ガッチリした体格を持ったタイヤの開発中期を終え、流れは後期になります。後期とはいえ、実はここからとても大切な期間に突入するのです。タイヤの顔、いわゆるパターンを決めていきます。
コードネームの刻印されていないスリックタイヤによる実走基礎開発が始まり、最も新しく、最も速いタイムが出るタイヤの形状や構造が安定してくると、タイヤ開発は中期に入ります。
20歳のとき、帰国することになりました。アメリカの大学から日本の大学に編入したあとは学業、バレーボール、クルマという生活が続きます。あるとき、学生対象の安全運転技術コンテストに出場し、優勝しました。それをきっかけに体育会バレーボール部から自動車部に転部します。
みなさんこんにちは。山野哲也です。いつも応援していただき、ありがとうございます。「いいタイヤができるまで」のコーナーの随筆を担当することになりました。第1回のスタートにあたり、私、山野哲也のプロフィールをざっくりとここで紹介させていただきます。