F.C.C. TSR Honda Franceが、ブリヂストンユーザーとしてEWC海外戦で悲願の初優勝達成!!

  • 開催場所:ブガッティ サーキット
  • 開催日:2018年04月19日(木) 〜 2018年04月22日(日)
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 FIM世界耐久選手権(EWC)の2017-2018年シーズン。南フランスのポールリカールサーキットで開幕戦ボル・ドール24時間耐久レースが行われてから7ヵ月を開けて、第2戦が開催された。場所はフランス西部のル・マン、今回で41回目の開催となるル・マン24時間耐久レースだ。ブリヂストンのプロトタイヤによるサポートを受けて参戦したのは、日本からフル参戦する#5F.C.C.TSR Honda France、そしてオーストリアに本拠地を置く#7YART-Yamahaの2チーム。それに加えて、5チームがブリヂストンの市販レーシングBATTLAXを装着して伝統のレースに臨んだ。
 F.C.C.TSR Honda France・YART-Yamahaとも、レースウィークのスポーツ走行から好調なタイムを記録。そして迎えた木曜日、登録3ライダーのベストラップタイムの平均で順位を争う予選の1回目、F.C.C.TSR Honda Franceが2位、YART-Yamahaが4位と優勝争いに向けて好位置に着ける。
 しかし翌金曜日の予選2回目、両チームの採った作戦は対照的だった。24時間という長丁場に向けて制限タイヤ本数を温存したF.C.C.TSR Honda Franceはほとんど走行を行わず、ジョシュ・フックがわずかに自己ベストタイムを更新したのみ。これに対してYART-Yamahaは、予備登録を含めた4ライダーが積極的にアタック敢行して見事予選2位を獲得。さらにYART-Yamahaの日本人ライダー藤田拓哉が体調不良により決勝レースの欠場を決定。この結果YART-Yamahaの予備登録ライダーのマックス・ノイキルヒナーのタイムが採用され、YART-Yamahaは見事ポールポジションを獲得した。F.C.C.TSR Honda Franceは6番手スタート、市販レーシングBATTLAXを装着するチェコの#21MERCURY Racingは大健闘の10番手スタートとなった。

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 迎えた快晴の土曜日、予定通り決勝レースは15時にスタートした。ポールスタートのYART-Yamahaがスタートをやや失敗したが、F.C.C.TSR Honda France、YART-Yamahaとも第1スティントでは堅実に6位以内を走行。1回目のピットストップを終えると、首位#94GMT94 Yamaha(DL)・2位YART-Yamahaが僅差、やや離れた3位争い集団の中にF.C.C.TSR Honda France、というレース展開となる。
 109周目、GMT94 Yamahaの背後に迫ったブロック・パークスのYART-Yamahaが、ついにGMT94 Yamahaを抜いて首位を奪取。ピットストップのタイム差で一時首位を奪われるも、YART-Yamahaの続くマービン・フリッツもコース上のバトルでGMT94 Yamahaから首位を再奪取。しかし157周目、やや攻め過ぎたかフリッツのYART-Yamahaが転倒し、再びGMT94 Yamahaが首位となった。
 他の上位勢がトラブルや転倒等で脱落する中、レース中盤以降、首位GMT94 Yamaha・2位F.C.C.TSR Honda Franceという順位が膠着したまま周回が重ねられ、そのままの順位でレース終盤を迎えた。
 残り6時間となった624周目、F.C.C.TSR Honda Franceは2位のままスケジュール通りのピットインで、フレディ・フォレイからフックにライダー交代。これとほぼ同タイミング、首位走行中のGMT94 Yamahaがまさかの転倒。遂に628周目からF.C.C.TSR Honda Franceが首位に浮上した。
 首位に立ったF.C.C.TSR Honda Franceは、念願のEWC海外戦初優勝に向け、後続との差を見ながら順調に、そして確実に周回を重ねる。レース時間残り40分を切った819周目、最後のピットインでのアラン・テシェからフォレイにライダー交代。フォレイも全く危なげなくゴールの15時まで走り切り、843周目を周回を終えたF.C.C.TSR Honda Franceにチェッカーフラッグが振られた瞬間、悲願のル・マン24時間優勝が達成された。同時にこの勝利は、ブリヂストンユーザーによるEWC海外レースでの初優勝となった。
 序盤転倒後にバイクを修理して戦列復帰したYART-Yamahaはその後に残念ながらリタイアとなったが、レースを通して市販レーシングBATTLAX V02を装着したMERCURY Racingは、序盤に4位を走る場面もあり、大殊勲の9位で24時間を走り切った。


 このレースの結果、F.C.C.TSR Honda Franceが、優勝+経過ポイント計58点を加え、遂にランキングトップになった。
 【2戦終了後のランキング】
 1位  #5 F.C.C.TSR Honda France (BS) 95pts
 2位  #94 GMT94 Yamaha (DL) 91pts
 3位  #111 Honda Endurance Racing (DL) 82pts
 4位  #13 Wepol Racing by penz13.com (BMW、PI) 81pts

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◆F.C.C. TSR HONDA France 総監督 藤井正和 
『1991年の世界GP初優勝、2006年の鈴鹿8耐初優勝、そして今日のル・マン24時間初優勝。これら全てのTSRの記念すべき初優勝をブリヂストンのタイヤを装着して達成してきたことが本当に嬉しい。今日の結果でEWCの選手権リーダーに立ったが、TSRホンダの目標は世界チャンピオン。ここから続くスロバキアとオシャースレーベンでしっかり結果を残して、最終戦鈴鹿8耐の臨みたい』

◆株式会社ブリヂストン MCタイヤ開発部長 青木信治
『世界耐久選手権シリーズの中で、歴史もあり最も過酷なルマン24時間耐久レースで、見事に優勝したF.C.C.TSR Honda Franceの皆様に、心よりお祝い申し上げます。
 2016年からEWCのタイヤ開発にご協力頂き、3年目で見事に海外レースでの初優勝を果たして頂き大変感謝しています。
 24時間を通じて、路面温度が43℃から14℃まで大きく変化するコンディションでしたが、チームとブリヂストン現地エンジニアとが協力して常に最適なスペックのタイヤを選択でき、我々としてもこの優勝に貢献出来た事を嬉しく思います。ルマンで得られたデータを解析し、次戦スロバキアや最終戦鈴鹿8耐に向けて、タイヤ開発をさらに進めていきます』



レース結果

コース:ブガッティ サーキット

決勝

  • 開催日:2018/04/19
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 路面温度:43-14-32℃
  • 決勝出走:60
  • 完走:39
  • (4.185km x 843laps = 3527.955km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 5 J. フック/F.フォレイ/A.ティシェ BS Bridgestone F.C.C.TSR Honda France CBR1000 ホンダ 843 111 1:37.976 24:01:04.008
2 111 G.ルブラン/S.ギンバート/E.ニゴン DL Honda Endurance Racing Team CBR1000RR SP ホンダ 842 1 190 1:38.129 24:03:12.661
3 13 M. ラバティ/C.イドン/D.ウェブ PI Wepol Racing by penz13.com S1000RR BMW 840 3 619 1:37.579 24:01:16.977
4 8 R.スタン/R.ムルハウサー/S.スチェット PI Bolliger Team Switzerland ZX-10R カワサキ 838 5 616 1:38.803 24:01:37.611
5 11 M.ギネス/R. ド プニエ/J. グアノニ PI TEAM SRC KAWASAKI ZX-10R カワサキ 833 10 150 1:38.104 24:01:05.609
6 36 A.プランカッサグネ/M.ルシアーナ/P. ビスターボッシュ PI 3ART - MOTO TEAM 95 YZF-R1 ヤマハ 833 10 164 1:39.072 24:01:50.863
7 96 R.ロルフォ/A.マスボウ/C.バーグマン DL MOTO Ain YZF-R1 ヤマハ 833 10 287 1:39.201 24:02:00.533
8 72 H.クレア/A.サッラバイロウズ/L.ロッシ DL Junior Team LMS Suzuki GSXR-1000 スズキ 828 15 264 1:38.877 24:01:04.841
9 21 K.ハニカ/J.シュムルツ/S.バーリエーラ BS Bridgestone Mercury Racing S1000RR BMW 824 19 103 1:38.815 24:01:27.827
10 94 M.D.メリオ/N.カネパ/D.チェカ DL GMT94 YAMAHA YZF-R1 ヤマハ 823 20 501 1:37.471 24:01:49.776
11 4 J. ピロ/K.デニス/J.エンジョルラス DL Tati Team Beaujolais Racing ZX-10R カワサキ 817 26 45 1:38.882 24:01:25.698
12 87 A.ロイシー/C.セラー/G.ジャバニ DL Team R2CL GSXR-1000 スズキ 815 28 81 1:38.759 24:02:30.102
13 99 D.マーツ/T.ヘインテラー/J. ホフマン PI WSB-Endurance ZX-10R カワサキ 814 29 626 1:40.480 24:01:05.005
14 56 H.サイガー/J.パフィー/R.ロウ PI Gert56 German Endurance Racing Team S1000RR BMW 814 29 160 1:39.097 24:01:12.305
15 18 D.ブイソン/A. アラコス/E. フェラー DL Team 18 Sapeurs Pompiers ZX-10R カワサキ 814 29 556 1:39.114 24:02:16.771
16 61 M.デブルイネ/B. ランブレヒト/A. D. キムペ DL MOTOTECH EWC TEAM YZF-R1 ヤマハ 814 29 544 1:39.583 24:02:51.250
17 333 A.マウリン/F.アルト/V. ロンボス DL Yamaha Viltais Experience YZF-R1 ヤマハ 813 30 137 1:38.849 24:01:29.403
18 65 G.デハーイェ/J.フィーマン/C.ケマー PI Motobox Kremer Racing #65 YZF-R1 ヤマハ 813 30 697 1:39.868 24:02:20.796
19 44 L. スカッサ/C. ガマリノ/M.マッツィーナ PI No Limits Motor Team GSXR-1000 スズキ 811 32 617 1:39.535 24:02:13.621
20 68 C.ストル/G.アンティガ/K. リードマン PI Atomic 68 GSX-R1000 スズキ 809 34 571 1:39.367 24:02:46.199