0.155秒の僅差で高田 将が初優勝の美酒

  • 開催場所:十勝スピードウェイ
  • 開催日:2023年07月23日(日) 〜 2023年07月23日(日)
2023年ロードスター・パーティレースⅢジャパンツアーRd.4十勝 NDクラブマン

7月23日、ロードスター・パーティレースⅢジャパンツアーシリーズの第4戦が十勝インターナショナル・スピードウェイで開催された。パーティレースにとって23年目で初めての北海道への遠征が実現したことになる。参加3台のNDクラブマンクラスを制したのは117号車の高田 将。迫るライバルとの激闘を0.155秒差で凌ぎ切った名勝負だった。

■予選
昨年から全国を舞台に新設されたロードスター・パーティレースⅢジャパンツアーシリーズの第4戦が、十勝インターナショナル・スピードウェイで行われた。7時35分からのブリーフィングではマツダのカスタマーサービス本部の藤井雅裕さんが登壇し、「今日は涼しい北海道で、レースを楽しんで走ってください」と挨拶された。
エントリーはNDシリーズに9台、NDクラブマンに3台。クラブマンクラスの80号車・本田枝美が今回初出場。チームは帯広在住の画家“まほうの絵ふで”さんとのコラボレーションだ。札幌市民の彼女はロードスターのファンで、以前からNDの別グレードに乗っていたが、レース出場のためにNR-Aに乗り換えを決意。機会があれば今後は他のサーキットも走ってみたいとのことだった。
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ちなみに今回、予選・決勝ともに使用されるのは全長5091.45mというグランプリコース。今年のパーティレース全シリーズでも、もっとも長いディスタンスに選手たちが挑戦することになる。予選前には一瞬雨が落ちてきたが、9時10分からの走行開始時には止んだ。気温20℃・湿度81%・路面温度23.2℃というコンディションで、北海道らしい気候となった。
20分間の予選では60号車の黒田行治が2分42秒163をいきなり記録してトップに立ち、アタック2周目には41秒863まで削ってリードを拡大。一方の高田は2分43秒416から42秒869という展開で、今ひとつ黒田に届かない状態が続いた。両名は西日本シリーズ(岡山国際サーキットで開催)のクラブマンクラスを主戦場に戦っていて、ともに3位表彰台がベストリザルトと共通項も多い好敵手同士。このまま勝負ありかと思えた最終盤、高田が2分41秒059を叩き出して大逆転。総合でも8番グリッドを獲得した。サーキット経験がまだ数回で、レースも初めてという本田は思うようにアクセルが踏めなかった様子だ。わずか4ラップでのベストタイムは3分32秒913で、総合トップのタイムの130%以内(今回は3分26秒243)に達していないため、規定では予選落ちとなる。しかしながら、出走嘆願書の提出が受理され、最後尾グリッドでの決勝出走が認められた。
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■決勝
ジャパンツアーシリーズ第4戦の決勝は、11時51分にスタートが切られた。全部で12台ということもあり、ローリングスタートは混乱もなくスムーズ。8番グリッドの高田、9番グリッドの黒田もクラス順位に変動はなく、オープニングラップを戻ってきた。ただし、10番グリッドからスタートしたシリーズクラスの112号車・本山賢一郎は2002年のパーティレース開幕イヤーから参戦しているベテラン。ダッシュ鋭く最初の1周で高田と黒田を抜き去って、総合8位へとジャンプアップに成功。ここから先は黒田が高田をロックオンして、常に射程圏にとらえてのバトルが続いた。


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その差は3周目以降、0.6秒を超えることはない超接近状態。チェッカー目前でスリップから抜け出した黒田だったが、0.155秒だけ届かずに終わった。
なお本田も周回遅れにはなったものの、ペースを格段にアップ。ファイナルラップでは予選より15秒も速い自己ベストを記録して、初めてのレースを見事に完走した。
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入賞対象は規定により高田だけだが、暫定表彰式には黒田とともに初出場の本田も登壇。スーパーGTなどのトップカテゴリーと同じく、ブリヂストンの赤いキャップを受け取って、シャンパンファイトも楽しんだ。
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優勝した高田選手コメント
「決勝は最後、守りに入ってしまいましたが、なんとか勝てました。やはり一番高いところは気持ちよかったです」
タイヤについて
「グリップは正直高くないですが、これを乗りこなさないと勝負になりません。このタイヤに教わりながら、細く長くレースを続けていきたいです」


ジャパンツアーシリーズの第5戦は北海道から九州に進路を変更。8月13日に大分のオートポリスで開催される。またパーティレースの次の戦いはなんと次の週末で、7月29日の土曜日。茨城県の筑波サーキットで、東日本シリーズの第3戦が予定されている。なおこの日は、北海道マツダ70周年記念の特別協賛イベントも併催。スーパー耐久参戦中のロードスターRFが十勝に初見参して、北海道在住の猪股京介選手によるデモランを披露。
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パドックにはロードスターをはじめ最新モデルが展示されたほか、キッズ向けの記念撮影会や、猪股選手のドライブでサーキットを同乗体験できるプログラムも用意された。
さらにフィナーレとして、16時45分から「オールマツダ パレードラン」も行われた。
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レース結果

コース:十勝スピードウェイ

[NDクラブマン]

決勝

  • 開催日:2023/07/23
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:3
  • 完走:3
  • (5.091km x 7laps = 35.637km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 117 高田 将 BS Bridgestone EJDR☆tkdロードスターⅡ 7 19:26.748
2 60 黒田 行治 BS Bridgestone kuro稲R_GYロードスター 7 19:26.903
3 80 本田 枝実 BS Bridgestone SDW & TVC札幌ロードスター 6 20:48.942