序  章

日本の近代モータースポーツの歩みと共に
 1963年に鈴鹿サーキットで行われた日本初の国際モータースポーツイベント、第1回日本グランプリが国内における近代モータースポーツの幕開けであった。そして、ブリヂストンにとってもこれがモータースポーツ活動の第一歩を記したイベントでもあった。
 そのとき、ブリヂストンは、初のレーシングタイヤを開発して供給したが、そのタイヤは、まさに手探りの状態で作られ、一般公道用のタイヤにゴムだけを高速走行に対応したほとんど

一般乗用車タイヤと同じものといってよかった。 第1回日本グランプリには社団法人日本自動車連盟によってメインイベンターとして海外から多くのマシンとドライバーが招待されていた。ドライバーのテクニック、マシン、そしてタイヤのパフォーマンスにおいてもそれらは日本人ドライバー、日本製品に対して優位性を如実に示した。そのときからブリヂストンの頂点を目指す技術のチャレンジがスタートしたのだ。
 その格差を埋めるべく、自動車メーカーなどの協力を得てレーシングタイヤの開発が進めら

近代モータースポーツの幕開けとなった第1回日本グランプリ。このレースからブリヂストンのモータースポーツ活動もスタートを切った。

BRIDGESTONE MOTORSPORT