待ちに待った2023年の全日本ロードレース選手権が4/1-2の栃木県モビリティリゾートもてぎで開幕します!
昨年末~今年春に掛けて各チームの参戦体制が続々と発表。例年以上にライダーの移籍などでレースファンの期待が高まるシーズンになりそうです!
更に昨年の最終戦で発表され話題となった、非化石由来のサスティナブル材料から精製されたカーボンニュートラル燃料がJSB1000クラスに導入。世界に先駆け、カーボンニュートラル社会に取り組む2輪レース活動として、日本国内の最高峰クラスから始まります。
またST600クラスでは、一部のライダーが他クラスへ移行した事で、新たなライダーの出現が期待されます。昨年は毎レース毎にウィナーが変わる大激戦のこのクラスでは、ブリヂストン R11(NHS)を使用したワンメイクレースとなっており、ST600クラスに参戦する全てのライダーの足元をブリヂストンタイヤがしっかりと支えていきます!
そしてJ-GP3クラスでも若手ライダーが著しい成長を見せてきており、ベテラン勢 vs 若手ライダー達のトップ争いは混戦になる事が予想され、小排気量クラス独特の接近戦がレースファンを興奮させてくれることでしょう。
開幕戦となるもてぎ大会の各クラスエントリーリストは以下になります。ブリヂストンでは全日本ロードレースで開催されている3クラスでタイヤを供給し、ライダー達の足元をしっかり支えています。
今回は開幕直前までのテスト結果を考察しながら、今シーズンの見所を紹介します!
【JSB1000】
2輪ロードレースでの国内最高峰となるこのクラスでは、昨年・一昨年と圧倒的な強さで2年連続11回目のチャンピオンを獲得したYAMAHA FACTORY RACING TEAMの#1 中須賀克行を中心にライバルたちが挑んでいくシーズンとなる。
3/23-25に行われた事前テストでは、不安定な天気と全ライダーが新燃料とのセッティングを試行錯誤しながら走行する中、中須賀は常にトップタイムを記録。最強のチャンピオンは今年も順調な仕上がりを見せている。
その中須賀に対抗するのは、YAMAHA FACTORY RACING TEAMのチームメイトで昨年のランキング3位を獲得した#3 岡本裕生。事前テスト初日はタイムが伸びなかったが、2日目には中須賀に迫るタイムを記録。昨年のレースでも中須賀に対抗する勢力として勢いを見せていたが、今シーズンは更なる成長を見せてくれることだろう。
そしてこのオフシーズンに大きな話題となったのが、昨年はプライベーターでありながらHondaのマシンでいくつかのレースでは予選ではポールポジションを獲得し、チャンピオン中須賀に迫る走りを見せた#5 亀井雄大がYOSHIMURA SUZUKI RIDEWINに移籍。マシンが変わり、開幕までにどこまで適応するか注目が集まる中、事前テストの最後にはYAMAHA FACTORY勢の2台に迫るタイムを記録。抜群のライディングセンスとヨシムラの強力なマシンで昨年以上の活躍が期待出来る。
昨年、中須賀とシーズンを通して大バトルを展開し、YOSHIMURA SUZUKI RIDEWINのマシンでランキング2位を獲得した渡辺一樹はチームを移籍、今シーズンは世界耐久ロードレース選手権(EWC)に参戦する。
Honda勢では昨年の開幕前にテストで負傷したTOHO Racingの#10 清成龍一とSDG Honda Racingの#15 名越 哲平が完全復帰。事前テストでも順調な仕上がりを見せている。
また2020年にJSB1000クラスでランキング4位を獲得し、Hondaの若手育成選手として英国スーパーバイク選手権(BSB)に2年参戦していた#36 水野涼が全日本ロードレース選手権に復帰。昨年のランキング4位の#4 作本輝介のチームメイトとして、伊藤真一監督率いるAstemo Honda Dream SI Racingから参戦する。
BSBのハイレベルなレースを経験し、海外でのレベルを目の当たりにしてきた水野の成長した走りには注目が集まる。
新採用となるカーボンニュートラル燃料の採用により、エンジンのフィーリングが変わるコメントも聞かれ、この燃料を上手く使いこなしてセッティングをまとめたチームとライダーが有利になる事が予想される。
ここまでのテストでは王者 中須賀の仕上がりは順調。開幕戦 もてぎからどのライダーが中須賀に挑んでいくのか?
JSB1000クラスは4/1(土) 14:25から決勝Rece1、4/2日 14:00から決勝Rece2が行われる。
3/30(木)-31(金)に行われた走行のJSB1000クラス総合結果は以下になります。
【ST600】
ブリヂストン RACING BATTLAX R11(NHS)のワンメイクレースで開催されているST600クラスは全日本ロードレースの中で最も参加台数が多く、常に激しいトップ争いが繰り広げられる大激戦となっている。
昨シーズンは全レースで優勝者が変わり、その中でも常に安定して上位でゴールしてチャンピオンを獲得した荒川晃大がST1000クラスに移行。今年はチャンピオン不在のシーズンとなる。
海外レースを経験し、混戦のST600で駆け引きの強さを見せた、昨年の開幕戦ウィナーであるTN45 with MotoUP Racingの#5 羽田太河を筆頭に、2021年チャンピオンのJAPAN POST HondaDream TP #2 小山知良、昨年の最終戦で優勝し、鈴鹿8耐でも活躍を見せたAKENO SPEEDの#4 井手翔太など、昨シーズンのウィナーが今年も強さを見せるだろう。
その他、昨年のオートポリス大会ウィナーの51GARAGE kupu Racing YAMAHA #3 阿部恵斗や雨の岡山大会で優勝したTBB TEAMKENKEN YTchの#7 長尾健吾などの優勝経験者や、昨シーズン上位争いの機会が多くなり確実に成長してきたMOTO BUM HONDA #6 鈴木 光来など、今後のST600を盛り上げてくれる若手ライダーの出現にも期待したい。
ST600クラス決勝レースは4/2(日) 12:30から行われる。
3/30(木)-31(金)に行われた走行のST600クラス総合結果は以下になります。
【J-GP3】
小排気量クラスならではの接近戦が展開されるJ-GP3クラス。昨年は2年連続チャンピオンを獲得したP.MU 7C GALESPEED #1 尾野弘樹(DL)と若手ライダーの争いが見られた。
昨年の開幕戦でチャンピオン尾野とのバトルを制し、初優勝を上げたBS勢 Team Plusone #3 木内尚汰が念願のタイトル獲得に向けて戦うシーズンとなる。幾度となくトップ争いを演じながらも、なかなか2勝目が上げられない木内だが、速さと勝負強さを身につけ、今シーズンをリードしていくのか注目したい。また昨シーズン、BS勢として2勝を含む全レース表彰台を獲得した上原大輝は昨年一杯で引退を発表した。
その他、若手育成となるイデミツアジアタレントカップに参戦していた#4 彌榮郡と#7 若松 怜が全日本ロードレース参戦に集中、ブリヂストンタイヤを使用して参戦する。
続々と若手の参戦が相次ぐ中、チャンピオン尾野やBS勢の#5 徳留真紀など、レース達者であるベテランとの争いが楽しみなシーズンとなるだろう。
J-GP3クラス決勝は4/2(日) 10:10より行われる予定。
3/30(木)-31(金)に行われた走行のJ-GP3クラス総合結果は以下になります。
全日本ロードレース選手権 第1戦 もてぎ大会のタイムスケジュールは以下となっております。
ブリヂストンモータースポーツWEBでは、ブリヂストンがタイヤを供給する3クラス、JSB1000・ST600・J-GP3の予選結果、決勝レース結果を速報でお届けします。
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