蒲生尚弥/菅波冬悟(LEON PYRAMID AMG/BS)がシリーズチャンピオンを獲得
- 開催場所:モビリティリゾートもてぎ
 - 開催日:2025年11月01日(土) 〜 2025年11月02日(日)
 
14番手グリッドからスタートした蒲生尚弥/菅波冬悟(LEON PYRAMID AMG/BS)は、序盤から着実にポジションをアップし、ピットイン時にフロントタイヤ2本だけの交換という作戦でよりポジションを上げて6位へ。これでチャンピオン獲得のポイント圏内へ。そして、先行するライバルが終盤に逆転に向けてポジションを上げてきていたが、1ポイント差でチャンピオンに輝いた。
<予選>曇り空の下で始まったGT300クラスの予選。セクセスウエイトが無くなった状況の中で、ブリヂストンタイヤ装着チームは予選前の練習走行で吉田広樹/野中誠太(Green Brave GR Spra GT/BS)が6番手のタイムを記録していたが、他のチームは苦戦模様。予選はA、Bグループに分かれ、Aグループで堤優威/平良響(HYAPER WATER INGING GR86 GT/BS)が出走。まずは、6番手タイムを記録してQ2への進出を決定。Bグループでは、吉田/野中組が5番手、ランキングトップの蒲生尚弥/菅波冬悟(LEON PYRAMID AMG/BS)が7番手、オリバー・ラスムッセン/小山美姫(apr LC500hGT/BS)が8番手でQ2進出を果たした。時折太陽が顔を覗かせたQ2。吉田/野中組は3番手で2列目のグリッドから決勝をスタートすることとなるが、堤/平良組は13番手、蒲生/菅波組が14番手、ラスムッセン/小山組が15番手。蒲生/菅波組にとってはチャンピオン争いのライバルたちが自分よりも上位グリッドにいるという厳しい状況となった。
<決勝>3番手スタートの吉田/野中組は序盤で一時は2位にポジションを挙げていたが、GT300クラスのマシンが他車との接触からコースオフしてしまい、フルコースイエロー(FCY)となり、FCYが解除されたリスタートで3位となるがドライバー交代までには2位へ戻していた。タイヤ無交換作戦のチームに先行されるが、吉田/野中組は、フロントタイヤ2本交換で3位のポジションをキープして後半へ周回を重ねた。蒲生/菅波組は、堤/平良組と順位を入れ替えながら着実にポジションを上げて行き、フロントタイヤ2本交換。全車がピットインを終えて6位へ。このポジションをキープできれば、ライバルの順位如何だがチャンピオン獲得の可能性が大きくなってきた。終盤まで3位を走行していた吉田/野中組は、終盤に5番手へ下がってしまってゴール。そして蒲生/菅波組は、6位ゴール。今シーズンは、全8戦中7戦の有効ポイントでポイント計算され、開幕戦の優勝以降、全戦でポイントゲットし続けた結果、1ポイント差でチャンピオン獲得した。吉田/野中組は、ランキング7位。堤/平良組は、9位フィニッシュでランキング10位。ラスムッセン/小山組は、18位フィニッシュしてランキング29位で2025年シーズンを終えた。
<チャンピオンドライバーのコメント>
蒲生尚弥選手「気持ちとしてはホッとしているのが大きいです。今日のレース展開的にはペースが厳しくて、自力でなんとかなるような展開ではなかったのですが、そのなかでもちゃんと持てるすべてを使って、予選順位から決勝順位を上げることもできましたし、もうこれ以上ない展開のレースだったかなと思います。タイヤを替えるか替えないかは、ピットイン前のギリギリで決断をしなければいけなかったのですが、チームが【フロントを替えていこう】と言うので、急遽予定を変えてレースに臨みました。そこから先は長かったのですけれども、とにかく後ろに抜かれないように、1周1周速く走ることだけを考えて走っていたので、実際にチャンピオン争いがどうなっているかはまったく把握できていませんでした。チェッカーを受けてからそれを知った状況だったので、僕が走っている時は常にフルプッシュでした」
菅波冬悟選手「本当に嬉しいです。僕はSUPER GTでチャンピオンを獲るのは初めてなので、そこがまず嬉しいです。今年は開幕戦で優勝してシリーズランキングを常にリードした状態でしたが、前回のオートポリスぐらいからチャンピオンを獲れるかどうかを意識したくなくてもしてしまうポイント差だった。このもてぎはチームとしては得意にしていると思うのですけど、そのイメージで入ってきたのですが、予選順位があまり良くなかったので、どうなるのかなという不安が大きかったです。でも、今日の決勝を終えてチャンピオンを獲得できたので、嬉しさも倍増したなと思います。僕は前半スティントを担当して、後半はずっと蒲生選手のタイムをモニターでチェックしながら見ていいました。自分たちではどうしようもない展開で周りの結果次第でしたし、混戦だったので、残り20周くらいは見るのが疲れました」
<ブリヂストン MSタイヤ開発マネージャー:山本貴彦のコメント>
「65号車は、シリーズ前半戦のポイント=貯金で逃げ切った結果チャンピオンを獲得できたかなと思っていますが、現在のGT300クラスは多種な車が参戦していますし、ライバルのタイヤメーカーが一発の速さと、決勝での安定感が増しているので、大変です。我々は、一発の速さより決勝での安定した速さをベースとしてきました。しかし、予選も重視しなくてはならないという観点から52号車が使ったタイヤで予選上位に。そしてLEONさんは、持ち前の安定感を発揮して決勝でポジションを上げて6位ゴール。実は、チームさんは無交換作戦を望んでいたのですが、練習走行時のタイヤを細かく分析して、無交換はリスクが大きいことが判明したので、フロントタイヤだけの2本交換をお勧めしました。そして1ポイント差ですがチャンピオンを獲得。おめでとうございました」
決勝
- 開催日:2025/11/02
 - 天候:Cloudy
 - 路面:Dry
 - 路面温度:24°C〜23°C
 - 決勝出走:28
 - 完走:25
 - (4.801km x 58laps = 278.458km)
 
| 順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 5 | 塩津 佑介 /木村 偉織 | YH | マッハ車検エアバスター MC86 マッハ号 | 59 | 1:52'23.835 | ||||||
| 2 | 61 | 井口 卓人 /山内 英輝 | DL | SUBARU BRZ R&D SPORT | 59 | 1:52'33.052 | ||||||
| 3 | 666 | H.キング /藤波 清斗 | YH | seven × seven PORSCHE GT3R | 59 | 1:52'33.545 | ||||||
| 4 | 56 | J.P.デ・オリベイラ /平手 晃平 | YH | リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R | 59 | 1:52'33.813 | ||||||
| 5 | 52 | 吉田 広樹 /野中 誠太 | 
              BS
                             | 
                                                      
                                Green Brave GR Supra GT | 59 | 1:52'35.910 | ||||||
| 6 | 65 | 蒲生 尚弥 /菅波 冬悟 | 
              BS
                             | 
                                                      
                                LEON PYRAMID AMG | 59 | 1:52'49.901 | ||||||
| 7 | 7 | Z.オサリバン /小林 利徠斗 | YH | CARGUY Ferrari 296 GT3 | 59 | 1:52'57.138 | ||||||
| 8 | 4 | 谷口 信輝 /片岡 龍也 | YH | グッドスマイル 初音ミク AMG | 58 | 1:51'05.808 | ||||||
| 9 | 2 | 堤 優威 /平良 響 | 
              BS
                             | 
                                                      
                                HYPER WATER INGING GR86 GT | 58 | 1:51'17.650 | ||||||
| 10 | 18 | 小林 崇志 /野村 勇斗 | YH | UPGARAGE AMG GT3 | 58 | 1:51'23.395 | ||||||
| 11 | 87 | 松浦 孝亮 /坂口 夏月 | YH | METALIVE S Lamborghini GT3 | 58 | 1:51'23.486 | ||||||
| 12 | 777 | 藤井 誠暢 /C.ファグ | DL | D'station Vantage GT3 | 58 | 1:51'32.252 | ||||||
| 13 | 96 | 新田 守男 /高木 真一 | DL | K-tunes RC F GT3 | 58 | 1:51'38.505 | ||||||
| 14 | 0 | 小暮 卓史 /元嶋 佑弥 | YH | VENTENY Lamborghini GT3 | 58 | 1:52'06.748 | ||||||
| 15 | 62 | 平木 湧也 /平木 玲次 | YH | HELM MOTORSPORTS GT-R | 58 | 1:52'12.158 | ||||||
| 16 | 60 | 吉本 大樹 /河野 駿佑 | DL | Syntium LMcorsa LC500 GT | 58 | 1:52'17.261 | ||||||
| 17 | 9 | 冨林 勇佑 /藤原 優汰 | YH | PACIFIC アイドルマスター NAC AMG | 58 | 1:52'21.088 | ||||||
| 18 | 31 | O.ラスムッセン /小山 美姫 | 
              BS
                             | 
                                                      
                                apr LC500h GT | 58 | 1:52'30.788 | ||||||
| 19 | 360 | 荒川 麟 /清水 啓伸 | YH | RUNUP RIVAUX GT-R | 58 | 1:52'30.870 | ||||||
| 20 | 26 | I.O.フラガ /安田 裕信 | YH | ANEST IWATA RC F GT3 | 58 | 1:52'42.475 | ||||||
| 21 | 45 | K.コッツォリーノ /篠原 拓朗 | DL | PONOS FERRARI 296 | 58 | 1:52'45.314 | ||||||
| 22 | 48 | 井田 太陽 /柴田 優作 | YH | 脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R | 57 | 1:51'21.539 | ||||||
| 23 | 30 | 永井 宏明 /織戸 学 | MI | apr GR86 GT | 57 | 1:51'52.546 | ||||||
| 24 | 11 | 富田 竜一郎 /大木 一輝 | DL | GAINER TANAX Z | 57 | 1:52'30.520 | ||||||
| 25 | 20 | 平中 克幸 /清水 英志郎 | MI | シェイドレーシング GR86 GT | 57 | 1:52'47.812 | ||||||
| - | 22 | 和田 久 /加納 政樹 | YH | アールキューズ AMG GT3 | 27 | DNF | ||||||
| - | 6 | 片山 義章 /R.M.ムンタン | YH | UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI | 5 | DNF | ||||||
| - | 25 | 松井 孝允 /佐藤 公哉 | YH | HOPPY Schatz GR Supra GT | DNS | 
