陽の下、予選が開始される時点では、猛暑日一歩手前まで気温が上昇していた。路面温度は45度まで上昇。午前中のフリー走行から路面温度は一気に10度以上上昇していた。ARTA MUGEN NSX-GT/BSの2台が好調な滑り出しを示し、予選Q1で16号車の福住仁嶺/大津弘樹(ARTA MUGEN NSX-GT/BS)がトップタイムを叩き出していた。ランキングトップの坪井翔/宮田莉朋(au TOM’S GR Supra/BS)はサクセスウエイト72Kg(燃料リストリクター2段階装着)によってトップスピードが削がれて最下位に沈んでしまっていた。ポールポジション目指してQ2に進出した16号車だったが、0.05秒差で2番手。トップタイムを叩き出しポールポジションを得たのは、佐々木大樹/平手 晃平(リアライズコーポレーションADVAN Z/YH)だった。
<決勝>
南方海上の台風の影響によって予選日とは全く異なる天候となった決勝日だった。決勝スタート前、最後のウォームアップ走行が始まる前に雨が降り始めてコースはウエットコンディション。全車がスターティンググリッドに並んだ時に雨は止み。しかし、再び時折小雨がパラついた。各車レインタイヤを装着し、セーフティカー(SC)スタートでレースが開始された。2周してSCはピットへ向かい、ここから決勝レースが始まった。雨は上がり、コースは周回が進むにつれてドライへ。この御段階では4番手スタートの千代勝正/高星明誠(Niterra MOTUL Z/MI)が一気にトップに立ったがコースが完全にドライへと変化し、16周目が終了するまでには、全車レインタイヤからスリックタイヤへ交換。そして20周目には11番手からスタートした大嶋和也/山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra/BS)がトップに立ってその後ろに10番手スタートの関口雄飛/中山雄一(DENSO KOBEBELCO SARD GR Supra/BS)、2番手スタートの福住/大津組がつけるという展開となった。天候の変化だけではなく、GT300クラスの車両2台の火災が発生、2回のSC導入。そして2回目のSC走行中には赤旗が提示されて中断。その中断中にまた雨が降り、残り27周は再びのSCスタート。千代/高星組が一気にトップに躍り出てそのままフィニッシュ。福住/大津組が2位、3位に山本尚貴/牧野任祐(STANLY NSX-GT/BS)でゴールしたがこの2台がピット作業違反でペナルティを科せられて、伊沢拓也/太田格之進(Modulo NSX-GT/DL)が繰り上げ2位。福住/大津組が3位となった。坪井/宮田組が4位となって5ポイント差でシリーズを折り返した。
<ブリヂストン MSタイヤ開発マネージャー:山本貴彦のコメント>
「路面が濡れていて乾き始めるダンプコンディションでは、他社に先行されるという状況でしたが、ドライコンディションでは、優位性を十分に発揮できて上位陣はブリヂストンユーザーチームが占めていました。しかし、赤旗/中断で再び雨が降り、決勝スタート時と同じような状況で一気に展開が変化してしまいました。そしてゴール後に2位と3位にペナルティが出て、坪井/宮田組が繰り上がり、苦しい展開の中で再びポイントを獲得。ここでシリーズの折り返しです。次戦鈴鹿への準備は整っています。ブリヂストンユーザーを強力にサポートして優位性を発揮して上位フィニッシュを目指します。」
決勝
- 開催日:2023/08/06
- 天候:Cloudy-Rain-Cloudy
- 路面:Wet-Dry-Wet
- 決勝出走:15
- 完走:15
- (4.563km x 100laps = 456.3km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 3 | 千代 勝正/高星 明誠 | MI | Niterra MOTUL Z | 100 | 3:45'06.900 | ||||||
2 | 64 | 伊沢 拓也/太田 格之進 | DL | Modulo NSX-GT | 100 | 3:46'11.335 | ||||||
3 | 16 | 福住 仁嶺/大津 弘樹 | BS | ARTA MUGEN NSX-GT | 100 | 3:46'32.144 | ||||||
4 | 36 | 坪井 翔/宮田 莉朋 | BS | au TOM'S GR Supra | 100 | 3:46'45.846 | ||||||
5 | 38 | 立川 祐路/石浦 宏明 | BS | ZENT CERUMO GR Supra | 100 | 3:46'48.052 | ||||||
6 | 100 | 山本 尚貴/牧野 任祐 | BS | STANLEY NSX-GT | 100 | 3:46'51.180 | ||||||
7 | 17 | 塚越 広大/松下 信治 | BS | Astemo NSX-GT | 99 | 3:45'10.407 | ||||||
8 | 37 | 笹原 右京/G.アレジ | BS | Deloitte TOM'S GR Supra | 99 | 3:45'17.879 | ||||||
9 | 39 | 関口 雄飛/中山 雄一 | BS | DENSO KOBELCO SARD GR Supra | 99 | 3:45'32.229 | ||||||
10 | 24 | 佐々木 大樹/平手 晃平 | YH | リアライズコーポレーションADVAN Z | 99 | 3:45'42.358 | ||||||
11 | 14 | 大嶋 和也/山下 健太 | BS | ENEOS X PRIME GR Supra | 99 | 3:45'50.438 | ||||||
12 | 19 | 国本 雄資/阪口 晴南 | YH | WedsSport ADVAN GR Supra | 99 | 3:45'55.676 | ||||||
13 | 23 | 松田 次生/R.クインタレッリ | MI | MOTUL AUTECH Z | 99 | 3:46'10.121 | ||||||
14 | 8 | 野尻 智紀/大湯 都史樹/木村 偉織 | BS | ARTA MUGEN NSX-GT | 99 | 3:46'11.930 | ||||||
15 | 1 | 平峰 一貴/B.バゲット | BS | MARELLI IMPUL Z | 99 | 3:46'27.412 |