笹原右京/ジュリアーノ・アレジ(Deloitte TOM’S GR Supra/BS)が ポールtoウィン
- 開催場所:鈴鹿サーキット
- 開催日:2024年06月01日(土) 〜 2024年06月02日(日)
第2戦と同じタイムレースの3時間レースで鈴鹿の第3が開催された。初ポールポジションを獲得した笹原右京/ジュリアーノ・アレジ(Deloitte TOM’S GR Supra/BS)が最終スティントの序盤で大嶋和也/福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra/BS)に首位を奪われるも、その後大嶋/福住組にペナルティが科せられて首位を奪還してそのままゴール、優勝した。
<予選>朝方は、それほど気温が高くなかったが、練習走行が開始される午前10時前には一気に気温上昇とともに路面温度が上昇した。セッションの開始から1時間30分間で路面温度は10度上昇した。午後の予選においてもより路面温度は上昇。サクセスウエイトが10キロを下回る笹原/アレジ組と野尻智紀/松下信治(ARTA MUGEN TYPE R-GT/BS)がQ1で1番手、2番手でQ2へと進んだ。Q2で笹原/アレジ組は、3番手タイムを叩き出してQ1、Q2の合算タイムでポールポジションを獲得。これに大津弘樹/佐藤蓮(ARTA MUGEN TYPE R-GT/BS)続き、3番手にはQ2でトップタイムをマークした大嶋/福住組が上がってきた。野尻/松下組は、4番手となった。
<決勝>ウォームアップ走行直前で雨が降り、ウエットコンディションとなったが、その後天候は好転、決勝前にはドライコンディションへと変化した。ポールスタートの笹原/アレジ組が首位を守ってレースは開始され、3番手スタートの大嶋/福住組が序盤で2位にポジションアップ。決勝の途中でも何度か雨が降ることはあったものの、コースコンディションが変わるほどのものではなかった。トップ2台の順位は、一回目のピットイン後も変化はなかったが、順位が動いたのが二回目、最終ピットインのアウトラップだった。大嶋/福住組が首位に立った。しかし、ピット作業を終えてレースに復帰するピットロードでピットインしてきた他車とあわや接触するシーンがあり、これがピットロード上の送路妨害と裁定されてドライブスルーペナルティが科せられた。これで笹原/アレジ組が再び首位に立った。一時4位まで順位を下げた大嶋/福住組は、猛追で2位まで順位を上げたが、10秒差でゴール。笹原/アレジ組は初優勝を飾った。
<優勝ドライバーのコメント>
笹原右京選手「これまでは、どうしてもチームメイトの36号車が注目される存在でしたが、今回はポールポジションを獲得することができ、優勝することができました。これはずっと支えてきてくれたチーム、エンジニアさん、メカニックさんたちのお陰だし、ブリヂストンさんにも感謝しています。自分にできる限りの走りで渡せば、ジュリアーノが絶対に結果に繋げてくれると信じていました。同じトヨタ勢の14号車のペナルティでトップを奪還できたという点は、少し申し訳ないという気持ちはありますが、この勝利を率直に喜びたいと思います」
ジュリアーノ・アレジ選手「嬉しいです。勝てました。スーパーチームとスーパーパートナーのお陰で勝てて本当に嬉しいです。右京さんは、ノーミスでトップをキープしてくれたし、今回ボクらのクルマはペース良かった。二回目のピットストップで順位を下げてしまったけれど、ライバルのペナルティでまたトップに立てた。これまではどうしても流れが良くなくて結果を出せずにきた。でも、これで流れがリセットできたかなと思います。次戦の富士はクルマが重くなって大変だけれど、頑張ります」
<ブリヂストン MSタイヤ開発マネージャー:山本貴彦のコメント>
「今回は、セーフティカーが導入されることなく、2回のフルコースコーションがあっただけで3時間のレースは進行し笹原/アレジ組が初優勝。おめでとうございます。今回もブリヂストンユーザーが上位を占めることができました。供給タイヤはワイドなレンジの中でも各車に対して細かなスペックの違いを設定して対応していて、それがパフォーマンスの違いに出ているのですが、各々良いパフォーマンスを発揮できています。各車は、サクセスウエイトがどんどん嵩んでくるシリーズ中盤戦に突入するので、今後もしっかりとサポートして参ります」
決勝
- 開催日:2024/06/02
- 天候:Fine-Cloudy
- 路面:Dry
- 路面温度:31°C〜29°C
- 決勝出走:15
- 完走:13
- (5.807km x 92laps = 534.244km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 37 | 笹原 右京 /G.アレジ | BS | Deloitte TOM'S GR Supra | 92 | 3:00'22.971 | ||||||
2 | 14 | 大嶋 和也 /福住 仁嶺 | BS | ENEOS X PRIME GR Supra | 92 | 3:00'33.939 | ||||||
3 | 16 | 大津 弘樹 /佐藤 蓮 | BS | ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16 | 92 | 3:00'47.544 | ||||||
4 | 12 | 平峰 一貴 /B.バゲット | BS | MARELLI IMPUL Z | 92 | 3:00'48.074 | ||||||
5 | 36 | 坪井 翔 /山下 健太 | BS | au TOM'S GR Supra | 92 | 3:00'55.962 | ||||||
6 | 17 | 塚越 広大 /太田 格之進 | BS | Astemo CIVIC TYPE R-GT | 92 | 3:01'09.497 | ||||||
7 | 100 | 山本 尚貴 /牧野 任祐 | BS | STANLEY CIVIC TYPE R-GT | 92 | 3:01'09.729 | ||||||
8 | 3 | 高星 明誠 /三宅 淳詞 | BS | Niterra MOTUL Z | 92 | 3:01'31.508 | ||||||
9 | 24 | 松田 次生 /名取 鉄平 | YH | リアライズコーポレーションADVAN Z | 92 | 3:01'42.677 | ||||||
10 | 23 | 千代 勝正 /R.クインタレッリ | BS | MOTUL AUTECH Z | 91 | 3:00'26.732 | ||||||
11 | 39 | 関口 雄飛 /中山 雄一 | BS | DENSO KOBELCO SARD GR Supra | 91 | 3:01'19.762 | ||||||
12 | 19 | 国本 雄資 /阪口 晴南 | YH | WedsSport ADVAN GR Supra | 91 | 3:01'22.543 | ||||||
13 | 64 | 伊沢 拓也 /大草 りき | DL | Modulo CIVIC TYPE R-GT | 87 | 3:01'15.157 | ||||||
- | 8 | 野尻 智紀 /松下 信治 | BS | ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8 | 48 | DNF | ||||||
- | 38 | 石浦 宏明 /大湯 都史樹 | BS | KeePer CERUMO GR Supra | 41 | DNF |