2023年オートバックスSUPER GT第5戦 鈴鹿サーキット [GT300]

シリーズはここ鈴鹿から後半戦に突入。灼熱のコンディションの中で行われた450Kmレースは、ランキング上位のブリヂストンユーザーにとっては重いサクセスウエイトによって苦しい展開を強いられていた。その中で、サクセスウエイト27Kgの嵯峨宏紀/小高一斗/根本悠生（aprLC500h GT/BS）は、フリー走行でスピンクラッシュ、その影響もあって予選Q1で敗退。しかし、決勝はクラス20番手グリッドから追い上げて6位フィニッシュを果たした。

＜予選＞
シリーズ前半戦で着実にポイントをゲットして上位陣に名を連ねているブリヂストンユーザーは、当然の如く重いサクセスウエイトを搭載することになっている。その中では前戦の富士で最後尾から5位フィニッシュを果たした嵯峨宏紀/小高一斗/根本悠生（aprLC500h GT/BS）がサクセスウエイト27Kgと今回の予選で上位グリッド獲得の期待がかかっていた。しかし、Q1のB組で出走したが敗退の結果に終わってしまった。ブリヂストンユーザー4台のうちQ2に堤優威/平良響/加藤寛規（muta Racing GR86 GT/BS）＝90Kgと前戦に決勝途中でリタイヤした蒲生尚弥/篠原拓朗/黒澤治樹（LEON PYRAMID AMG/BS）＝72Kgが進出を果たし、蒲生/篠原組が11番手。堤/平良/加藤組は、7番手のタイムを叩き出した周に走路外走行でそのタイムが不採用とされて14番手となった。Q2に進出できなかった吉田広樹/川合孝汰（埼玉トヨペットGB GR Supra GT/BS）＝90Kgは、21番手グリッドから決勝をスタートすることとなった。

＜決勝＞
決勝日の午後は、路面温度が50度に達する厳しいコンディションだった。堤/平良/加藤組は、いつものように早めのピットイン作戦。ピットインが許される10周目が終了してピットロードに滑り込んできて二回義務の給油一回目を行いレースに復帰していった。その他のブリヂストン装着車も早めの一回目ピットインを処理した。蒲生/篠原/黒澤組は、一回目のピットインを終えて数周して再びピットイン、駆動系のトラブルによってそのままリタイヤとなってしまった。吉田/川合組は、他車と接触して右リヤサスペンションを破損してリタイヤ。堤/平良/加藤組は、トップ10内に順位アップし今回もポイントゲットが濃厚となった。終盤に入って嵯峨/小高/根本組が5位、堤/平良/加藤組が6位。しかし、ともにワンポジションを下げてフィニッシュ。堤/平良/加藤組は、4ポイントを加算して次戦の第6戦では、サクセスウエイトがリミットの100Kgを搭載することとなったが確実にポイントを積み重ねた。

＜ブリヂストン　MSタイヤ開発マネージャー：山本貴彦のコメント＞
「今回も嵯峨/小高/根本組が決勝では見事な追い上げを見せてポイントゲットしてくれました。もし、予選順位が良かったのなら表彰台に立っていたのではないかと思われます。この車両については、タイヤ開発が途上であって、まだ完全にマッチしたタイヤを供給できていないこともあり、開発が進めば、今後も上位入賞が期待されます。堤/平良/加藤組は、次回は100 Kgを搭載し苦しい戦いとなりますが、しっかりとサポートしてまいります」