【2021年全日本ロードレース選手権 第7戦 オートリス JSB1000 決勝レース2】中須賀克行が2021シーズン全決勝レースを制覇

2021年シーズン最終戦となった全日本ロードレース第7戦オートポリス。JSB1000クラスは2レース制が組まれた。台風の影響が少し残り、小雨が降ったり日が差したりと不安定な天候になった土曜日。予選セッション序盤に転倒を喫した中須賀克行（ブリヂストン）がすぐにタイムアタックを再開。2レース共にポールポジションを獲得した。中須賀は予選後に「非常に難しい予選で、セッション序盤には転倒してしまいました。早めにタイム出しをしようと思ったのが仇となり、路面が濡れているところで攻めてスリップダウンしてしまいました。幸い、再スタートしてピットに戻ることができたので、Tカーでもう一度出ることができました。セッション最後も雨がぱらついていました。想定タイムよりも遅いけれども、2回共にポールポジションを取ることができました。決勝はとにかく落ち着いていきたいです」とコメント。予選と同日に行なわれたレース1では言葉どおり落ち着いた走りを見せ、独走優勝を飾った。

日曜日は好天に恵まれた。レース1は15周で争われたが、レース2は18周という周回数が設定された。好スタートを切ってレースをリードしたのは中須賀。名越哲平（ブリヂストン）、加賀山就臣（ブリヂストン）、濱原颯道（ブリヂストン）と続く。オープニングラップから逃げにかかる中須賀。名越が単身で追いかける。その後ろでは3周目にグループトップ浮上の濱原、亀井、加賀山の3台での表彰台争いが開始される。中須賀は6周終了時点で3秒近いアドバンテージを築いて一人旅。2番手の名越には濱原と亀井が接近。3台での2位争いに発展する。レース中盤。中須賀は後続を大きく引き離して完全なる一人旅。名越、濱原が激しい2位争いを継続。亀井が少し離されてしまう。中須賀は最後までトップを快走。17秒もの大差で優勝。これで今季の決勝レースを完全制覇。2位争いはレース終盤に亀井が復調して3台に。これを名越が制し、濱原が3位表彰台を獲得した。

●中須賀克行（予選1位／決勝1位）
「全戦優勝ができ、1年間安定したタイヤを供給してくれたブリヂストンさんに感謝の気持ちでいっぱいです。今日のレース２は昨日よりも若干、気温が高くなって状況が異なったのですが、迷うことなくウイークから選んだタイヤで通しました。こうした状況下でも安定したタイムを刻んで、後続をしっかりと引き離すことができました。ブリヂストンさんに感謝の気持ちしかないし、結果でこたえられたことを非常にうれしく思っています。1年間、本当にありがとうございました」