クラス3は古賀が連勝、クラス4は渕上がマツナガとの接戦を制し連勝
- 開催場所:オートポリス
- 開催日:2024年10月06日(日) 〜 2024年10月06日(日)
オートポリス86/BRZレース第3戦は、10月6日の「ゴールドカップレース第5戦」の一戦として開催。ブリヂストンのポテンザRE71-RSのワンメイクレースであるクラス3(TGR86/BRZレース2021年クラブマン規定車両)では、4年連続チャンピオンである#583古賀正三が独走で連勝。またクラス4(JAFスピードB車両)ではディフェンディングチャンピオンの#26渕上康徳が、昨年のシリーズ2位#17マツナガリッチバーンJr.との接近戦を制し優勝した。
●予選
猛暑となった今季だが、10月に入り朝晩は多少涼しくなって来た九州地方。レースウィーク週末の天気は下り坂で、多少肌寒さも感じるようになっていた。今回のエントリーは合計25台(クラス1=2台、クラス2=1台、クラス3=11台、クラス4=11台)と過去最多となった。特にクラス3の台数が前戦より4台増え、また新型車両のクラス1も複数台となった。今回はクラス4の実力派である嶋啓児と福山哲也が欠場となったが、どのようなレース展開になるのか?
6日朝、阿蘇外輪山には雲が掛かりミルクロードはうっすらと濡れていたが、オートポリスはまずまずの天気となった。
今回のイベント最初のセッションとなったのは86/BRZレースで、9時には各車がコースインした。計測2周目でベストタイムの2分12秒402をマークしポールポジションを獲得したのは、前戦で嶋とのバトルを制したベテラン#26渕上で、2位の#17マツナガに1.7秒もの大差をつけた。
その#17マツナガは3レース目のタイヤを履いているということで
「フロントローにつけましたが、3レース目のタイヤなので5位ぐらいでゴールできれば」と、中古タイヤで最前列を獲得できうれしそうな表情を見せた。
予選3位は昨年シリーズ3位の#131石川裕剛で「これまでミッショントラブルで苦戦していましたが、今回は交換してやっと前の方で戦えそう」と決勝レースに意欲を見せた。
総合4位につけたのはクラス3トップの#583古賀で、5位はクラス4の#5嶺照英、6位にクラス1トップの#885石橋英樹、7位にクラス1の#92国中優治、8位はクラス3で#583古賀の連勝を止めたい#40渡辺将、さらに9位は前戦で総合優勝したクラス2の#113小笠正範というグリッドとなった。
#113小笠は当日併催の別レースとのダブルエントリーでFRとFF(スズキ・スウィフト)の車両を乗り換えており、なかなか思うようにタイムが伸びなかった様子だった。
●決勝
ランチブレイクを挟み晴れ、ドライコンディションの12時45分に10周の決勝はスタートした。大きな波乱もなく各車はグリッド順に中山精密コーナー(1コーナー)へ。
トップの3台に続いた第2グループは5台で、第2ヘアピンで#5嶺が#583古賀をかわしこれでトップ4台をクラス4の車両が独占することに。
またクラス2の#113小笠は1周目に2台をかわして総合7位へ順位を上げていた。
2周目の2コーナーではトップ3台がひと塊になるが順位の変動はなし。
トップ#26渕上をかわそうと3周目の中山精密コーナーで、#17マツナガが狙うも前には出ることができない。さらに4周目の4コーナーから日立Astemoコーナー(第1ヘアピン)にかけて#26渕上に迫るが逆転はならず。
4周終了のコントロールラインで両者の差はわずかに0.182秒だったが、#26渕上が3コーナーまでトップを守った。
そして第2ヘアピンで#17マツナガがトップに並びかけるも、ここでは前の周で2台の車両が接触し1台の車両が動けない状態になっており、イエロー(追い越し禁止)区間となっていたために、逆転はならず(ちなみにオートポリスではこのゴールドカップレース第4戦から、ポストのフラッグ掲示がなくなりすべてシグナルによる指示となっている)。
トップ2台のバトルの後方では、4周目に3位の#131石川に#5嶺が追いつき迫ったが、その後は徐々に引き離されどちらも単独走行になっていった。
7周目あたりからコース西側では雨がポツポツと落ちて来たが路面を濡らすまでには至らず、レース後半は淡々と進み#26渕上は#17マツナガの追撃を0.616差で振り切り連勝。
3位は#131石川、4位は#5嶺だった。6位にクラス2の#113小笠、6位にクラス3の古賀がゴールして連勝、7位はクラス1トップの#885石橋、8位はクラス3の2位#40渡辺だった。
総合優勝とクラス4優勝を決めた#26渕上選手コメント
「なかなか逃げきれなかったのは相手の若さでしょうか? こっちは新品タイヤなのに(#17マツナガは)3レース目の中古ですか? 後半はまぁ抑えられると思っていましたけれど今日も楽しかった!」と連勝にホッとした様子。
2位#17マツナガ選手コメント
「前半で何度か狙えるポイントはあったんですが、思い切って行けなかったのが良くなかった。次はブリヂストンにいただいて温存しておいた新品タイヤを履いて優勝を狙います」独
走のクラス3優勝で、これで昨季から4連勝の#583古賀選手コメント
「自分のレースができました。連勝記録はもっと伸ばせるよう次も頑張ります」
オートポリス 86/BRZ レース WEBサイト
https://autopolis.jp/ap/entry/race-car/gold-cup/
商品紹介ページ:https://tire.bridgestone.co.jp/potenza/re71rs/
決勝
- 開催日:2024/10/06
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 決勝出走:22
- 完走:21
- (4.674km x 10laps = 46.74km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 26 | 渕上 康徳 | BS | 丸田小屋 フチロク | 10 | 22'38.191 | ||||||
2 | 17 | マツナガリッチバーンJr. | BS | FORC86@3レース目のタイヤと共に~ | 10 | 22'38.807 | ||||||
3 | 131 | 石川 裕剛 | BS | FORC助監督マロ86SPM | 10 | 22'45.380 | ||||||
4 | 5 | 嶺 照英 | BS | PLUS SPORTS 86 | 10 | 22'47.175 | ||||||
5 | 583 | 古賀 正三 | BS | JHD丸田小屋86 | 10 | 23'03.003 | ||||||
6 | 40 | 渡辺 将 | BS | TRYracing パンダ86 | 10 | 23'13.801 | ||||||
7 | 10 | 安井 洋 | BS | FORC RomanRacing86 | 10 | 23'15.486 | ||||||
8 | 91 | 小柳 信行 | BS | トヨタ自動車九州SECC86 | 10 | 23'24.450 | ||||||
9 | 133 | 鶴島 颯人 | BS | FORC 山學部 86 | 10 | 23'25.020 | ||||||
10 | 150 | 長松 佑樹 | BS | TCHトップギアBRZ with 福岡スバル | 10 | 23'26.105 | ||||||
11 | 7 | 田中 悠葵 | BS | BersercarナナFORC86 | 10 | 23'39.196 | ||||||
12 | 22 | 豊田 一貴 | BS | FORC@カーズBRZ | 10 | 23'44.592 | ||||||
13 | 79 | 野口 貴志 | BS | 野口コイン☆GRG AP86 | 10 | 23'47.526 | ||||||
14 | 71 | 内藤 堅司 | BS | SH-R・K.7110☆AP86 | 10 | 23'54.035 | ||||||
15 | 11 | 今井 摂朗 | BS | エンドレス ビーブランカーズ 86 | 10 | 23'55.303 | ||||||
16 | 61 | 芥川 也真 | BS | FORC@アクティーBRZ | 10 | 24'06.894 | ||||||
17 | 30 | 古賀 寛之 | BS | Uマルトランスポーター86@FORC | 10 | 24'10.728 | ||||||
18 | 39 | T-HIDE | BS | 電盛・パラボラ☆GRG AP86 | 10 | 24'37.901 | ||||||
19 | 883 | 松久 康太郎 | BS | 長崎トヨペット 86 | 10 | 24'49.773 | ||||||
20 | 756 | 林田 卓也 | BS | FORC WING86 | 10 | 24'56.831 | ||||||
21 | 15 | 中嶋 慎次 | BS | TCHトップギアBRZ with 福岡スバル | 10 | 25'00.557 | ||||||
- | 93 | 木下 駿翼 | BS | カローラ福岡 KEY10 ☆GRG AP86 | 3 | DNF |