マツダ社員の山川幸夫が初レースで堂々のパフォーマンス!

  • 開催場所:岡山国際サーキット
  • 開催日:2025年03月30日(日) 〜 2025年03月30日(日)
2025年ロードスター・パーティレースⅢ 西日本Rd.1 NDクラブマン

3月30日、ロードスター・パーティレースⅢの西日本シリーズが岡山国際サーキットで開幕。13台で争われたNDクラブマンクラスではマツダで車両実験やトレーニングなどを担当する255号車の山川幸夫が、今回が初レースながらも堂々のポールtoウインを達成した。

朝一番のブリーフィングではマツダのブランド体験推進本部ブランド体験ビジネス企画部モータースポーツ体験グループの後藤憲吾主幹が登壇。
「先日の合同テストはあいにくの雨でしたが、今日はまずまずの天気に恵まれました。ぜひ皆さんでクリーンなレースを楽しんでください」と挨拶された。
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今回は初参加のメンバーがシリーズと合わせて9名と目白押し。クラブマンクラスには写真左から順に21号車の若井隆大、52号車の本田久人、
92号車の山本 慧、182号車の河本将規、255号車の山川幸夫、299号車の田村和華子という6名のニューフェイスを迎えることになった。
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●予選
この日が初レースというメンバーが多かったが、恒例の挨拶をすると先輩たちからは拍手で歓迎を受けていた。
公式予選は9時15分からの15分間。後藤主幹の挨拶にもあったように本日のサーキットは雨の心配はなかったものの、予選が始まる時点では太陽が顔を見せず、かなり冷え込んだコンディション。
手元で計測したデータは気温8.8℃/湿度46%/路面温度14.5℃となっていた。シリーズクラスと合計で32台がアタックに入ったが、序盤は渋滞もあってタイムが伸び悩んだ印象だ。
それでもシリーズクラスの実力者たちは5分過ぎから1分58秒台に突入し、さらに1分57秒台での勝負になっていった。
そしてクラブマンクラスのトップ争いを演じたのはフレッシュなメンバーたちだった。
初レースながら“車実部RTロードスター”の通り、業務の一環としての参戦したマツダ社員の山川幸夫が4周目に1分57秒914を叩き出し、次の周で1分57秒841まで削り込んで断然のクラストップ。
総合でも8位というポジションで決勝に臨むことになった。続いたのは昨年の第2戦でデビューして2位となり、第3戦ではクラス優勝と活躍を見せた211号車の石原克奎でタイムは1分58秒696。
3番手もルーキーの若井でタイムは1分58秒699と僅差につき、総合では14位と15位。さらに4位と5位も山本と河本というルーキーで、予選クラス6番手の131号車の三好伸長までが入賞圏内のグリッドを獲得して決勝に進んだ。

●決勝
決勝レース直前のコンディションは気温9.9℃/湿度38%/路面温度22.1℃。風も強くなって体感的には寒く、少し内圧を上げようとする選手もいたほどだ。
また今回はグリッドについてから、ドライバー全員を集めての記念撮影を行った。その時には一瞬だが雪が舞って心配されたが、フォーメーションラップに入ってからはほぼ青空に回復した。
集合写真の撮影もあって、オールレッドの5連シグナルが消えてスタートしたのが14時12分。8ラップ先のチェッカーを目指す戦いが始まった。
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クラブマンクラスの戦いは、オープニングラップからいきなりのドラマが連発。まずはクラストップの8番グリッドだった山川には初レースの洗礼が待っていた。
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1周目の混戦で行き場を失った状態になり、7つも順位を下げて15位で通過。そして後方では25号車の遠藤健太郎にルーキーの田村和華子がヘアピンコーナーで接触。
遠藤がグラベルで動けなくなり、救出のためにセーフティカー(SC)が2周目から導入された。
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さらに自力でコースに復帰した田村が2周目の1コーナーでコースアウト。この両方にペナルティが加算される痛恨の事態となった。
オフィシャルの迅速な作業で、SCは2周を先導しただけで4周目からバトルが再開された。
スタート直後に大失敗した山川だったが、2番手だった石原の前で1周目を通過できたことで、クラストップの位置から仕切り直しができたのは不幸中の幸いだった。
再開後は落ち着きを取り戻して、安定した走りを披露。7周目にはシリーズクラスの1台を抜き去って、トップの座を安泰なものにした。
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決勝中のファステストラップ1分57秒669は自己の予選タイムを上回り、全体でも4番目というのは大きな自信になったことだろう。
ここ岡山で3戦目の石原は、バトル再開後の4周目には4.146秒だった山川とのギャップを5周目に2.796秒まで縮めたが、追撃もそこまで。
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それでも堂々の2位入賞と讃えたい。クラス3位には初参戦の若井が笑顔でポディウムに登壇。
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以下、4位には59号車の友綱敦之。さらに5位に山本、6位に河本という、これまたルーキーのふたりがデビュー戦での入賞を達成した。
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デビュー戦を勝利した山川選手コメント
「スタートは良かったのですが、1周目の混乱は想定以上でした。それでもシリーズの皆さんとのバトルは楽しくて、抜かれたのも抜けたのもすべて収穫です。個人的には次戦はシリーズで戦ってみたいです」
タイヤについて
「このレースに向けては最適かなと。荷重をかければしっかりグリップします。ただそれが抜けた時に、つまりフロントのコーナー外輪が限界を超えた時に、残っている3輪を上手く利用してカバーするというのが、ポイントじゃないかと思いました」

西日本シリーズの第2戦はここ岡山で、5月25日の日曜日にスケジューリング。
またパーティレースの次の戦いは、4月5日と6日の週末に宮城県のスポーツランドSUGOで開催される「MAZDA FAN FESTA 2025 IN TOHOKU」の中で予定されている。
ここでは北日本シリーズの開幕戦が4月5日に開催され、同シリーズ第2戦とジャパンツアーシリーズの第2戦が4月6日にダブルタイトルで行われる。


レース結果

コース:岡山国際サーキット

[NDクラブマン]

決勝

  • 開催日:2025/03/30
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:13
  • 完走:11
  • (3.703km x 8laps = 29.624km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 255 山川 幸夫 BS Bridgestone 車実部RTロードスター 8 18'05.342
2 211 石原 克奎 BS Bridgestone NDロードスター@優作 8 18'12.714
3 21 若井 隆大 BS Bridgestone マツダ ロードスター 8 18'20.466
4 59 友綱 敦之 BS Bridgestone バサーストG山根ロードスター 8 18'28.701
5 92 山本 慧 BS Bridgestone シケインサトルマンロードスター 8 18'34.926
6 182 河本 将規 BS Bridgestone ぺぺぺぺぺ@ロードスター 8 18'38.046
7 150 高尾 光俊 BS Bridgestone レイジー ロードスター 8 18'39.595
8 52 本田 久人 BS Bridgestone FLAPPEロードスター 8 18'45.510
9 131 三好 伸長 BS Bridgestone フライングマンボウロードスター 8 18'46.137
10 100 藤川 竜也 BS Bridgestone チームF自働車部ロードスター 8 18'57.735
11 201 山中 恭輔 BS Bridgestone コックピット55ロードスター 8 19'17.844
- 299 田村 和華子 BS Bridgestone Mmパンダロードスター 1 DNF
- 25 遠藤 健太郎 BS Bridgestone 藤大ミカサGYロードスター 0 DNF