赤旗中断/レース終了でトップ争いは終わりを告げ、再び堤優威/平良響(muta Racing GR86 GT/BS)の優勝は御預けとなった
- 開催場所:鈴鹿サーキット
- 開催日:2023年06月03日(土) 〜 2023年06月04日(日)
レース終盤のトップ3の戦いは、2位を走行していた堤優威/平良響(muta Racing GR86 GT/BS)がトップに立つ可能性が高かった。しかし、アクシデントが発生してレースは赤旗中断を余儀なくされ、そのまま終了してしまった。義務給油回数の1回目を2周目に処理していた荒聖治/柳田真孝(Studie BMW M4/MI)が序盤のセーフティーカー導入で上位陣との差を詰めることができて、中盤からトップに立って、そのまま逃げ切って優勝。2位の堤/平良組と3位の吉田広樹/川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT/BS)にとっては、悔しさの残る結果となった。
<予選>
今シーズンにデビューした新たなハイブリッドレーシングカーを駆る嵯峨宏紀/小高一斗/根本悠生(aprLC500h GT/BS)がQ1Aグループのトップタイムを獲得した。同じAグループでは前戦決勝2位の堤優威/平良響(muta Racing GR86 GT/BS)が5番手、ランキングトップでサクセスウエイト72Kgを積む蒲生尚弥/篠原拓朗(LEON PYRAMID AMG/BS)は、8番手でQ1を突破。Bグループで出走の吉田/川合組は、シケインでスピンしてしまってQ1敗退となってしまった。Q2でトップタイムを叩き出しコースレコードに迫るタイムでポールポジションを獲得したのは井口卓人/山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT/DL)。ブリヂストン勢トップは堤/平良組が4番手、2列目のグリッドから決勝をスタートすることとなった。
<決勝>
ポールポジションスタートの井口/山内組が首位をキープしてレースがスタートした。2周目に入ってところで荒 聖治/柳田真孝(Studie BMW M4/MI)、吉田/川合組が一回目の義務給油を消化するためのピットインを行った。アンダーカット作戦も含めてのピットインだった。7周目にGT300クラスのマシンのタイヤが外れて、フルコースイエロー(FCY)からセイフティカー(SC)が導入されて、給油を消化した2台と上位車両との差が労せずして一気に詰まる結果となっていた。レースが進行し、堤/平良組が一度トップに躍り出て、その後はピットインのタイミングで2位に下がって、トップの荒/柳田組を追う体制となったが2回目のピットストップから再スタート、コースインしようとした時にエンジンストップ。数秒要してしまって、3位まで追い上げてきた吉田/川合組に先行を許してしまった。しかし、抜き返して再び2位へ。僅差のトップ3の展開となっていた時にアクシデントが発生して赤旗中断、レース終了。荒/柳田組が昨年に続き、鈴鹿連勝となった。
<ブリヂストン MSタイヤ開発マネージャー:山本貴彦のコメント>
「堤/平良組、吉田/川合組にとっては悔しさの残る結果でした。最後までレースができたのであれば、勝てる可能性はあったと思いますが、序盤のSCの導入は優勝車にとってはラッキーな面が大きかったですね。そして、FIA-GT3マシンのストレートスピードが速く前に出られるのは簡単ではなかったと思います。しかし、堤/平良組がポイントランキングではトップタイとなってシリーズ中盤戦へ突入してゆきますので、ブリヂストン装着チームがシリーズチャンピオン獲得できるようサポートしてまいります。」
決勝
- 開催日:2023/06/04
- 天候:Fine-Cloudy
- 路面:Dry
- 路面温度:46°C〜32°
- 決勝出走:27
- 完走:26
- (5.807km x 54laps = 313.578km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 7 | 荒 聖治/柳田 真孝 | MI | Studie BMW M4 | 54 | 1:59'31.713 | ||||||
2 | 2 | 堤 優威/平良 響/加藤 寛規 | BS | muta Racing GR86 GT | 54 | 1:59'32.320 | ||||||
3 | 52 | 吉田 広樹/川合 孝汰 | BS | 埼玉トヨペット GB GR Supra GT | 54 | 1:59'33.096 | ||||||
4 | 56 | J.P.デ・オリベイラ/名取 鉄平 | YH | リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R | 54 | 1:59'47.054 | ||||||
5 | 11 | 富田 竜一郎/石川 京侍/塩津 佑介 | DL | GAINER TANAX GT-R | 54 | 1:59'50.935 | ||||||
6 | 61 | 井口 卓人/山内 英輝 | DL | SUBARU BRZ R&D SPORT | 54 | 1:59'56.040 | ||||||
7 | 60 | 吉本 大樹/河野 駿佑 | DL | Syntium LMcorsa GR Supra GT | 54 | 1:59'59.249 | ||||||
8 | 10 | 安田 裕信/大草 りき | DL | PONOS GAINER GT-R | 54 | 2:00'15.195 | ||||||
9 | 30 | 永井 宏明/織戸 学/上村 優太 | YH | apr GR86 GT | 54 | 2:00'19.387 | ||||||
10 | 20 | 平中 克幸/清水 英志郎/山田 真之亮 | DL | シェイドレーシング GR86 GT | 54 | 2:00'28.054 | ||||||
11 | 25 | 菅波 冬悟/野中 誠太 | YH | HOPPY Schatz GR Supra GT | 54 | 2:00'28.826 | ||||||
12 | 65 | 蒲生 尚弥/篠原 拓朗 | BS | LEON PYRAMID AMG | 54 | 2:00'31.489 | ||||||
13 | 31 | 嵯峨 宏紀/小高 一斗/根本 悠生 | BS | apr LC500h GT | 54 | 2:00'34.559 | ||||||
14 | 360 | 青木 孝行/田中 篤/大滝 拓也 | YH | RUNUP RIVAUX GT-R | 54 | 2:00'35.781 | ||||||
15 | 6 | 片山 義章/神 晴也 | YH | DOBOT Audi R8 LMS | 54 | 2:00'37.398 | ||||||
16 | 244 | 佐藤 公哉/三宅 淳詞 | YH | HACHI-ICHI GR Supra GT | 54 | 2:00'44.341 | ||||||
17 | 50 | I.O.フラガ/古谷 悠河/小山 美姫 | YH | ANEST IWATA Racing RC F GT3 | 54 | 2:00'46.623 | ||||||
18 | 4 | 谷口 信輝/片岡 龍也 | YH | グッドスマイル 初音ミク AMG | 54 | 2:00'53.088 | ||||||
19 | 5 | 冨林 勇佑/松井 孝允 | YH | マッハ車検エアバスター MC86 マッハ号 | 54 | 2:01'14.548 | ||||||
20 | 27 | 岩澤 優吾/伊東 黎明 | YH | Yogibo NSX GT3 | 54 | 2:01'19.001 | ||||||
21 | 88 | 小暮 卓史/元嶋 佑弥 | YH | JLOC ランボルギーニ GT3 | 54 | 2:01'29.922 | ||||||
22 | 96 | 新田 守男/高木 真一 | YH | K-tunes RC F GT3 | 54 | 2:02'11.439 | ||||||
23 | 87 | 松浦 孝亮/坂口 夏月 | YH | Bamboo Airways ランボルギーニ GT3 | 53 | 1:58'14.219 | ||||||
24 | 9 | 阪口 良平/L.ジャトン/川端 伸太朗 | YH | PACIFIC ふいすぽっ NAC AMG | 53 | 1:59'35.923 | ||||||
25 | 48 | 井田 太陽/甲野 将哉/眞田 拓海 | YH | 植毛ケーズフロンティア GT-R | 53 | 2:00'50.411 | ||||||
26 | 22 | 和田 久/城内 政樹/加納 政樹 | YH | アールキューズ AMG GT3 | 52 | 1:59'27.546 | ||||||
- | 18 | 小林 崇志/小出 峻 | YH | UPGARAGE NSX GT3 | 5 | DNF |