1998年のドライ用フロントタイヤ。サイズ:265/55R13。大径幅広のフロントタイヤで前半戦アドバンテージを稼ぎチャンピオン獲得に大きく貢献した。

1998年のドライ用リアタイヤ。サイズ:325/ 45R13。この年1970年代から20数年使用されてきたスリックタイヤの全面禁止、グルーブドタイヤの導入は劇的なレギュレーション変更となった。

ウェット用浅溝フロントタイヤ WF03B。サイズ:265/55R13。ウェット用タイヤの接地面積は同じサイズのドライ用スリックタイヤの75%以下という規則に基づき設計されている。

ウェット用浅溝リアタイヤ WF03B。サイズ:325/45R13。



 

にとっても申し分のない初シーズンが展開していった。
 ところがアクシデントは突然やってきた。第7戦カナダで7位を走行していたパニス選手が高速セクションで突然バランスを崩してコンクリートウォールに激突、左足を複雑骨折するという大怪我を負ってしまったのだった。
 ブリヂストンユーザーの中ではエース的な存在となりつつあったパニス選手だっただけに、この怪我で残りのシーズン全戦参戦が危ぶまれてしまったことは本当に残念だった。同じカナ

ダではプロストの中野信治選手が6位に入賞し、初ポイントをゲットしている。
 現場スタッフにとって最も印象に残ったレースといえば、アロウズのデイモン・ヒル選手が第11戦のハンガリーでラスト1周までトップを走り、あわや優勝という活躍を見せたことだ。レース序盤の11周目、2番手のヒル選手はタイヤ性能の低下に苦しんでいるトップのミハエル・シューマッハ選手を1コーナーで抜き去り、ブリヂストンユーザーとして初めてトップを快走して見せてくれたのだ。結局マシントラブル

チャンピオンへの道のりは決して容易なものではなかった。

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