YART-YAMAHAは転倒がありながらも着実に追い上げ4位でゴール。

  • 開催場所:ブガッティ サーキット
  • 開催日:2020年08月27日(木) 〜 2020年08月30日(日)
2019-2020 FIM EWC Rd.3 ルマン24時間:F.C.C. TSR Honda Franceが優勝!2度目のルマン24時間制覇を達成!
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世界中で新型コロナウイルスパンデミックにより多くのイベントが延期や中止になり、ロードレース世界耐久選手権 EWCもスケジュールが大幅に変わってしまった。
4/18-19に決勝が行われる予定だったルマン24時間は当初9/5-6に延期と発表。その後、再び日程変更となり8/29-30に決勝日が行われることとなった。
4月と8月開催では気温・路面温度の違いや今大会では正午12:00スタートと従来のレースとは違うスケジュールでレース展開の違いに変化があるのかも分からない状況下の中、サポートチームで現在年間ランキング4位の#7 YART-YAMAHAとニューマシンで今大会に挑む#5 F.C.C. TSR Honda Franceに供給するタイヤの投入スペックを選定し、長い24時間レースに挑んだ。

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8/27より公式スケジュールが開始され、午前中に2時間のフリー走行が開始された。このセッションでは#7 YART-YAMAHAと#5 F.C.C. TSR Honda Franceが1-2番手のタイムを記録し、好調さをアピール。午後の予選に向けてマシンセッティングを進めていく。
予選1回目開始前から天気が崩れ始め、雨が降り出した為に路面はウエットコンディションで始まる。しかし降ったり止んだりの状況で各ライダー20分間の予選セッションの間でも路面状況が変化し、ウエットタイヤからドライタイヤに変更するタイミングなどで予選順位が大きく変わる難しい状況。
予選1回目の結果はBS勢 #7 YART-YAMAHAが暫定トップを獲得。2番手に#6 ERC-Endurance(Du, MI)、3番手に昨シーズンチャンピオンの#1 WEBIKE SRC KAWASAKI France TRICK STAR(Ka,MI)、#5 F.C.C. TSR Honda Franceは8番手となっている。
翌日の予選2回目はドライでの走行となり、前日の予選タイムを大幅に更新。その中でも#7 YART-YAMAHAは3人のライダーが各セッションで1位-1位-2位でポールポジションを獲得!
#5 F.C.C. TSR Honda Franceも順位を4つ上げ、4番手で予選が終了。2回の予選結果からドライ・ウエットでもBS勢の2チームは高い戦闘力がある事が確認できた。

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通常は15:00スタートだが、今大会では12:00に長い24時間のレースがスタート。
ホールショットは#2 Suzuki Endurance Racing Team(Su,DL)が奪うが2周目には早くも#5 F.C.C. TSR Honda Franceがトップに立ち、周回毎に徐々に2位以下を引き離していく。#7 YART-YAMAHAはスタートで出遅れたが、周回毎に順位を上げて序盤で2位に上がる。
1回目のピットイン後に#5 F.C.C. TSR Honda Franceと#7 YART-YAMAHAの順位は入れ替わる。1時間が過ぎた頃から雨が降ったり止んだりと不安定な天候となり、濡れた路面で転倒するライダーも増えてくる中、約2時間40分経過時点でトップを走っていたBS勢、#7 YART-YAMAHAのK.ハニカが転倒してしまい、順位を大きく落としてしまう。
これでトップ争いは#37 BMW Motorrad World Endurance Team(BMW,DL)と#5 F.C.C. TSR Honda Franceになるが、雨が強くなってくる中で#37 BMW Motorrad World Endurance Teamも転倒。コース上では転倒者が続出し、サバイバルレースの展開となってきた。
その中で#5 F.C.C. TSR Honda Franceは安定した速いタイムでウエット路面を走行。
ドライに変わってきた後も徐々に後続を引き離し、夜間走行に入った後もラップタイムの低下は少ない。

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24時間レースでは8時間・16時間が経過した時点でボーナスポイントがあり、#5 F.C.C. TSR Honda Franceは両時間経過時をトップで通過し各10Pを獲得する。
序盤に転倒した#7 YART-YAMAHAは夜間走行時のラップタイムはトップ#5 F.C.C. TSR Honda Franceと変わらないラップタイムで走行しており、一時は28番手まで落としていた順位は夜が明け始めた頃には5番手まで上がってきている。
トップを快走する#5 F.C.C. TSR Honda Franceは後続を約3周引き離して独走態勢を固めていく。
レースが残り5時間を切った頃にはまた雨が降ってくる状況もあり、濡れた路面に足元をすくわれるライダーも続出している。
レース後半にはトップを独走する#5 F.C.C. TSR Honda Franceは安全に走り切る走行をしながらも後続との間隔を十分に保ったまま24時間をトラブル無しで816周を走り切り独走で優勝!
2018年にこのEWCルマン24時間で初優勝を飾った記念のレースで2度目のルマン24時間制覇を達成した。
序盤に転倒のあった#7 YART-YAMAHAは残り数時間で4位に順位を上げそのままゴールし、粘り強いレースを見せた。

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◆藤井正和 – F.C.C. TSR Honda France 総監督
「今回のレースは新型コロナウイルスの世界的な流行の中、果たしてレースなんてできるのか?サーキットまでスタッフ、マシンがたどり着けるのか?と本当に分からない状況だった。レースが開催されるのであればル・マンは勝ちたかったレースだったので、ブリヂストンと共に新型CBRのEWC初参戦、初24時間レース、世界初優勝を達成出来たことを誇らしく思う。今回のレースに向けて多くの課題を乗り越え、自分たちのマシンが組み上げられる喜び、自分たちのマシンでレースができる喜び、チームがこうして集まって一緒になって戦う喜びを支えてくれているHonda、F.C.C.や多くのスポンサー企業様、そして応援してくれている多くの皆さんと分かち合って乗り越えることが出来た!そんな思いをとても強く感じます。難しいコンディションの変化もブリヂストンタイヤの安定した性能と安心感が我々を支えてくれました。この優勝で日本の皆さんを元気に出来たなら幸甚です。これからも一緒に頑張りましょう!」

レース結果

コース:ブガッティ サーキット

決勝

  • 開催日:2020/08/29
  • 決勝出走:38
  • 完走:31
  • (4.185km x 818laps = 3423.33km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 5 J. フック/F.フォレイ/M.D.メリオ BS Bridgestone F.C.C.TSR Honda France CBR1000RR-R ホンダ 818 490 1:36.985 24:00:57.502
2 1 J. グアノニ/E.ニゴン/D.チェカ MI WEBIKE SRC KAWASAKI France TRICKSTAR ZX-10R カワサキ 814 2 55 1:37.767 24:02:33.761
3 2 E.マッソン/G.ブラック/X. シメオン DL Suzuki Endurance Racing Team GSX-R1000 スズキ 813 3 454 1:37.753 24:02:16.192
4 7 K.ハニカ/M.フリッツ/N.カネパ BS Bridgestone YART - YAMAHA YZF-R1 ヤマハ 811 5 694 1:37.178 24:00:57.952
5 333 F.アルト/F. マリノ/N. テロル DL VRD IGOL PIERRET EXPERIENCES YZF-R1 ヤマハ 799 17 644 1:38.397 24:01:22.949
6 36 A.プランカッサグネ/M.ラグリーヴ/M.ビーチェット MI 3ART BEST OF BIKE YZF-R1 ヤマハ 794 22 31 1:38.891 24:01:31.651
7 77 G. レイ/A.マウリン/B.パークス DL Wójcik Racing Team YZF-R1 ヤマハ 793 23 19 1:38.374 24:01:56.358
8 14 E.ブーロム/J. エリソン/S. ヒル DL MACO RACING Team YZF-R1 ヤマハ 781 35 688 1:38.113 24:02:31.068
9 65 G.デハーイェ/S. ストローレン/B. コリオー MI Motobox Kremer Racing #65 YZF-R1 ヤマハ 774 42 630 1:39.878 24:01:16.290
10 90 D.ヴィンコン/K. クルゼミエン/B.レワンドウスキィー PI Team LRP Poland S1000RR BMW 770 46 60 1:39.624 24:01:15.464
11 4 A.ティシェ/S.スチェット/J.エンジョルラス MI Tati Team Beaujolais Racing ZX-10R カワサキ 755 61 33 1:37.444 1:39.624
12 8 R.スタン/J. ペリジェフ/J.ブーン PI Bolliger Team Switzerland ZX-10R カワサキ 755 61 35 1:39.338 24:02:32.660
13 31 J. レイルトン/J. ブラックショウ/M. ブース DL British Endurance Racing Team GSX-R1000 スズキ 741 75 25 1:41.711 24:03:15.523
14 37 K.フォレイ/I. ミハルヒク/M.レイターバーガー DL BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM S1000RR BMW 802 14 658 1:37.436 23:47:19.964