全日本ジムカーナ選手権も最終戦を迎え、今年最後の戦いがMINEサーキットの本コースで繰り広げられる。ピットアウト部分をスタートし、1コーナーで折り返してグランドスタンド前に戻り、パイロンセクションをこなすというサーキットならではのコースレイアウトとなるが、スラロームとターンを組み合わせた後半のパイロンセクションが勝負どころ。決勝当日は曇り空からときどき陽が射すような天候で、路面温度も思ったほど上がらずにタイヤチョイスが難しくなるが、ポテンザRE55SのタイプWTにとってはちょうどいい温度域となり、細かい路面温度の変化にも対応できる性能が発揮されることになる。SA1クラスはポイントリーダーの志賀野浩(シビック/BS)が1本目のミスを克服して2本目は大幅にタイムアップ。林祐寿(CR−X/TY)を逆転して今季3勝目をあげ、自身初のシリーズチャンピオンを確定する。SA3クラスも天満清(ランサー/BS)が1本目、2本目ともにベストタイムを刻み、完全優勝でこちらも念願のシリーズチャンピオンを確定。最終的にポテンザ勢が9クラス中3クラスを制する結果となる。
<N2クラス>
5人のチャンピオン候補が勝ちを狙って激戦を繰り広げたN2クラスは、黒岩誉広(インテグラ/DL)がトップとなるが、中島聡(インテグラ/BS)も2本目に大幅なタイムアップを果たして2位に浮上。関弘毅(インテグラ/BS)も自己最高の3位表彰台に上がり、来シーズンの活躍に望みをつなぐ結果となる。
<N3クラス>
すでにチャンピオンを決めている山野哲也(NSX/BS)はGT選手権参戦のため不参加となり、今回は柴田優作(RX−7/YH)が今季初優勝。ポテンザ勢では有田光徳(NSX/BS)が6位に入り、新井大輔(NSX/BS)が7位に入る。
<N4クラス>
ランサー優勢のN4クラスだが、今回は菱井将文(インプレッサ/BS)が1本目にベストタイムをマーク。2本目はタイムダウンとなったものの、1本目のタイムを誰も破ることができず、菱井が今季2勝目でインプレッサを今季初優勝へと導く。
●菱井将文「1本目はほぼノーミスやったんで2本目はそんな上げられへんと思うとったけど、ちょっとミスしてしもうたな。でも、ライバルも必死でクルマを仕上げてきた最終戦で勝てたのは大きいし、今回は上出来やな」
<SA1クラス>
前戦の鈴鹿南では2位に甘んじてチャンピオンを決められなかった志賀野浩(シビック/BS)だが、今回は1本目3位、そして2本目は一気に1.7 秒以上もタイムを縮める走りを見せて見事に優勝。今季3勝目をあげるとともに、自身初の全日本チャンピオンを手中に収める。
●志賀野浩「永島選手の一発が怖かったですが、そんな危機感もあって準備万端整えてきたのが功を奏しましたね。MINEを走ったのは初めてだったんですが、2本目は戸惑いもなくなって自分の思うとおりにクルマが動かせました」
<SA3クラス>
天満清(ランサー/BS)が1本目からベストタイムを刻み、2本目で森田勝也(ランサー/YH)が同タイムで追いついてきたが、天満は2本目でさらにタイムを更新。森田を振り切って今季4勝目、終盤の2連勝で見事にシリーズチャンピオンを獲得する。
●天満清「今年は長い1年やったな。シリーズ後半は追いつかれてきた感じで、ここで新型マシンを投入せにゃ勝てん、と思うてシリーズ途中でエボ9に乗り換えたんやけど、なんとかチャンピオンを取れたんでホッとしてますわ」
★ブリヂストン テクニカルアドバイザー 西出喜宏
今回はRE55SのWT2にとってちょうどいい路面温度域ということもあって、スタート直後の1コーナーからゴールまで、最後までグリップ感を失なわずに走り切ることができたようです。FF勢はグリップが上がってサイドターンが難しい面もあったようですが、その傾向が早くから分かったので、セッティング等で対応して悪くない成績を残すことができました。
※タイヤ装着シェア(総出場台数139 台中NおよびSA車輛クラス119 台)
BRIDGESTONE:45台(37.8% )/DUNLOP:35 台(29.4% )/YOKOHAMA:28 台(23.5% )/TOYO:11 台(9.2%)