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2016年ニュルブルクリンク24時間耐久レース レポート
2016年ニュルブルクリンク24時間耐久レース レポート

ニュルブルクリンク24時間レースとは?

「ニュルブルクリンク24時間耐久レース(以下ニュル24時間)」は、「グランプリコース(5.1km)」と「ノルドシェライフェ(20.8km)」を合体させた約25kmのコースを使って争われる。現在ではヨーロッパはもちろん世界中に知られるモータースポーツイベントへと成長した。
ここ数年でワークス/セミワークスチームの参戦やプロドライバーの参戦、マシンの高性能化によりプロ化が進んでいるが、150台以上のマシンがコースを一堂に走るシーンや、チーム規模に関係なくひとつのピットを複数台でシェアするスタイル、過酷なレースを生き抜くためには速さや耐久性、そしてレース戦略に加え、“運”も大事なこと、“強い者が勝つ”という単純明快なコンセプトなどは、今も昔も変わらない。ニュル24時間が「世界最大の草の根レース」と呼ばれる所以でもある。
このニュル24時間に2007年から参戦するのが、TOYOTA GAZOO Racingである。今年で参戦10年目を迎え、「人とクルマを鍛える」をコンセプトに参戦している。ブリヂストンもTOYOTA GAZOO Racingの考え方に賛同し、このニュル24時間をモータースポーツファンの“夢と情熱と感動”を支える重要なグローバルコミュニケーションプラットフォームであると捉えている。

ニュル24時間レース用のPOTENZA

その足元を2007年からずっと支えているのがブリヂストンのPOTENZAである。POTENZAはTOYOTA GAZOO Racingと共にニュル24時間に挑戦しているが、なぜ彼らはニュル用のタイヤを作り、供給するようになったのだろうか?参戦当初から知るブリヂストンの日本直需タイヤ販売第二本部長の井出慶太氏に話を聞いてみた。
「トヨタさんとは量産車開発で関わりがありましたが、この挑戦が量産車の延長線上のプロジェクトだと聞き、その想いに賛同して一緒にやるようになりました。当初は我々もモータースポーツチームではなく量産チームが対応していましたが、2008年のLF-A以降はモータースポーツチームと量産チームが協力し合って開発を行なっています。」
「そういう意味では我々も、単にレースではなく『タイヤに対して何が大事か?』を目的とし、若い人を中心に『人を鍛える』、『タイヤを鍛える』と言うスタンスでの活動です。POTENZAブランドを世界に広めたRE71の開発はニュルで行ないましたので、今もニュルとは切っても切れない関係と言うわけです。」

2016年のニュル24時間レースにおけるブリヂストン

そんな今年のニュル24時間はトヨタC-HR Racing、レクサスRC、そしてTOM’SがジョイントしたレクサスRC Fの3台にタイヤを供給する。
また、欧州のクルマ好きに再び「POTENZA=モータースポーツ直系」をアピールすることを目的に、今年からニュルブルクリンクで自動車メーカーが展示を行なっている「リングブルーバード」に、「ブリヂストンコミュニケーションブース」を設置。当ブースでは、ニュルブルクリンクをはじめとするサーキットを基盤に鍛え上げられたグローバル・プレミアム商品ブランド「POTENZA」を中心に、その技術を支えてきた長年のモータースポーツ参戦の歩みを「ブリヂストン×POTENZAヒストリーコーナー」として紹介し、ブリヂストンのモータースポーツ活動への想いを伝えていた。

二転三転するコンディション。
まさにニュルらしかった今年のレース

決勝はゲリラ豪雨や雹をはじめとする時々刻々と変わる天候の中での走行となり、多くのマシンがクラッシュ/コースアウトで戦線離脱していく中、3台のマシンは過酷な路面環境で大きなコースアウト/接触なしに走行。RCが駆動系トラブルでリタイアとなったものの、C-HR Racingが総合84位(SP-2Tクラス3位)、RC Fが総合24位(SP-PROクラス1位)を獲得。この結果の裏には、ニュルの過酷な路面と唯一接触していた“POTENZA”が大きく貢献していたことは言うまでもないだろう。

そう考えると、POTENZAのニュル24時間参戦は、ある意味“原点回帰”と言えるかもしれない。そんなニュル24時間参戦による技術やノウハウをフィードバックさせたPOTENZAが、RE71のマインドを引き継いだRE-71Rである。タイヤは見た目はどれも黒くて丸いが、POTENZAには目に見えない所にニュルの技術や知見がギュっと凝縮されているのだ。

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