・グルーブドタイヤ(フロント溝4本、リア溝4本)
・ドライタイヤ:2種類(10セット=40本)
・ウエットタイヤ:3種類(7セット=28本)
・フリー走行では、ドライバーに2種類のドライタイヤが供給される。
しかし予選開始前に、残りの日程で使用するスペックを決めなければならない。
・予選、ウォームアップ、決勝では7セット(28本)のタイヤを使用することができる。
グッドイヤーがF1から撤退し、ワンメイクとなったことで、ブリヂストンのタイヤ作りは新たな局面を迎える。まず、前年まで3本だったフロントタイヤの溝が4本になる。これはFIAからの提案だった。「3本だとフロントタイヤの内側のブロックが大きいので、得しちゃうんですよ。だから(4本にしろということ)だったと思います」と浜島は述懐する。つまりこれは、「より遅いタイヤを作れ!」という意味でもあった。それは本来、速く走るためのものを作る彼らにとって、新しい挑戦だ。またブリヂストンは、ワンメイクとなったことにかかわらず、FIAと1レースあたりドライ2種類、ウエット3種類の使用を協議する。ドライに用意されたコンパウンドは、エクストラソフト、ソフト、ミディアム、ハードの4種類。そしてレースには、競り合うはずの2スペックを持ち込んだ。ところが......使用されるのは、2種類のうちの柔らかい方ばかり。実際に予選よりもラップタイムペースの落ちるレースでは、柔らかい方のタイヤでも走り切れてしまうことも、各チームのタイヤの使い方に影響した。これはブリヂストンとしても予想の範疇を越えたことであり、翌年のタイヤに対する課題となった。
ウエスト・マクラーレン・メルセデス マシン:MP4/14 エンジン:メルセデスFO110H(V10) ドライバー:ミカ・ハッキネン/デビッド・クルサード | アロウズ マシン:A20 エンジン:アロウズT2-F1(V10) ドライバー:ペドロ・デ・ラ・ロサ/高木虎之介 | |||||
スクーデリア・フェラーリ マシン:F399 エンジン:フェラーリTipo048(V10) ドライバー:ミハエル・シューマッハ/エディ・アーバイン/ミカ・サロ | スチュワート・フォード マシン:SF3 エンジン:フォードCR-1(V10) ドライバー:ルーベンス・バリチェロ/ジョニー・ハーバート | |||||
ウィンフィールド・ウィリアムズ マシン:FW21 エンジン:スーパーテックFB01(V10) ドライバー:アレックス・ザナルディ/ラルフ・シューマッハ | ゴロワース・プロスト・プジョー マシン:AP02 エンジン:プジョーA18(V10) ドライバー:オリビエ・パニス/ヤルノ・トゥルーリ | |||||
ベンソン&ヘッジス・ジョーダン・無限ホンダ マシン:199 エンジン:無限MF301HD(V10) ドライバー:デーモン・ヒル/ハインツ-ハラルド・フレンツェン | フォンドメタル・ミナルディ・フォード マシン:M01 エンジン:フォードZETEC-R(V10) ドライバー:ルカ・バドエル/マルク・ジェネ/ステファン・サラザン | |||||
ベネトン・プレイライフ マシン:B199 エンジン:プレイライフFB01(V10) ドライバー:ジャンカルロ・フィジケラ/アレキサンダー・ブルツ | ブリティッシュ・アメリカン・レーシング マシン:BAR01 エンジン:スーパーテックFB01(V10) ドライバー:ジャック・ビルヌーブ/リカルド・ゾンタ/ミカ・サロ | |||||
レッドブル・ザウバー・ペトロナス マシン:C18 エンジン:ペトロナスSPE03A(V10) ドライバー:ジャン・アレジ/ペドロ・ディニス |