【全日本ロードレース選手権 第3戦 オートポリス JSB1000 レース-2 】レース2もヤマハファクトリーのトップ争い！ 最終ラップの波乱で野左根がダブルウイン！

全日本ロードレース選手権第3戦九州大会のJSB1000クラスは、前戦SUGO大会に続いて2レース制。
前戦ではレース1でディフェンディングチャンピオン中須賀克行（ブリヂストン）が転倒し負傷、レース2は欠場という衝撃的な展開だった。
しかし中須賀は今大会で復活。しかも中須賀にとっては地元、九州での大会となったことで、前戦とは違ったレース展開が予想されていた。

レース2のグリッドは予選のセカンドタイムで決定された。レース1のポールポジションを獲得した野左根航汰（ブリヂストン）がセカンドタイムもトップタイム。ダブルポールポジション獲得となった。一方の中須賀は2レース共に2番手グリッド。昨日のレース1は途中で赤旗中断、レース成立となり、中須賀も野左根も「最後までバトルをしたかった」とコメント。レース2で、仕切り直しの決着をつけることになった。

土曜日に引き続き好天に恵まれた日曜日。　レース2はレース1よりも3周多い18周で戦われた。
好スタートで飛び出したのはレース1同様に清成龍一（ブリヂストン）。中須賀、野左根、水野涼（ブリヂストン）と続き、またしてもこの4台での争いに。
2周目。水野がジェットコースター先の右コーナーで単独転倒。これでトップ集団は3台に。
3周目に野左根が中須賀の前に出た。3台はテールtoノーズのまま周回を重ねる。
5周目には再び中須賀が野左根を捕らえて2番手浮上。順番を変えても3台は接近戦のままの緊迫状態が続く。

10周目。野左根が中須賀の前に出ると、11周目の1コーナーで清成をも捕らえ、一気にトップ浮上。同じ周に中須賀も清成を捕らえて2番手浮上し、ヤマハファクトリーがワンツー走行を開始。レース1同様にチームメイト同士の激しいトップ争いが始まった。
サイドbyサイドの激しい争いは最後まで継続。中須賀が抑えきって今季初優勝かと思われた次の瞬間、最終コーナーで中須賀がまさかの転倒。これで野左根がダブルウイン。開幕4連勝となった。清成に次いで前田恵助（ブリヂストン）がJSB1000クラス初表彰台となる3位でゴールした。

●野左根航汰（予選1位／決勝1位）
「昨日よりも気温が高くなりました。そのおかげもあって、暖まりがよかったです。コンディションは昨日よりも悪かったくらいでしたが、それでもタイヤが最後までしっかりと保ってくれました」

●東雅雄（株式会社ブリヂストン　モーターサイクルレーシングマネージャー）
「昨日のレース１の結果から、レース２も4台のトップ争いになると思っていたのですが、水野選手の転倒で波乱の展開になったのは意外でした。レース後半はレース1同様にヤマハ2台のかなり激しいトップ争いとなりました。野左根選手はここまで3連勝、まだ1勝も上げられていない中須賀選手としては、かなり勝ちを意識していたのではないでしょうか。最後は中須賀選手がチャンピオンらしい戦い方で上手に首位を守るかと思ったのですが、残念な波乱の結末になってしまいました。その結果、野左根選手、清成選手に加えて前田選手がJSBクラス初表彰台を獲得しました。今後の彼の活躍を期待させるものです。これからが楽しみです」