示すことにつながると判断、その実現に向けての準備が着々と進められていった。
 早速、小平の技術センターで、日本とアメリカのエンジニアが最初のミーティングを行った。その結果をベースにすぐに設計に取りかかったエンジニアは、1993年の12月までに実車走行テストができるタイヤを作る計画を立てた。最初の設計はファイアストン側が主に担当。ブリヂストン側はそれを技術支援する形で進められた。特にブリヂストン側からは、グループCカーのタイヤ開発で培った高速耐久性とグリップ性能のノウハウを提供した。
 当初、ファイアストン側は、17インチタイヤの設計を提案してきた。既存のグッドイヤーのタイヤは、15インチだったので見た目にも技術

的にも大きく異なるタイヤの設計を提案したのだ。しかし、残念ながらその画期的なアイデアはレギュレーションが15インチタイヤに制限されたために日の目を見ることはなかった。
 タイヤの開発はコースのタイプによって分けられた。インディカーはスーパースピードウェイ(オーバル)、ショートオーバルコース、ロードコース、ストリートコースの4種類のコースで行われる。その多様性に応じて、アメリカ・アクロンのファイアストンと東京・小平のブリヂストンで並行して研究開発を行っていった。そして、予定通り1993年12月に試作タイヤが完成し、アメリカのファイアーバード・サーキット(ロードコース)で初の実車走行テストが行われた。またストリートコース用タイヤの開発では、マイア

サービススタッフは、常に細心の注意をはらってスタガーの管理を行う。

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