石浦宏明/大湯都史樹(KeePer CERMO GR Supra/BS)がポールtoウィン。チームにとって6年振りの勝利
- 開催場所:富士スピードウェイ
- 開催日:2025年05月03日(土) 〜 2025年05月04日(日)

毎年ゴールデンウィークに開催される第2戦は素晴らしい五月晴れのコンディションに恵まれ、ポールポジションからスタートし、快走した石浦宏明/大湯都史樹(KeePer CERMO GR Supra/BS)が一度もトップの座を明け渡すことなく6年ぶりの優勝を飾り、開幕戦を制した坪井翔/山下健太(au TOM’S GR Supra/BS)が2位。そして、予選Q1敗退で13番手グリッドから追い上げた山本尚貴/牧野任祐(STANLEY CIVIC TYPE R-GT/BS)が3位表彰台をゲット。GT500クラスにブリヂストンが供給している12台の車両が12位までを独占して終了した。
<予選>金曜日に冷たい雨がに見舞われいた富士スピードウエイの土曜日は、快晴。開幕戦のスタート直後にクラッシュしてしまい、戦わずして去ってしまった石浦/大湯組が練習走行の段階から好タイムを記録し予選Q1を3番手でQ2に進出。そのQ2ではトップタイムを叩き出し、2番手に0.083秒差でポールポジションを獲得した。同チームは、昨年の第6戦では、予選が豪雨で行えず、練習走行の結果からトップポジションから決勝をスタートしているが、公式予選でのポールポジション獲得は2020年第4戦以来。2番手には、国本雄資/阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra/YH)、3番手に大津弘樹/佐藤蓮(ARTA MUGEN CIVIC TY-E R-GT#16/BS)が続いた。トップから8番手まで0.814秒差の中にブリヂストンユーザー7台がひしめく接戦の予選だった。
<決勝>予選日に引き続いて快晴のコンディションとなった決勝日。大観衆の前で3時間レースが始まった。ポールスタートの石浦/大湯組は、トップポジションをキープしながら、徐々に2位以下を引き離していった。最序盤は、予選順位のまま進行していった上位陣だったが、13番手スタートの山本/牧野組が10周を過ぎて順位アップを開始していた。予選前の練習走行では好タイムをマークしており決勝でのポジションアップが期待されていた。約1時間を経過して各車が一回目のピットイン。3時間レースでは給油を伴う2回のピットインが義務となっている。石浦/大湯組のトップポジションは揺るがず、2位以下の順位に変化が出始めていた、この時点で開幕戦優勝でサクセスウエイト40Kgを搭載している坪井/山下組が一気に表彰台に立つ可能性が出てきていた。その後、2回目のピットインを終え、残り時間1時間を切っていた時点で坪井/山下組は2位へポジションアップ。そして、最終スティント残り10分を切って山本/牧野組が3位に。石浦/大湯組は、決勝中のファステストラップも記録してパーフェクトウインを飾った。
<優勝ドライバーのコメント>
石浦宏明選手「開幕戦のマルチクラッシュからここまで素晴らしいクルマを仕上げてくれたスタッフに本当に感謝します。ポールポジションを獲得できましたし、大湯選手の気迫溢れる走りで大きなマージンを作ってくれました。おかげでゴールまでリスクを負わずにGT300クラスのマシンをパスすることができました。チームとしては長く優勝から遠ざかっていました。優勝できないままに【降りる】日がくるのかなと考えることもあったのですが、大湯選手が加わり良い雰囲気になってきて勝てて本当に嬉しいですし、サポートしていただいている皆さんに感謝します。クルマ、そしてタイヤ全てが最高でした」
大湯都史樹選手「もう本当に最高の気分ですね。セルモチームとしても長らくできていなかった優勝でしたし、昨年から僕が加入してからもすごくパフォーマンスとしては良かったのですけど、あと一歩届かないというレースが続いていました。今年は、できてなかった優勝を是が非でも果たしたかったので本当に嬉しいです」
<ブリヂストン MSタイヤ開発マネージャー:山本貴彦のコメント>
「スタート時に路面温度が40度でした。そこから3時間の間に路面温度が下がる状況に対して予測通りに状況にマッチしたタイヤを全てのチームに供給できました。それによってブリヂストン装着車12台全車が1位から12位にゴールできました。レースが進行するにつれて、各車がペースアップ、順位アップできたのは、各車にマッチしたタイヤ供給ができた結果です」
決勝
- 開催日:2025/05/04
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 路面温度:40°C〜27°C
- 決勝出走:15
- 完走:15
- (4.563km x 116laps = 529.308km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 38 | 石浦 宏明 /大湯 都史樹 |
BS
![]() |
KeePer CERUMO GR Supra | 116 | 3:01'22.811 | ||||||
2 | 1 | 坪井 翔 /山下 健太 |
BS
![]() |
au TOM'S GR Supra | 116 | 3:01'34.780 | ||||||
3 | 100 | 山本 尚貴 /牧野 任祐 |
BS
![]() |
STANLEY CIVIC TYPE R-GT | 116 | 3:01'46.989 | ||||||
4 | 12 | 平峰 一貴 /B.バゲット |
BS
![]() |
TRS IMPUL with SDG Z | 116 | 3:01'48.100 | ||||||
5 | 39 | 関口 雄飛 /S.フェネストラズ |
BS
![]() |
DENSO KOBELCO SARD GR Supra | 116 | 3:01'52.439 | ||||||
6 | 14 | 大嶋 和也 /福住 仁嶺 |
BS
![]() |
ENEOS X PRIME GR Supra | 116 | 3:01'54.319 | ||||||
7 | 37 | 笹原 右京 /G.アレジ |
BS
![]() |
Deloitte TOM'S GR Supra | 116 | 3:01'57.677 | ||||||
8 | 23 | 千代 勝正 /高星 明誠 |
BS
![]() |
MOTUL AUTECH Z | 116 | 3:02'04.990 | ||||||
9 | 8 | 野尻 智紀 /松下 信治 |
BS
![]() |
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8 | 116 | 3:02'10.452 | ||||||
10 | 3 | 佐々木 大樹 /三宅 淳詞 |
BS
![]() |
Niterra MOTUL Z | 116 | 3:02'26.869 | ||||||
11 | 16 | 大津 弘樹 /佐藤 蓮 |
BS
![]() |
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16 | 116 | 3:03'00.824 | ||||||
12 | 17 | 塚越 広大 /小出 峻 |
BS
![]() |
Astemo CIVIC TYPE R-GT | 115 | 3:01'23.022 | ||||||
13 | 64 | 伊沢 拓也 /大草 りき | DL | Modulo CIVIC TYPE R-GT | 115 | 3:02'01.118 | ||||||
14 | 19 | 国本 雄資 /阪口 晴南/小高 一斗 | YH | WedsSport ADVAN GR Supra | 115 | 3:02'27.107 | ||||||
15 | 24 | 松田 次生 /名取 鉄平 | YH | リアライズコーポレーションADVAN Z | 114 | 3:02'43.318 |