坪井翔 (au TOM’S GR Supra/BS)がセーフティカーのリスタートでトップに立ち、そのままトップゴールで優勝
- 開催場所:富士スピードウェイ
- 開催日:2025年08月02日(土) 〜 2025年08月02日(土)
12年ぶりのマレーシア セパン戦を終えて国内に戻って第4戦を富士スピードウエイで迎えた。サクセスウェイト無し、スプリント形式、ドライバー一人がその日の予選、決勝をドライブするレースフォーマット。土曜日のRace1は、35周のGT500/GT300混走レースを行った。1周目に中段グループで起きたアクシデントで1台がクラッシュ、ストップしてセーフティカーが導入され、5周目のリスタートで予選2番手スタートの坪井翔 (au TOM’S GR Supra/BS)が1コーナーでトップに立ち、そのままゴールまで快走して優勝した。
<予選>早朝の練習走行を終えた後に10分間の予選が行われた。路面温度は、60度近くまで上昇していた。予選で使用したタイヤで決勝をスタートするために各車は、最小限の周回でタイムアタック。多くは残り時間8分を過ぎてコースイン。練習走行でトップタイムを叩き出していた坪井は、残り時間6分を切ってコースイン、計測2周目に一旦トップに立つが、前戦セパンでポールポジションを獲得している阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra/YH)がタイム更新してトップへ。再アタックした坪井だったがポールポジション奪還に0.053秒及ばず2番手となった。3番手には大湯都史樹(KeePer CERMO GR Supra/BS)がつけた。
<決勝>決勝のスタートが近づくにつれて天候が怪しくなってきた。雨雲レーダーでもレーススタート後に雨雲がサーキット上空を覆う予測となっていた。グリッド3番手からスタートした大湯が好スタートから1コーナーで2番手にポジションアップ。しかし、ヘアピンで坪井がポジションを奪い返した。隊列の中断を走行していた大嶋和也(ENEOS X PRIME GR Supra/BS)がAコーナーでクラッシュ、ストップしたことで直後にセーフティカー導入された。マシンの回収作業が行われ、5周目からレース再開。リスタートした1コーナーで坪井が一気にトップに立ち、周回を重ねるごとに後続を引き離した。大湯、サッシャ・フェネストラズ(DENSO KOBELCO SARD GR Supra/BS)も順位を上げトップ3は、ブリヂストンタイヤ装着車が占め、その後に笹原右京(Deloitte TOM’S GR Supra/BS)が4番手にアップ。レース終盤に小雨が降るが走行に影響を与えるほどには至らず、そのままレースは終了。3番手でチェッカードフラッグを受けたフェネストラズは、走路外追い越しがあったとして5秒プラスのペナルティを受けて5位へ後退し、笹原が3位となって表彰台はブリヂストン装着車で占められた。
<優勝ドライバーのコメント>
坪井翔選手「予選、最後のアタックで失敗してしまって、ダメでした(苦笑)。決勝は勝たなきゃカッコつかないと思っていました。決勝のペースは良いことは分かっていました。でもスタートは手堅く行き過ぎました。このレース形式だとメカニックさんは大変ですが、その中でもチームが完璧にクルマを仕上げてくれたので、この勝ちももちろん翌日(Race2)にも繋がるレースができました。今回サクセスウェイトが無しだったので、久々にガチンコのストレスない良いレースができました」
<ブリヂストン MSタイヤ開発マネージャー:山本貴彦のコメント>
「予選で路面温度が予想を上回る状況でしたが、今回投入しているタイヤの許容範囲内ですので問題はありませんでした。ポールポジションを獲得することができなかったことについては、ウチの予選一発のタイム出しのパフォーマンスが足りない面もありました。しかし、優勝した坪井選手のペースが良いのはわかっていたのでトップに立っていただけると思っていました。そして、レースが進むにつれて、ブリヂストン装着車が安定したペースで上位に進出、小雨の影響を受けることなく、完全に優位性を示して表彰台を独占することができました」
決勝
- 開催日:2025/08/02
- 天候:Fine-Cloudy-Rain
- 路面:Dry
- 路面温度:57°〜44°
- 決勝出走:15
- 完走:14
- (4.563km x 35laps = 159.705km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 坪井 翔 |
BS
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au TOM'S GR Supra | 35 | 57'40.012 | ||||||
2 | 38 | 大湯 都史樹 |
BS
![]() |
KeePer CERUMO GR Supra | 35 | 57'42.541 | ||||||
3 | 37 | 笹原 右京 |
BS
![]() |
Deloitte TOM'S GR Supra | 35 | 58'03.465 | ||||||
4 | 19 | 阪口 晴南 | YH | WedsSport ADVAN GR Supra | 35 | 58'07.476 | ||||||
5 | 39 | S.フェネストラズ |
BS
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DENSO KOBELCO SARD GR Supra | 35 | 58'07.998 | ||||||
6 | 12 | B.バゲット |
BS
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TRS IMPUL with SDG Z | 35 | 58'09.221 | ||||||
7 | 100 | 牧野 任祐 |
BS
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STANLEY CIVIC TYPE R-GT | 35 | 58'12.734 | ||||||
8 | 3 | 佐々木 大樹 |
BS
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Niterra MOTUL Z | 35 | 58'15.887 | ||||||
9 | 17 | 小出 峻 |
BS
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Astemo CIVIC TYPE R-GT | 35 | 58'17.641 | ||||||
10 | 8 | 野尻 智紀 |
BS
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ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8 | 35 | 58'23.406 | ||||||
11 | 23 | 高星 明誠 |
BS
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MOTUL AUTECH Z | 35 | 58'27.501 | ||||||
12 | 24 | 松田 次生 | YH | リアライズコーポレーションADVAN Z | 35 | 58'33.440 | ||||||
13 | 16 | 大津 弘樹 |
BS
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ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16 | 35 | 58'34.897 | ||||||
14 | 64 | 伊沢 拓也 | DL | Modulo CIVIC TYPE R-GT | 35 | 58'35.695 | ||||||
- | 14 | 大嶋 和也 |
BS
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ENEOS X PRIME GR Supra | DNF |